
いつかは書いておこうと思って3ヶ月。これじゃいつまで経っても日の目を見る? ことはないだろう。うっ、いやそんなにたいしたものじゃぁなく、書くに何かしらを要するものでもないのになんで触れようとしなかったのか。しかも、ネタとしても悪くなく事が起きたときにオンタイムでアップしなかったんだろうと思うのだ。
それは厳冬の最中、2月初旬のこと。いつもと変わらない朝を迎え、コーヒーを作っていたときのこと、視線を台所の床に向けると、数日前に買ったさつまいもの紫の表面に2センチほどの丸い印みたいなのが付いていた。間近でみれば、それがにゃんとネズミが囓った後であることが瞬時で分かった。何故だ! 何故だ! 何故だ! 部屋に入りこむ隙間は無いはず。数年前に天袋の天板が外れ、そこから侵入したかもしれない残像を感じたとき、死に至る駆除剤を天井にまき、テーピングで完全遮断したのだ。それ以来、ねずみに悩まされることなく平穏な日々を過ごしてきた。
ところが、今思い返せば、この時のしばらく前から天井に侵入しては深夜軽快な運動を駆り立てていたと思う。また来やがったな。くそっ! なんて風に思っていた矢先のことでもあったのだ。いったいどこから入ってきたのだ!? 風呂場は考えられないし、どこか床とかに通じる穴でも開いてるのかと思ったけど、それもあり得ない。それにしても、さつまいもの近くに真空パックのロースハムが一本、床に放置してあったのだけど、それを囓ることはなかったのだ。臭いが遮断されてるからなのか。
それから数日、台所に変化なく、にっくきネズミは消えたのだろうか、と思っていたころ、そういえばとなって思い出した。そのさつまいもの件から遡ること数日前、錯覚か幻聴か、ねずみの鳴き声が冷蔵庫の裏側から聞こえたようなことがあった。そのときオレはその真下の床下にでも居るのかと感じたのだけど、その時こそまさにオレの台所に潜んでいたのだった。
そして、さらに数日後、日々のレアな繰り返しから戻って帰宅したとき、部屋の明かりを点ける動きと同時にオレの視線が台所にいったとき、何か動くものを察知したのだ。それは間違いなくネズミであった。しかも、しっぽを入れたら相当な体躯のネズミであることが一瞬で分かった。そして一瞬にして消えた。消えた先はあろうことか配電盤なのだ。これにはやられたと思うと同時に、そうなのかという思いは、ググッて調べて初めて分かったのだ。
すぐさま、オレは厚い段ボールを用意し、その配電盤の隙間を塞ぐよう型どりをしてテープで頑丈に貼り付けた。これで完全ににっくきねずみとはおさらばだっ! と叫んでいつものように一人祝杯を深く重ねたのは言うまでもないこと。その数日後、オレ様の台所へ舞い戻ろうとしたネズミがその進路を塞がれたことに驚いたような地団駄音を残したのが最後であった。だが、寒くなればまた奴は来るだろう。受けて立つぜ。