tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

結婚指輪のゆくえ

2006年01月14日 23時01分37秒 | Weblog
大した事でもないが、いつの頃か女性を見るときに手を見るようになった。左手のクスリ指に指輪があるどうかを確認するためだ。しかし、この判定もあまり意味ない事は、だいぶんと前から知っていた。まあ、法的に定められている事ではないからね。

大学院に在籍した当時、所属大学での授業がどうも息苦しくて、単位互換制度を利用して、兵庫県西宮方面の大学へ週一回授業を受けにいっていた時期がある。所属大学の持つ雰囲気が結構好きだったが、その大学もまた四季の移り変わりを通じて美しい大学だった。結構有名どころの大学である。

さて、受けていた授業に、社会人入学をした国文関係の大学院生がいた。ご存知のかどうか、学部でもらった教職免許は一種免許で、さらに大学院を出ると専修免許というのがもらえる。勿論、所定の単位を取ったら・・・という話だが。地理学専修の人も受けにきていたが、こちらはそれが目的だった。しかし国文学の人は自由科目で受けにきていた。彼は当時、毎日放送のラジオ局のディレクターをしていた。

結構仲が良く、必ずと言っても良いほど、お昼はみんなでまとまって食べにいっていた。その時の事、相手が結婚しているかどうかは、当初どのように判断するか?という話題が出た。

私は「(結婚)指輪しているか?」答えたが、国文科の人は、「私は、結婚して一年くらいで外したよ。」と言っていた。離婚はしていない。確かに四六時中つけるのも面倒だ。うちの父も早い時期に外した。ああいう細かいものをなくす事が多い人だから、外すのは正解かも知れない。

ところで、今勤めている会社では、男性が律儀にはめているのに対して、女性がつけている事が多いように思えた。とはいえ、既婚者が少ないから、大した母集団をもったデータではないが。

そこで隣の席のヨシダさん(仮名)にインタビュー(笑)。ちなみに彼女は、ブルガリアで仕事をしていた時期に知り合ったブルガリア人のパートナーがいて、保育園と今年小学校に上がる子どもさんがいる。保育園から時々「熱が出ました」という連絡を受けて、ため息付きながら早退する普通の主婦である。たった一つ違うのは、「ダーリンは外国人」であること。

私「ヨシダさんは結婚指輪をつけないの?」
ヨシダさん「つけてるよ。これ。」

そういって、右手の中指の大きな金の指輪を見せる。

私「えっ?、あれって左手の薬指じゃないの」
ヨシダさん「うん、作ったときに、太る事を見越して、大きめに作ったけど、結構ブカブカ。少し太めの右手の中指がちょうどいいくらい。ずっとはめているよ。」
私「・・・・・・。」
ヨシダさん「でもね、これ主人の両親が持っていたものを溶かして作ってくれたの。」

彼女がはめているのは、結婚指輪というには少し大層なデザインのおおきな金の指輪だ。でも、代々受け継いできた金で作った指輪だ。一つの財産であり、いずれまた彼女の子ども達の未来の配偶者が受け継ぐ財産でもあるのだろう。

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