柔らかな花・・・
お昼からお参り下さったご門徒さんが、「Kさんの奥さんが届けて下さいということです。」
って、大輪の芍薬之花を手渡して下さいました。
思いがけないお託にきれいな花は勿論なのですが、案じてくださるご門徒さんのなんと有難いことか・・・
嬉しいものです。
いつも思うことですが、知らないところで案じてくださることに出会うと無茶苦茶嬉しいのです。
だって、そうでしょう!こちらはそのことすら思ってないのです・・・
日々、どうでもいいようなことに心奪われ、煩悩ばかり積み重ねる日常。
そんな私を案じてくださるのです。
お庭に咲く花々を愛おしく愛でながら楽しむこともできたでしょう・・・
お家のお座敷に生けることもできたでしょう・・・
なのに私なのです。
もし、私が逆の立場ならどうするでしょうか・・・
「オレが育ててやっと咲かせたのに、人にあげてなるものか!」って自分だけで楽しんでいることでしょう・・・
顔ばかりでかくて心の小さい男でいけません。
そんな自分を知らしめるような柔らかな大輪の花です。
イガイガ・トゲトゲの私はこんな柔らかな花が大好きです。
フワっとするような花を見ているとちっぽけな心も優しくなれるような気がします。
ガラじゃないので言いたくないのですが、私はトルコ桔梗が大好きです。
あのフンワリ感、もの凄く癒されます。
仏さまの前にお飾りなされていると思わず手で包み込みたくなります。
ご門徒さんの優しさを肌で感じるように両手で大輪を包み込んだことです。
柔らかくて、いい香り・・・
今日の疲れも取れるようです。
又、明日も願生ります。
ちなみに、トルコ桔梗の花ことばは「優美」「よい語らい」「清々しい美しさ」なのだとか・・・思わず笑ってしまいました。
やはりないものを求めているのですね・・・