goo blog サービス終了のお知らせ 

月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

うれしい贈り物のはなし

2011年05月25日 21時19分50秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

思いがけない方から贈り物が届きました。

先日の《世界仏教婦人会大会》で知り合った《トイレ友だち》のOさんからです。

送り状のお名前を見て
「えーっ!!」って…
本当に驚きました。

中には、お手紙と一緒に手作りのお香入れとかわいいエコテープのかごが入っていました。

ブログを読んでくださったようで、
「寺子屋のあめちゃん入れにでも使ってください」とのこと。

早速、かわいいかごにあめちゃんとゼリーを入れてみました。

子どもたちも絶対によろこぶでしょう!
大事に使わせていただきます。

Oさん、ありがとうございました。

遥か大阪からの真心いっぱいの贈り物。

あの時、あのトイレの列に並んでいた人たちを引きつけるように次々に話しかけておられたOさんの明るい笑顔を思い出しては、くすっと思い出し笑いをしています。

あらためて…

出遇いって、いいものですね。


人気投票

2011年05月25日 20時26分10秒 | 仏々相念(住職日記)

総選挙・・・

 

アイドルグループ、AKB48が総選挙。

何が何やらさっぱり分かりません。

ニュース番組で取り上げる事なのかって思うのはオッサンだからでしょうか・・・

と思いつつ、何気に見てしまいました。

 

何でも沢山いるメンバーでの人気投票を行い、一番人気の女の子が真ん中で歌うのだとか・・・

プロデューサーの方もよく考えています。

これをすることでメンバー内の活性化をはかるのでしょうか・・・

この選挙の仕方も新しいCDに投票権みたいなものが入っているらしく、ファンの方は応援しているアイドルを当選(?)というのか、真ん中で歌わしてあげるために何十枚、何百枚と同じCDを買うのだそうです。

ファンとは有難いものですね。

その方々がそれで満足しているのだから誰もとやかく言うこともありません。

ちなみに、上位7人の女の子は不動らしく、「神7」って言うんだとか・・・

神ですよ、神。余程凄いのでしょうね・・・

 

アイドルの方も人気を得るために一生懸命微笑みます、「頑張ります!」って。

しんどい時もあるだろうにと思ってしまうオッサンです。

 

徳正寺の総選挙は今のところ予定されていません。

いつも真ん中で、偉くもないのに偉そうな格好して座っている私。

でも、結構この位置守るために人気取りしています。

いつもニコニコ愛想よく、良い住職を演じています。

顔を引きつらせながらでも一生懸命微笑もうと努力しています。

人の噂ばかりを気にして、立ち向かい下さる仏さんを「ほっとけさん」にしてしまっているのです。

そうなんです、生きるために・・・ここに座り続けようとします。

 

でも、仏さまはいつも私を真ん中にして抱きしめてくださいます。

人気投票もいらないのです・・・

争う必要もないのです・・・

顔を引きつらせ愛想よくする必要もないのです・・・

「生きる」ということのためにどれだけ恐ろしい心を起こしながら過ごしているか分からない私を・・・

真ん中にし育んでくださる。

 

そこまでして下さっているのに尚も煩悩が燃えて仕方ありません。

 

最近、坊守の人気急上昇です!

「ひょっとしたら今日は坊守さんかな・・・って待っていたんです!」って言われることもしばしば。

なぜでしょう、このことに関しては腹の中から喜べるのです。

坊守の事を良く言って下さると本当に嬉しいのです。

ホンマモンには敵いません・・・

メッキ住職は剥がれてばかりです・・・

坊守にならいつでもこの座を明け渡す覚悟はできています。

 

その時は、無投票ですから・・・

徳正寺の「仏2」(すいません、悪ふざけが過ぎました)です・・・

一位にはかなり差を開けられていますが、メッキ住職も願生ります!

 


伸ばす手のはなし

2011年05月25日 08時47分30秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
青空を見上げながら
今朝は幼なじみのMちゃんのことを思い出しています。

三年前、病室で会ったMちゃんは、治療の副作用で短くなってしまったヘアスタイルを隠すこともなく、
(まるで三蔵法師を演じた夏目雅子さんのようにうつくしかったね…)
めいっぱいの笑顔で、突然の訪問を喜んでくれました。

子どもたちのこと、
同級生たちのこと、
病気のこと、
子どもの頃のこと、
「焼き肉が食べたい~」ってこと、

短い時間にいろんな話をしてくれました。

「早くお家に帰れるように、がんばるけぇ!」

って、笑って…

でも、立たなくなった足に触れて
「…悔しい…」
って、呟いたMちゃん…

根っからの負けず嫌いでがんばりやのMちゃんは最期までまわりに明るさと元気を振りまいてくれたと、あとからお母さんに伺いました。

あの日、
検査に呼ばれて、ストレッチャーに乗せられて廊下を行くMちゃんを病室の前で見送った…

Mちゃんは、手をあんなに高く伸ばして、手をあんなに振って、行ってしまいました。

その伸ばした手を忘れることができません。
その時、Mちゃんが泣いていたのか、笑っていたのか、わかりません。

でも

生きよう!として、精一杯手を伸ばしたことは確かでしょう。

つなごう!として、精一杯手を伸ばしたことは確かでしょう。

あの日のMちゃんのように、
青空に手を伸ばしてみます。




Mちゃんは黄色い夏の花がよく似合う人でした。