2015選抜高校野球,第9日

東海大四が初の4強=敦賀気比、大阪桐蔭、浦和学院も―選抜高校野球(時事通信) - goo ニュース

 大会の華・ベスト8は朝から生憎の雨が降る中での試合になったが
最大の注目カードは第1試合の大阪桐蔭-常総学院。

 機動力を生かした攻めをする試合巧者の常総は好調だし雨の中の
茨城-大阪対決といえば84年の取手二-PL戦を髣髴するわけで、
したたかな常総野球が桐蔭をどう捌くか。

 第2試合は仙台育英の佐藤との投げ合いを制した気比・平沼と静岡
打線というのが注目だが、意外に好投している静岡の村木が気比
打線を3点以内に抑えられるか。

 第3試合は浦和・江口と県岐商・高橋の投げ合いに尽きるのだが、
連投となる高橋のスタミナが鍵を握る。

 第4試合は連戦同士になるが東海大四バッテリーが高崎の機動力を
どこまで封じられるか。

 第1試合:大阪桐蔭 5-3 常総学院

 そぼ降る雨の中1回に常総が1番のHRで先制すると2回までランナ
ーを出しながら得点できなかった桐蔭も、3回に8番の2ベースとバ
ントエラーでノーアウト1・3塁から1番の犠牲フライで追い付く。

 ただし2番を併殺に討ち取った常総は直後の4回に2アウトから
ヒットとエラーに四球で満塁から9番のタイムリーで2点を勝ち越
し優位に試合を進める。

 ところが5回に2アウトからエラーで出塁した4番が5番の2ベース
でホームを突くが好中継で刺されると、その裏に桐蔭が1アウト
から7番のHRで1点差に追い上げ7回には2アウトから7番&8番の短
長打で追い付き相手エラーで4-3と逆転。

 8回にもエラーで出た2番を6番のタイムリーで返して貴重な5点
目を挙げると、粘る常総の反撃を凌いで逃げ切った。

 雨の中で共にエラー絡みで点が入る展開だったが5回に常総が
2アウトからエラーで出塁した4番が5番のライトオーバーでホー
ムを突いてアウトになったのに対し、7回に桐蔭が同じく2アウト
1塁から右中間を破ってないにも拘わらず1塁ランナーが返った
差が出た。

 仮に5回に1点追加されていたら、その裏にHRが出たか分から
ないわけで1塁ランナーの走塁の差が明暗を分けた。

 第2試合:静岡 3-4 敦賀気比

 1回に気比が4番の2ランで先制すると2回にも内野安打&エラー
で1アウト2塁から8番のタイムリーで3-0とリードを広げる。

 3回から静岡は村松にスイッチして気比の攻撃を凌いだ静岡は
5回に5番のヒットと四球にバントヒットでノーアウト満塁から、
1アウト後9番のスクイズで1点返し1番のセンターへの打球を
センターが落球し3-3の同点に追い付く。

 グランド整備が入念に行われた直後の6回からは両校ランナ
ーを出しながら両投手が凌ぐこう着状態に入り迎えた9回に
気比は2つの四球で2アウト1・2塁から3番が2ベースを放ちサヨ
ナラ勝ち。

 静岡にしてみれば7回に先頭の6番の2ベースから1アウト3塁
としスクイズを外され、8回にも先頭の9番が四球を選びながら
1番が併殺打に倒れたのが痛かった。

 第3試合:浦和学院 5-0 県岐阜商

 浦和は立ち上がりから6回まで2回を除いて毎回ランナーを
出して高橋にプレッシャーをかけ凌がれていたが、7回に5番
以下の3連打で先制すると1アウト後9番の犠牲フライに1番の
タイムリーで3-0とリードを広げる。

 更に8回にも3番&4番の連続2ベースと7番のタイムリーで2点
追加し勝負を決めた。

 岐阜は1回に2つの四球で1アウト1・2塁のチャンスを作った
後は6回まで1アウトから死球のランナーを出しただけでノー
ヒットに抑えられ、7回に初ヒットで出塁した4番が牽制で
刺されて流れを手放した。

 最終的に両校の打力の差がモロに出てしまった形だし、中
1日空いた浦和・江口と連投になった高橋の違いもあるだろう。

 第4試合:健大高崎 0-1 東海大四

 1回に高崎は2番がヒットで出塁し盗塁するがレフトフライで
3塁に走ってアウトになると、2回にも4番&5番の連打でノーア
ウト1・2塁からキャッチャーの牽制で2塁ランナーが刺されて
得点できず。

 4回にも1アウトから4番&5番の連打でチャンスを作るが6番が
併殺打で無得点。

 東海も1回にノーアウト1塁を潰した後は4回にも2番のヒット
からチャンスを作るが無得点で迎えた5回にヒットで出た6番を
バントで送り8番の代打がタイムリーを放って待望の先取点。

 6回以降は2番手のエース・川井から7回、8回とチャンスを作る
ものの追加点を奪えなかった東海に対し、高崎も5回から登板
したエースの大沢から7回に四球と相手エラーで1アウト3塁を
凌がれると8回は先頭の8番がヒットで出塁するものの9番が
バント併殺と最後まで捉えられず1-0で逃げ切られた。

 共に控え投手の先発で両投手とも好投したのだが高崎の機動
力が2回のキャッチャーによる牽制アウトで完全に封じられた
形になった。

 機動力が武器のチームが機動力を封じられるとやはり脆い。

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