ROOM 402

日々多くを思うものですがその思いはすぐにきえて忘れてしまうものです。忘れられない想いや日々の出来事を書き綴ります。

下流社会

2006年08月09日 | WEBLOG
所得格差が問題になっているがそんなものは以前からあった。そんなこといえば昭和初期、明治時代のほうがよりひどかった。創設者が大邸宅に住み、雇われ者が低賃金なのは今に始まったことではない。異常なのは逆にこの40年ほどだ。日本は表向き民主主義国家を名乗っているものの昭和30年代以降の富める官僚主導国家日本の歩みを見るにつけ、この国の何処が民主主義国家なのか、この国こそ社会主義国家の理想形なんじゃないかと思うことがある。
下流社会というネーミングが格別イイとは思わないが最近新聞紙上でよく見る。ここで問題なのはかつての下流社会と現在の下流社会はまったく違うということ。今の下流社会って本人に下流を意識させないんだよね。デフレのお陰で食べる分には幾らでも安い食材を購入できるし吉野家、マックも随分と安くなってきている。正業に就かなくてもバイトで何とか食いつなぐこともできるし、ネットやテレビなど安い娯楽にも事欠かないので日々現実的な痛みをあまりともなわない。ところが数十年前はこうはいかなかった。政府の救済制度も手厚くなく、職がないことが即生活不能に陥ったものだった。世は失業者と不況の嵐というのは現在も同様だが、かつては学士様といわれた大卒学生も東大は出たけれど・・・に代表されるようにまったくといっていいほど就職が困難な状況だったようだ。
目下、30、40歳を過ぎてもこれといった職に就かずノウノウと親に寄生するタイプやらフリーターをひたすら続けるその日暮らしなど様々なタイプの下流社会がいるが皆、一様に何とか暮らしていけるんだよね。多分、ここが問題。なんとか暮らしていけるゆえに皆、あまり声高に自身の窮状を叫ぶことなく日々過ぎているのが現状。それぞれ皆プライドもあるから恥ずべき自身の状況などあまり話したくもないだろうし。フリーターというと20代の若い子を想像しがちだが、ここでも深刻なのは40代、50代以上のフリーターだ。終身雇用制度もはるか昔になくなり、実力一発の世の中から放り投げられた後は再就職ナシの宣告、それでもなんとか生きていかねばならないわけで現状はフリーターに甘んじているという人も多いのではないだろうか。結局はこれも修正資本主義のなれの果てなのだろうが、国家自身もこの数十年でこういう体制を作り上げてしまったんじゃないかと思う。本来の意味での資本主義では実のところ弱者はスピンアウトされてしまうものだ。更に公的救済制度もあるにはあるが本当は手厚くはない。これはニューヨークで実感した。ところが社会主義国家日本国では暴動、革命が起きないようにうまーく下流社会を洗脳してるよね。日本国民全員が去勢され骨抜きにされているから賃金が減ろうが消費税が上がろうがナンダカンダと過ぎ去ってしまう。誰も選挙になど行かないものだから国会内ではやりたい放題のオンパレード。今更ながら暴動起きないのが不思議でしょうがないけど、この国民性じゃ死ぬまで国家にダマされ続けて死ぬ寸前に気付いた時には時既に遅しといったところか。下流社会から逃れたいのであれば結局は自分の身は自分で守らなければならない。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きついね! (鎮目 浩二)
2006-08-11 06:44:14
下流社会に属する者として今日のコメントはちょっときつい感じがしました、自身を省みるに

まさに”下流社会”なのだ。旅行も出来ずあんなに好きだった京都にももう4年も行っていない、確かに食ってはいるが他には何も無い。

みじめなものだ、人間が弱いのだろう確かに自身を守る手段すら見つけて無いのが現状です。

このままじゃいけないと思いつつ土地も売れないし困窮を極めている現状、考えさせられました。
返信する
Unknown (402)
2006-08-15 10:11:06
アナタはまったく下流社会なんかじゃありません。もっと多くの下流社会の現実あるものです、親子4人で月収10万以下とか・・・

反面、子供は強くなっていくけどね。
返信する

コメントを投稿