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スペクトルマンは巨大化したまま特訓した唯一のヒーロー

 ヒーロー作品の歴史を調べると月光仮面から始まった60年代まで
の作品では敵を圧倒する強さを誇るキャラが一般的だったので、ウル
トラマンが最終回でゼットンに敗れたのは衝撃的だった。

 ところが70年代になるとウルトラマンや仮面ライダーが度々敗れ
るケースが増えてきて、再戦で勝利するためにヒーローが特訓する
シーンが見られるようになった。

 これは第1期ウルトラの後に巨人の星や柔道一直線などのスポ根
モノが流行りだしたという要素を取り入れたと思われるわけだが、
特に帰ってきたウルトラマンのメインライターの上原正三が柔道一
直線でも脚本を書いていたという要素もあるのかもしれない。

 なにせ帰ってきたウルトラマンは4話で早くもキングザウルス
三世のバリアの前にスペシウム光線をはじめとした武器が全く通
じずに敗れ、郷秀樹の姿でバリアを飛び越える特訓をするのだが
これがヒーローが最初に行なった特訓ではないかと思う。

 この流れは後にウルトラマンレオに引き継がれるわけだが基本
的にウルトラ系では人間体での特訓が基本なのに対し、仮面ライ
ダー系は変身した姿でもやっていたというパターン。

 ところで帰ってきたウルトラマンよりも苦戦して再戦で勝利と
いうパターンを最初に作ったのはスペクトルマンだが、意外にも
特訓をやった例が少ないものの1度だけやった伝説に残るのが
射撃特訓。

 サタンキングに敗れたスペクトルマンに対しネビュラは新たな
武器・スペクトルガンを転送したものの、これを使いこなせるよ
うに特訓を命じられる。

 ただ転送された武器ゆえ大きさは変更できないので蒲生丈二の
姿ではなくスペクトルマンに変身した姿で特訓するため山奥での
射撃訓練という伝説の特訓になるわけで、こういう特訓は他の作
品では例のない空前絶後の特訓シーンだった。

 平成に入るとスポンサーのオモチャ屋がグッズを発売するため
特訓するよりもパワーアップバージョンにタイプチェンジしたり、
新たに開発された武器を与えられるなどになるがスペクトルマン
とは違い新たな武器は最初から使いこなせるので特訓する必要は
ない。

 だから巨大ヒーローが巨大化した姿で特訓するというのはスペク
トルマンが最初で最後になるのかもしれない。

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