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うどんのこと香川のこと

開店後、ほぼ週1ペースの更新になってます。
しばらく、主なテーマに信号番号の設置を加えようと思います。

数字は果敢な挑戦のために

2007-09-24 14:56:33 | Weblog
うちは、スタンプカードはセルフで押してもらっています。
入り口の近くにあって、「押してください」とスタンプのそばにボードを掛けている。
ときどき、「セルフだとこっそりたくさん押すことができるね。」とおっしゃる方がいます。

うどんジムはそんなことをまったく気にしたことがありません。
今までに、こっそりたくさん押した人は1人もいないと思うし、そのことで、損害が出た金額は創業以来、1円もないと思います。
もし、うどんジムの見当違いがあったとしても、月に100円なんか絶対にない。
それは150%言い切れます。

もし、列ができているときに、いちいちスタッフがスタンプを押して、1日に1人でもお客さんの回転を落とすようなことがあれば、月10,000円ぐらいの損になります。

また、お客さんに対して、大らかな気持ちで絶対の信頼を置いているということを示すのは、お店にとってもいいことだと思います。

うどんジムの経験では、うちのお客さんは絶対に不正はしない。
もししたとしても、延べ10,000人に1人が悪意というよりも勘違いで100円程度のことをするぐらいのもので、絶対的に、気にして対策を取るべきものにはならないことに何の疑いも持っていません。

一方、不正ではないんですが、梅のサービスに関しては、はじめは「お一人さまお一つでお願いします。」と書いてあったんですが、ずっと、節度のあるお客さんばかりだったので、注意書きをなくしたら、7つとか入れる人が出て来ました。
これは、強い味に慣れたらどんどん強くしないと物足りなく感じることもあると思います。
たぶん、注意書きを再開したら、それに気がついてる方でそれでもたくさん入れる人はやはり無視していいほどそれこそ、千人に数人程度のものだと思います。
それも、わざとでなく、偶然くっついたという程度のことで、くっつくのは別にかまわないんです。
まぎらわしいことは全て、お客さん有利に解釈するのがうちのルールなので。
ただ、紀州梅のサービスはたくさんの方に複数個取られると採算上継続がとても難しくなるので、どっかで考える必要が出てくると思います。
一人一つ程度で、うちの営業が普通に回ってる限りは、梅のとんでもない値上がりがなければ、ずっと続けようとは思っています。

うどんジムは、このブログでは、数字を多用します。
個人が脱サラする場合に多少でも参考になるよう、経営しながら考えていることや自分なりの経営判断を差し支えない範囲で公開する場だから、数字が出ないと意味はないのですが、数字を多用すると、慎重だったり、神経質な感じがすると思う方っていないんでしょうか?

もし、セルフうどん屋でスタンプをスタッフが押してたらたぶん仕事になりませんから、結局は導入できないということになります。
その方が無意味に慎重だと思います。

「その心配は100円程度?100,000円程度?10,000,000円程の心配?」がわかることで、心配しなくていいことを思い切り無視して、事業の手数を打ったり、スピードを上げられるのだと思ってます。

数字ってのは、誰かの言葉を借りれば、「挑戦するために知る」のだと思う。
また、大きなトラブルや不安に見舞われたときに、その損害の最大限を数字で知ることができれば、それなりに心が落ち着くでしょう。
それが見えずにとにかく「すごい」損害の可能性があるという風にしかとらえられないときは、不安をコントロールしにくいと思います。

数字の分析で、「これは無駄」「これは意味がある」「これはもし失敗しても損を最小に抑えられる」というつかみができると事業の手数が打て、スピードが上がると思います。

うどんジムは、近く、コピー用紙にサービス券を印刷して、無限にコピーして人にあげることができる旨を書いて、近隣のオフィスや知人にどんどん配布しようと思ってます。
これがヒットするかどうかわかりませんが、これ自体で損をするってことはまずないと考えてます。
たとえば、かけ1杯無料券を無限にコピーして配布してどんどんお知り合いにあげてくださいとやって、期限を1ヶ月にして、期限内のお一人様の利用回数を1回か2回と設定した場合、うどんジムは絶対に何千枚使われようが損はしないと考えてます。
うどんジムの経験では、そこまでやっても案外期待したほど無料券を使ってくれないということはあっても、使われすぎて損をするとか、期限内の利用回数を無視して何度も使って不正をするような人はまったく現れないと過去のキャンペーンなどで確信してます。
たぶん、1万枚延べ利用されても、不正はたぶんゼロ、マックスで2人といったとこでしょう。
大企業は人間の行動特性をよく研究してるし、計算も得意。
だから、はなまるさんなんかは105円のうどんだけを30回オーダーされれば必ず損をするうどん定期なるものを一定の期限を設けながらも果敢に発行するし、クリスピークリームドーナツもダースで無料で何千も街頭で配ったりする。

数字を知れば、果敢に挑戦ができる。
数字を知れば、意味のない不安に襲われることはない。

ただ、実際に、数字を分析してみれば、商売を個人で始めた人で、とくに飲食店の場合は圧倒的に成功してない人が多いし、開発された新商品もほとんどはヒットしません。
だから、数字を見たら、やらないという消極に走らせる側面もあるでしょう。

数字の分析の二つの側面の果敢さと慎重さ。
これを両方きちんと意識できて実行できたら事業が拡張し、継続するのかなあと思ってます。