ROOM 402

日々多くを思うものですがその思いはすぐにきえて忘れてしまうものです。忘れられない想いや日々の出来事を書き綴ります。

肩書き

2008年05月11日 | WEBLOG

近頃の商品市況の高騰や地球環境のことを考えると日本という国は
いつまでも科学や技術の世界で世界のトップを走り続けなければ
生き残れないのではないかと考える。
日本はロシアやサウジのように地下資源を輸出して国を
繁栄させることはできないからね。
科学や技術を繁栄させようと思ったら人材育成・教育だよね。
でも、今や日本では4年生の大学への進学率が50%前後に達し、
表面的には世界有数の高等教育の水準なんだけど、
現実的には4年生の大学を出たからといって
街を歩いてる学生も会社に入った大卒もバカばっかだよね。
本当のエリートは社会の10%までというマーチン・トロー(社会学者)
の指摘に従えば、二人に一人が進学するように大衆化した日本の大学は、
もはや真の意味での科学や技術を牽引・先導する人材育成は期待できないな。
多分、大卒者の中での進学率が10%前後という大学院が
昔で言うところの大学としての機能を果たしているのではないでしょうか。
つまり、今では大卒という肩書きなど何の意味もありませんということです。
大卒の肩書きで価値があるのは東大・京大ぐらいですかね。
マスターディグリー(大学院卒)ならば、就職が有利かというと
最近では高学歴なのにプアーな人が多いとのこと。
頑張ってお勉強したのに気の毒なことですよ。
でも、若いときに歯を食いしばってお勉強を頑張れば
ちゃんといいこともあると思います。
少なからず忍耐力、継続力、思慮深くはなるかな。
ウチの場合、少なくとも子供への受験対策でミスることはないと思います。
というよりも、ウチの場合は当分、受験なんてしないかな。
とにもかくにも、今では大卒の肩書きなんて屁みたいなもんですね。
結局は実社会で成功するかどうかがポイントなんですよ。
普通、成功とは金持ちになるとか社長になるとかかもしれないけど、
私のいう成功とは金持ちになるとかじゃありません、
本当に自分自身が思うように生きられたかどうかが大事なんです。
お金は墓場まで持っていけませんからね。
それより、健康で、満足のいく日々を送り、幸せな生活を営むほうが
ぜんぜん素晴らしいことですからね。

本日、お気に入りのカメラとレンズ、アクセサリーを売却しましたが
あまりにも安い買取価格でした。かなりきびしい値付けでした。
もはや購入価格に対して二束三文の扱いです。
そりゃそうですね、趣味の道具は流行が過ぎれば誰からも
見向きもされませんからね。
でも、ここで損したと考えるか、楽しいときを過ごさせてもらったと考えるかで
その人の生き方が決まりますね。
現実的には損しましたが、気持ちを切り替えて新しいレンズでの
不思議な表現スタイルでも考えることにしましょう。

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2 コメント

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大学出 (鎮目 浩二)
2008-05-14 08:39:33
I氏の言うが如く我々の時代でも既にその兆しは出ていましたけれど今「私は大卒です」と胸を張って言える時代ではないでしょう、第一大学そのものが企業化し生徒を増やすために宣伝なんかやってる位ですから程度が下がるのは必然だと思います。院卒が昔の大学の役割を果たしているとの説はその通りだと思いますが親戚の子が院まで行く時「就職に不利になる」と言って親は反対し心配してたそうです、まぁその子は院の修士まで取って無事就職しましたが。話は変わりますがカメラの売却ですが二束三文はちと辛いですね、本の場合大体販売価格の三分の一で引き取りますだからおよそその価値はネットなどで調査して見当が付きますしまず外れはありません。でも販売価格=定価では当然在りませんですからやっぱ二束三文に近いのですかね、此方も古書店で買った物を主に売っているので左程厳しいとは思わないですね。人間には人間の商品には商品の謂わば「肩書き」が在るのでしょう、我々が学生時代必死になって買い漁った澁澤本は今や全集刊行の為殆どが捨て値になっているようですあの頃の澁澤の初版などには立派な「肩書きが」在った様に思うのですが此れこそは旧弊人の戯言でしかなくなっているようです。大学がダメになったのは少子高齢化の産物、澁澤の価値が下がったのは量産と一応はそんな理屈で解決出来ますが本当はもっと根深い「肩書き」社会の産物なのかも知れませんね。
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Unknown (402)
2008-05-14 09:23:05
渋沢龍彦の本は取引価格が下がったからといって勿体なくありませんよ。かつてその本を熟読して十分楽しめたならいいじゃないですか。私もクラシックカメラ・レンズでたくさん遊んだのでよしとしています。過ぎたことはクヨクヨしないでスパッと切り捨てることにして、新しいカメラで新しい遊びを切り開こうと思います。
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