
こんな時期に限って未現像フィルムが溜まっている。こうしてみると夏場はほんとうに撮る事自体少ないことが見えてくるし、結果として消化数も少ない。そして、この時期は空気が普段より綺麗になって、おまけに副流煙の切れ味がほとんど無差別テロに近い格好で襲ってくる。オレの臭覚は鋭いのだ。白い煙が見えなくとも、その恐ろしいまでの汚臭をかぎ分けてしまう。また、多くの自治体が歩行喫煙を禁止しているなか、オレの目の前でポイ捨てしようものならその残骸を落とし主にすぐさま届けたい。あるいは、クリスマス電飾のもとチャラチャラしながら煙を吐いてるなとか。こうして脱線するほどつい興奮してしまうのも、寒いけれど気持ちいい絶好のピーカンなのに、この時期は歩くと同時に眼前で白い煙と格闘しているのであ~る。