今日は、少しレアな車です。
「くろがね・ベビー」。
まず、メーカーですが、正式には「東急くろがね工業」という社名。
1957年~1962年にかけて、独自で自動車を製造販売していましたが、それ以降は「日産キャブライト」のエンジン生産をきっかけに「日産工機」となり、現在に至ります。
この車は1960年発売で、ボディサイズは全長2995mm、全幅1280mm、全高1665mm。
エンジンは水冷直列2気筒OHVの356cc、18ps/4500rpmです。
当時は軽自動車には空冷エンジンが積まれていることが普通であったため、革新的、さらに、日本初のリアエンジン採用のキャブオーバー型の軽トラック/ライトバンでもあります。
このパッケージは現在でも採用されており、早い時代にこれを見極めたことは日本の自動車業界に大きな影響を与えました。
その精神は、今も日産工機として、日産車に活かされています。