月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

涙の中に…のはなし

2012年10月14日 21時45分55秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
仏さまは あたたかい
だから ほっとできるのでしょう

仏さまは 尊い
だから 頭が下がるのでしょう

仏さまは しずか
だから 黙っていられるのでしょう

仏さまは あかるい
だから 勇気が湧くのでしょう

仏さまは やさしい
だから 涙がでるのでしょう

仏さまは 見えない…
だけど その涙の中に
ちゃんと いらっしゃるでしょう

あたたかい涙の中に…

いつでも いっしょ だよ


(写真は、お留守になっているお隣のお庭に咲いたお花です 仏さまはここにも…)

一杯之茶

2012年10月14日 20時55分46秒 | 仏々相念(住職日記)

そっと・・・

 

いろんな思いを引っさげて故郷に帰ってくる。

楽しいこといっぱいを思いつつ少しずつ近づく故郷・・・

切ない思いをポケットの中で握りしめながら急ぐ故郷・・・

法話の時間をいただきます時に問いかけさせていただきます。

すれば、何か考えて下さる方もおられるかもしれません。

 

車の中の自分・・・

電車の中の自分・・・

飛行機の中の自分・・・

 

またその行程を帰る自分を重ねつつ、日常生活に戻る自分を見つめつつ。

 

何を求め生きるのか・・・

どこに向かって生きているのか・・・

 

ツベコベ考える暇もなくとりあえず「生きる」ために、そんな日常。

 

大切にこの一日を送りたいものです。

 

クタクタに疲れた夜、腰のしんどさもピークを迎える。

今日は、校区にある神社の祭り。

補導委員であるためにかり出されます。

もう、朝晩は寒いくらい。

疼く腰を擦りつつ、スターウォーズの光る剣みたいなモノを持たされて四つ角に立ちます。

「ライト点けてね~、二人乗り危ないから止めてね~、タバコ吸うなよ~・・・」柔らかく、優しく、刺激しないように声掛けします、っていうかそう指導されるのです。

うんともすんとも反応のない子どもたち、すっかりなめられています。

何もできないというか、何もされないということが分かっているんでしょうね・・・

こんなことやってられるかってムカつきながら電飾の棒を握りしめています、毎回。

 

「お疲れでした!そろそろ擱きましょう。」

 

ヤレヤレで帰ってきました。

事件を起こすことなく温かい空間に・・・

 

息子がパソコン使っており横に座ると「どうぞ!」って譲ってくれます。

「ありがとう!ごめんね・・・」

そう言いながらしんどさにため息つきつつパソコンに向かいブログを書こうとします。

しばらくするとそっと息子が暖かいコーヒーを出してくれました。

「お~、ありがとう!」

この一杯のコーヒーに疲れが取れます・・

いや、そのおはたらきに・・・

 

コイツの日常・・・

生かさせていただいている日常・・・

 

優しさに支えられ、「生かさせていただく」日常。

ウダウダグダグダ言いながら、どこまでも愚かで自分勝手なコイツを優しさが支えてくれる。

そこに気付きながら、「ありがとう!」の日常でありたい。

 

今日・・・どうでしたか?