KEEP ON SMILING!

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治してみせよう
SLE
※SLEとはステキなレディーがなるエレガントな病気である。

ゴスペルコンサート♪その2

2006-03-20 18:04:03 | ☆日記・随筆☆
そして私は久々の京都に降り立った。
学生時代の十年を過ごした京都。
第二の故郷といっても過言ではない。
だが第一の故郷というと言い過ぎになる。

相変わらず盆地の影響か寒い。
しかし雨だから寒いのかもしれない。
もしかしたら三月だから寒いのかもしれない。
私が薄着で寒いのかもしれない。
とにかく理由は分からないが寒かった。

わざわざ親友のお母さんに車を出してもらうとなっては遅刻したら失礼だ。
そう思って今時珍しい礼儀を重んずる若者の私は早めに家を出た。
早めに家を出たため、早めに京都の四条河原町駅に着いた。
待ち合わせ場所に30分も早く着いた。
早めに出発したから早めに到着するのは当然の結果のはずなのに私は驚いた。
当然の結果が予期せぬ結果だったのである。
よって30分時間をもてあますこととなった。
しかし私はこの1800秒を無駄に過ごすようなことはしない。
即デパートで空いている椅子を見つけ、読書をし始めた。
こんなに私が寸暇を惜しんで読んでいた本はプラトンの「ソクラテスの弁明」。
だとかっこいいのだが、ただのお笑いエッセイを読んでいた。

私が読書を優雅にたしなんでいたら、なぜだか周りが騒がしくなってきた。
たくさん人が集まってきたのだ。
読書を中断してこの理由について考えてみた。
①このデパートで買う気が全くないのに椅子だけを利用し読書をしていることがばれた(小心者の私はこのような小さいことでも重大な犯罪のように感じる)。
②お笑いエッセイを読んでいたため一人でいたにもかかわらずにやついていたので変な人と思われた。
③デパートに宇宙人が現れた。

私が考えた理由は以上の三つだったが、残念ながら予想は外れた。
催し物が開催されるのだ。
「池田理代子トークショー」
誰だ? と思われた方、「ベルサイユのばら」の原作者といえばお分かりだろうか?
あのベルばらの作者が京都に!!!
ぜひ見たい!!
なんてラッキーなんだ。
偶然入ったデパートで池田理代子が見られるとは。
そう思ったのもつかの間。
池田理代子トークショーは二時から。
親友と私の待ち合わせも二時。
時差がない限り、私が池田理代子を見ることは不可能だ。
国内で時差のあるアメリカが羨ましいと思った瞬間だ。
そして日本が狭く時差がないことに嘆いた瞬間でもあった。

そして二時十分前に後ろ髪をひかれながらデパートをあとにした。
別によく考えたらオスカル(フランソワ・ド・ジャルジェ)様にもマリー・アントワネット(ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・オートリッシュ)にも会えるわけではない、ただの原作者だ、と自分に言い聞かせながら待ち合わせの場所へと向かった。


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