【避難者に就職の壁/安住の地求めて2】
福島県須賀川市から避難した中国出身の志賀宥紀(ゆう・き)さん(39)は、栗東市の市営住宅で息子2人と暮らす。福島第一原発から放出された放射性物質の影響を恐れ、約500キロ離れた滋賀県に身を寄せた。ようやく平穏な生活を取り戻しつつあった2月初め、訪れた市職員に、入居から1年となる3月21日までに退居するよう求められ、目の前が真っ暗になった。
東日本大震災と . . . 本文を読む
【ふるさと遠く離れ/安住の地求めて1】
栗東市十里にある市営住宅の一室に、幼子の元気な声が響く。蓬田(よもぎ・た)仁志さん(37)は、妻由貴子さん(31)と長男仁威矢(に・い・や)君(1)を連れて昨年10月、福島県桑折(こ・おり)町から栗東市に避難してきた。今年1月には次男将磨(しょう・ま)君も生まれ、家族4人の生活は、落ち着きつつある。縁もゆかりもない栗東市へなぜ避難したのか。「とにかく、原発 . . . 本文を読む