限りなくmoonshine...

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PSE法(たぶん最後)。

2006-03-31 23:59:59 | DTM

経産省、ついに「やってもーた」みたいですね。
「ビンテージ」のリスト作成。国家認定のビンテージ楽器ということだ。

小寺氏のブログで先日、「世紀の大誤報」として大手マスコミの誤った理解や認識を、
コラムの方ではその詳細ないきさつ、マスコミ内部からの視点で厳しくコメントされて
いたのだが。
結果的には、この「実質容認」の形になったようだ。

しかし。

経産省のあまりにヒドい対応や認識不足には、正直怒りを通り過ぎて呆れに近くなって
きていたのだが、今回慌ただしく記者会見した内容でさらに我々を小馬鹿にしたような
わかりにくい発表をしたばかりでなく、ビンテージのリストを作ってしまうとは。

ビンテージは対象外というなら、おまえらちゃんとリストくらい作れるのか?なんて、
各所で冗談半分に言われていた事が現実になった。

PDF なのだが、興味のある人は見て欲しい。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/tetsuduki_annai/vintage/list.pdf

著名人や業界の方々に意見を求めたとあるが、ツッコミどころ満載である。
なんで「ビンテージ」の中に、2004年に新発売されて現在も販売されているものが
含まれているのか。
なんで PSE 法には何の関係もない、電源を持たない機種まで含まれているのか。
メーカー名、間違ってるよ。
同じ型番が何度か出てくるのですが。
「 EDIROL 」のようなブランド名が、会社名として扱われてますよ。

などなど。挙げればキリがない。

今後ブラッシュアップして行くらしい。
しかし、リストに無いものを売りたい場合は申請して承認をもらいさえすれば、以降は
申請しなくても良いなど、実質承認されたも同然ということになり(誰がその承認済み
であることの判断を行うかは皆目見当もつかないが)、結局この法律って何だったのか?
という疑問だけが残る。
この法律を真に受けて、破格値で在庫を売り払って店をたたむしかなかった全国各地の
中古楽器専門店の主人の事を思うと、損害賠償責任を問うても良いような気がする。
人生狂わせておいて、施行前日になって「特別承認リスト」ですか。笑止。

役人の勝手な都合や売名のためにアレコレ打つ手は、たいがいは悪法である、という
見本のような気がしてきた。



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