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SLE
※SLEとはステキなレディーがなるエレガントな病気である。

ゴスペルコンサート♪その3

2006-03-20 19:04:29 | ☆日記・随筆☆
久々の親友との再会。
一年半前の入院でお見舞いに来てもらって以来だ。
かなり心がはずんだ。

そして親友のお母さんとはもっと久々だ。
しっかり話すのは中一以来の気がする。
親友のお母さんも一緒だと車の中で話題がつきないか少々不安だったがそんな心配は無用だった。
私はそんな些細なことでも心配する慎重な人間なのだ。

我が母校の話で盛り上がる。
我が母校は今年から付属の小学校ができるのだが、天然の親友はその事実を知らなかった。
その小学校の学費が年間150万だとか、給食がプリンスホテルから配給されるとか世にも恐ろしい事実を親友に伝えていたところ、おばちゃんが「見たい」と言い出した。
実はそのコンサート会場と小学校は近いので、車は小学校へと先にむかうことになった。

私達の目の前に現れた小学校は、「小学校」という言葉が似つかわしくない、非常にきれいな建物だった。
こんな小学校にお金をかけるなら、卒業した難病患者に見舞金でも送るべきだ。
見舞金とは言わなくても、花でもロングコートチワワでもいい。
薄型テレビやデジカメでもいい。
だからと言ってブルドーザーやマントヒヒはいらない。

そして私達は高級レストランに車をとめた。
ここで言う高級レストランとは、
①長く居座れる
②メニュー豊富
③ドリンクバーがある
④スープおかわり自由
⑤私以外の人はファミリーレストランと呼ぶ
ところである。

おばちゃんに厚くお礼を言って、親友と私は二人で高級レストランへと足を踏み入れた。

私の親友は非常に気がきく。
本当に感心するくらいだ。
ドリンクバーのドリンクも、スープも私の分までとってきてくれた。
まるで王様のような気分だ。
こんな気分になるのは入院したときに食事を運んでもらっていたとき以来だ。
このくらいで自分が王様という錯覚が起こせるとは我ながら得な性格だ。

そしてさらに彼女はドリンクバーでは紅茶パックを数個持って帰るという裏技を教えてくれた。
なんて親切な子だろう。

その上彼女は優しい心の持ち主で、私が知覚過敏でフライドポテトが冷めると食べられなくなるので「保温のために」と言って皿に平たくのせてあるポテトを積み上げ始めた。
その行為がどれだけ保温効果があるかは少々謎だが、気持ちが嬉しい。
積み上がったフライドポテトのタワーを前に私達はおしゃべりをした。
十年以上の親友ともなれば話は非常に盛り上がる。
しかも職業がトリマーとあって、わんちゃん話でよりいっそう盛り上がる。
食べるより話すのが中心となり、フライドポテトも盛り上がったままだ。
時間はあっと言う間に過ぎ、私だけ早めの夕食を注文して食べた。

そしてとうとう別れの時間になり、会計の時をむかえた。
そのとき、思わぬ事態が訪れた。
親友がおごってくれるというのだ。
彼女が私におごる意味が分からない。
彼女は、「お母さんが手土産がわりにおごってあげなさいって」と言う。
手土産? なぞだ。
なぜおばちゃんは私に手土産を渡したいと思ったのだろう。
なぜ手土産の代わりがおごりになるんだろう。
なぜ親友はお茶しかしてなくて私は夕食を食べて親友が全部払うのだろう。
いろんな思いが私の頭の中をよぎる。
にやっとした顔を隠して必死で断ったが、「お母さんに怒られるから」と言われてはご好意に甘えるしかない。
これはもう感謝をするしかない。ありがとう。
これから毎日彼女と彼女のお母さんの健康と幸せを祈ることにしよう。
そして私が巨万の富を得ることができたらお返しをしよう。
そう厚く誓った高級レストランでの出来事だった。

そして、自分が払うことを考慮してステーキを諦め、安い海老ドリアを注文したことを少しでも後悔してしまった自分の醜さを垣間見た瞬間でもあった。
人間とは醜い生き物である。

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2 コメント

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やさしいですよ☆ (ヒカリ君)
2006-03-20 20:49:51
uchoさんは優しい人ですよ。

醜くはないと思うな。

本当に醜いひとは、後悔なんてしないしね。
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>ヒカリ君さん (ucho)
2006-03-20 22:33:30
ありがとうございます♪

そうおっしゃるヒカリ君さんも優しいですね
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