今回の台風は見事に首都圏を直撃。しかも、帰宅時間帯をずぶりである。だから、雨、風の被害に晒されても、交通機関が麻痺したとしてもそれは想定内であった。なんせ、過去5番目の大きさだという台風15号なのだから。さらに、3月11日の大地震と比べる声もあったというが、あの時は後がないとか無くなるかもしれない状況であり必死だったのだ。台風は時が過ぎれば回復する。比べる以前の別ものである。そんな首都圏縦断中、シブヤ道玄坂の街路樹が、それも相当太く大きい、根っこから倒れ、停車中のタクシーの後部トランクを直撃した画像がテレビに映し出されたとき、一瞬にして恐さを感じてしまった。オレの住まいは大丈夫か。出窓じゃない、天井側に長さ2メートル、幅15センチはあろう曇りガラスが強風とともに吹き上げた木片とかで破られてないだろうか。あるいは、駅前が冠水してないだろうか、とかマジで不安になったのだ。あるいは天井から雨漏りしてないかとか。もちろん、大丈夫だったのだけど。
帰途はJR山手線外回り、東京駅から渋谷駅まで1時間。そこから地下に入りいざ田園都市線に乗ろうと時は22時、改札口を2本に制限した入場で実に整然としたものだった。ホームの混雑もなく、驚くべきことは、上りホームを始発にあてがい半蔵門線直通と交互に渋谷始発を臨発していたのだった。ラッシュ時、下り本数は半分も必要としないとなれば、この仕組みは大正解。運よく渋谷始発に乗ればガラガラで座れてしまった。思うに、渋谷までJRを使ったのが幸いしたのだろう。最後に、昨日触れた京橋方面での立ち呑み宴、じゃなくて立食パーチィとも言い換えられるイベントは中止になった。当然の判断だ。