月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

母之笑顔

2012年10月16日 21時18分49秒 | 仏々相念(住職日記)

届いた~・・・

 

今日は常例法座。

親鸞様の御命日のご縁をいただき親さま(阿弥陀さま)の前に座らせていただいたことです。

お陰で今日も座らせていただきましたって喜ばせて頂いたことです。

 

ポッと空く午後のひと時。

天気も快晴!

どこまでもインドア派のコイツを「ちょっと出てみようか・・・」って心境の変化を与えてくれる。

 

「松山行こうか!」って坊守を誘うと二つ返事。

音楽もラジオもかけることなく、ボツボツと二人の会話で時が流れます。

主に二人の子どもの話・・・

可笑しくて笑って、ひたむきに歩む姿に感動し、走り慣れた道路を気持ち良く走らせました。

 

子どもの事を話すときの坊守の顔は優しい・・・

仏さまの顔ってこういう顔なのだといつも思います。

 

昨日のこと、段ボールに沢山の荷物を送っていたのですが、「受け取った」の娘の電話。

これも喜ぼうか・・・

あれも喜ぼうか・・・

こうしてやったら嬉しいだろうか・・・

ああしてやったら嬉しいだろうか・・・

母の想いをいっぱいの形にし、ちょっと空く空間にも親心いっぱいを詰め込みます。

 

それをそのまんま受け取り、喜ぶ娘・・・

「ありがとう!」いっぱいを伝えていました。

その声、言葉を聞きつつ「よかった~、喜んでくれて・・・」

準備、用意の苦労も吹っ飛ぶのです、「ありがとう!」の一言に。

万が一、娘の口から感謝の言葉が出なかったとしても、なんら変わることもなく抱きしめるのでしょう・・・

そんな微笑に思うのです・・・

 

真実の優しさ・・・

 

真実の親とは有難い・・・

あれせよ、これせよなんておっしゃることもなく、ただただ子どもが喜ぶことを思いつつおはたらき下さる。

それをそのまんまいただいてくれるとき、「ありがとう!喜んでくれて・・・」が親の口からこぼれ出る。

 

そんな微笑を横に気持ち良くドライブしてきました。

 

いつものように用事があるわけではありません、

でも、趣味(?)の献血に行こう!ということに・・・

先日、娘が「キャンパスに献血車が来ていたので400献血してきたよ~!」っていうのです。

「お~、偉かったやん!」って言いつつコイツも負けてられんって思っていました。

それで、今日行ってきたことです。

 

献血ルームのロビーにある寄せ書き帳・・・

待ち時間にめくるとこんな感想がありました。

「ボランティアなんてできない私。そんな私ができる唯一のボランティアが献血だと思っています。

どこかの誰かのためになれたら嬉しいです。」

コイツと同じような気持の方がおられるのだな~って読んだことです。

ただ、コイツの場合、純粋にどこかの誰かのためではなく、血液検査が分かるという不純なところがありまして・・・

そんなコイツの血小板でも縁あって使ってくださり少しでも誰かのための支えになったのであれば、恥ずかしさの中に喜びを感じることです。

 

夕日を浴びながらの帰り道・・・コイツの横の仏さまは優しい顔でウトウトウトウト。

日々の疲れが出るのでしょう・・・

 

ありがとう!