
最近、写真撮ってますかと聞かれて、えぇ~、チョロチョロ撮ってますがな、と言って、何を撮ったですか、と聞き返されたので、いろいろですがな、といって会話は終わってしまった。何を、に対する答えらしきものを30秒くらいで簡単明瞭に説明できればいいのか。もちろん、実はこうしてあぁしてモノクロでカチッと○◆凹*#と言ったところで絶対に分からないだろう、なんて傲慢な態度は微塵も無く、単純にその手の引き出しが浅はかなだけなのだけど。
どこぞのナントカという建物を撮ったとか、名所旧跡を撮ったとか、夕暮れの六郷土手の多摩川河川敷を撮ったとか、渋谷のスクランブル交差点を撮ったとか、浅草を撮ったとか、浅草サンバの綺麗なダンサーを熱写したとか、新宿を撮ったとか、鎌倉を撮ったとか、横浜の中華街を撮ったとか、近所の野良猫を捕ったとか、どこぞのビルの無料展望室で連日の雷を撮ったとか、ウソでもいいからそんな風に発言すべきだったのか。それとも、そこら辺にあるヘンなモノを、いや、脳内に刺さったそこら辺のありふれた光景を、なんて言ったところでどうにかなるものではないのだろう。はて、オレは何を撮っているんだか・・・。

昨日アップしたのは、シリーズ「flash life」が新装になったという訳ではなく、単にアップするときの作業を避けたいからリセットしたというもの。見せ方に限界があるのかどうかは別にして、たとえば<と>で前後にリンクするのが一般的かも知れない。あるいは、ブログの機能としてサブタグが可能であればそうしていたかもしれないけど、それも出来ないことが幸いしたのか、ランダムにアクセスできるインデックスを付けるのがいいだろうとの判断で回数を重ねていったら、さすがに70ともなると面倒なのだった。もっとも、50で一旦終わるとか、年度ごとに区切ることも考えたけれど、それも相当な量になればこそで、この程度なら致し方なかったといっていい。またコツコツとアップしていくです。

昨日と今日アップした画像は5月末に撮ったもの。現像はつい最近だったから、そのブランクは3か月弱くらいか。そのネガを見返して、あの時のあの場所という感触はどんなに古いネガでも鮮明に残っている。ありがちな感傷に浸ることは全くないけど、この程度のネガだとなかなかどうしてヴィヴィッドに響いてくる。むろん、ピーカンの暑い日だったこともあるだろう。そして、直近の現像のとき、4日のエントリーで最初に書いたけど、再び高コントラストもアリだなと気持ちを改めたのだった。スキャンし難いというオマケが付くけど、やはり、これは自分的にストライクゾーンだ。

この時期は年末年始とともに最も静かになる首都圏なのだけど、正月の澄み切った空と同じ空気を求めることはできないはず。もっとも、例年とまでいかなくとも大体は田舎へ帰省していたのだから、この時期の東京を見ることは久しぶりになるかもしれない。夏休みで賑やかなところは避けて、近場であってもまだ訪れていない変哲もないエリアを歩いてみようと思う。もちろん、休日の静まりかえった工場地帯もアリか。

昨日、今日の出足の悪さ、それはここのエントリーの時間を見て貰えば分かるように、すべては中途半端な天候にあったのだ。昨日触れた事とは別にして、この事実は半分は当たっている。晴れるのか晴れないのか。どっちなんだ、と空に向かって吠えても何も始まらない。晴天になるとばかり思っていたから、出鼻を挫かれる。

熱湯暗室デスマッチ(意味不明)と化したフィルム現像。朝一番のはずが、ズルズルと遅れて風呂場に西日が差すに至って最悪の展開になる。氷なんて使わないし、室温でスコ~ンと注入する。ネガの仕上がりは予想がつくとして、間違いなく普段のネガよりも濃い仕上がりになるはず。でも、振り返ってみれば、以前はこの程度のネガを作っていた。それが、次第に大人しくなっていた、というか避けてきたというのか、微妙な質感が悪くないなとの思いで落ち着いたようなもの。でも、こんな具合のネガも再びアリだな。