栗東市の山中にある天台宗の金勝(こん・しょう)山金勝寺は、参道の両側に樹齢推定350~400年の杉の大木が立ち並び、苔生(こけ・む)した石垣とともに神秘的な雰囲気を醸し出している。「参拝者から『何か、感じるものがある』と言われることがあります」と勝山圓昭(えん・しょう)住職(63)。寺の開基は8世紀前半の奈良時代にさかのぼり、今日に至るまで寺が続いてきたパワーが、そこにあるのかも知れない。(上野 . . . 本文を読む
【避難者に就職の壁/安住の地求めて2】
福島県須賀川市から避難した中国出身の志賀宥紀(ゆう・き)さん(39)は、栗東市の市営住宅で息子2人と暮らす。福島第一原発から放出された放射性物質の影響を恐れ、約500キロ離れた滋賀県に身を寄せた。ようやく平穏な生活を取り戻しつつあった2月初め、訪れた市職員に、入居から1年となる3月21日までに退居するよう求められ、目の前が真っ暗になった。
東日本大震災と . . . 本文を読む
【ふるさと遠く離れ/安住の地求めて1】
栗東市十里にある市営住宅の一室に、幼子の元気な声が響く。蓬田(よもぎ・た)仁志さん(37)は、妻由貴子さん(31)と長男仁威矢(に・い・や)君(1)を連れて昨年10月、福島県桑折(こ・おり)町から栗東市に避難してきた。今年1月には次男将磨(しょう・ま)君も生まれ、家族4人の生活は、落ち着きつつある。縁もゆかりもない栗東市へなぜ避難したのか。「とにかく、原発 . . . 本文を読む
市営住宅に避難した東日本大震災の被災者に対し、栗東市が期限切れを理由に退去を求めていた問題で、同市は24日、希望世帯に対し、無償提供の期限を来春まで1年間延長すると発表した。
同市は震災後、市営住宅を避難者に半年間無償提供することを決定。昨年9月に半年間延長し、それ以上は延長しないことを決めた。市は今月上旬まで、この方針を貫く予定だったが、新聞報道などを受けて現在の入居者(6世帯)に退去後の . . . 本文を読む
【震災避難者クラス市営住宅】
東日本大震災の影響で福島県と宮城県から栗東市に避難し、市営住宅で暮らす6世帯に対し、市が1年間の期限が切れることを理由に退去を求めている。国は1月、期限の延長を検討するよう各自治体に通知したが、市は見直しをしない方針で、故郷に帰るめどの立たない入居者からは戸惑いの声が上がっている。
【市民の入居希望多く】
市は震災後、避難者の受け入れのため、最長1年間の期限付き . . . 本文を読む