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taroのさすらい日記

日々思ったこと、見たこと、感じたこと、そして写真と音楽のことなど

陽水「GOLDEN BEST」

2010-05-24 07:23:47 | music

 先日ファミリーマートで買い物した際レシートに出た「TSUTAYA旧作レンタル利用でポイント20倍出し」の有効期限が昨日までだったので、僕は迷うことなく井上陽水のベスト盤2枚組「GOLDEN BEST」を借りてきた。最高! で、何が最高かといえば、デビューから本作発売の99年まで一貫した作品のクオリティに痺れるのだ。
 この手にありがちな、歌詞カードはボロボロだったけど、盤面は傷だらけではなく比較的耐えるコンデションだった。で、オーディオ、iPod、iTunes+外部スピーカーと3パターンで聴いたのだけど、これが面白いことに一番いけてないのがiPodで、スピーカーを通しての音がとてもすっきりするのであった。
 ともあれ、なんでもっと早く聴かなかったのだろうか、と。何度か公共放送作の井上陽水特別番組は観てきたのだけど、作品までには至らなかった。その溝があまりにも深かったとするには自分の浅はかさを恥じるばかりである。

15周年記念感謝セール

2010-04-20 07:33:22 | music

 渋谷のタワーで買い物をしようと入口に立ったら、何やら15周年記念感謝セールとかで、今年の12月まで毎月15日は5000円以上のお買い物で商品券500円が貰えるという。さらに、今週末の23~25日はポイントが2倍になるという。出直しである。それと、ケータイ会員限定ポイント3倍っうのもあったけれど、そこまでしてポイント欲しいとは思わないから、タワーに限らず僕は無視している。というより、引き換えにケータイの情報を教えることなのだけど、それだけは絶対にしたくないからだ。
 幸いにも、僕はほぼゼロ円で渋谷タワーに行けるからその割安感はとても大きい。こうなると、アマゾンより安いのではないだろうか。同時に、他のフロアーを見て回ればいろんな情報が入り、作品を聴くことができる。その楽しみは何ものにも代えられないはず。

インナーイヤーフォン

2010-04-14 07:33:33 | music

 ふとした会話から、僕が愛用してるインナーイヤーフォン、MH BEATS IEの話題になった。そうしたら、わずか20日間のなか同じMH BEATS IEを手にする者が2人誕生してしまった。しかも、彼らは同じくオークションで新品を格安でゲットしたという。僕は量販店で14800円だったけれど、彼らはその3分の1で手にしたのである。そんな世界があったのか、という驚き隠せず、さすが今どきの若い者は賢いな、と感心する始末。
 そんなことなら、僕のMH BEATS IEを格安で譲って、新しくMH BTS IE GAを新調しようかと思ったのだった。まったく知らないのだけど、この製品は、その世界では有名だというLady Gagaプロデュースによるかなりイケてるデザインだ。最近でこそ、ちらほら街でMH BEATS IEを見かけ、オーディオウニオンでも強力にプッシュしている。ならば、僕の周りに同じMH BEATS IEを手にする者が2人もいるなら尚更、人とは違うモノを身に付けたい。MH BTS IE GAで先取りすることこそイケてませんか。

CDショップ

2010-04-11 07:36:54 | music

 外資系CDショップとして名を馳せたタワー(現在のタワーは外資系ではない)ではないもう一つの会社が店舗を大幅に縮小するという情報が入った。さらに、音楽ギフトカード(レコード券)の発行元である会社も解散するという話も同時に聞かされた。現在、タワーレコードはNTTドコモが筆頭株主であり2位がイトーヨーカドーである。前述のもう一つの会社はあのカルチャ・コンビニエンス・クラブの傘下になる予定だという。
 この手の話になると決まって、あの人はどうしてるとか、まだ居るのか、とか僕のレコード店学徒期の同僚達の名前が出てくる。先の話をしてくれた方も昔同じ店舗にいた方である。先月のすみだトリフォニーホールで聴いたコンサートでの即売場で会った店員さんも同じ元同僚だ。この時、店舗縮小の案件は知っていたのだろうか。
 懐かしい思い出が脳裏を過ぎると同時に、その頃から音楽というパッケージ産業の行く末が危ぶまれていながら、現在に至ってより深刻な状況なのだとの思いを強くするのであった。でも、元気な会社は売り場を見ればよ~~く分かります。

Officium

2010-04-06 07:32:45 | music

 物欲が失せてると書きつつ、先日は某オニオンで中古CDを5枚ゲット。総額3800円也。たしか、5枚以上で15%引きだったと思う。その一枚に、Jan Garbarek The Hilliard Ensemble「Officium」(独ECM盤 445 369-2)が700円であって、迷うことなく買い物カゴへ。他の4枚は書くと長くなるので割愛。星の評価でいうなら5つ星が3枚、4つ星1枚、3つ星1枚といったところか。で、その5枚のうち、3枚がECMで、しかも大物ピアニスト、キース・ジャレットのスタンダーズ「The Cure」(独ECM 849 650-2)を手にしたのだから、我ながらハイコストパフォーマンスな買い物となった。
 まぁ、そんなことより、「Officium」が素晴らしい。どう素晴らしいか言葉に出来ないほどだ。しかも、録音もいいのである。好みといえばそれまでだけど、アナログレコード時代から一貫した音造りのクオリティの高さは至高の極地だろう。それに、あえて新しいフォーマットに手を出さない姿勢に揺るぎない自信があるのだと思うし、そこに何か秘められた音へのこだわりがあるのかもしれない。

入口

2010-03-28 07:40:40 | music

 う~む。さすがにこの歳になると、なんて弱音は言いたくないのだけど、二夜連続のクラシックのコンサート後のカラダのリカバーが思うようにならなかった。もちろん、一夜経た現在は元に戻っているけれど。コンサートへの集中力、体力、そして感想を練ること。帰宅は22時。そこからちょっと呑んで寝て翌朝5時起床、日々繰り返すレアな○×◆をこなす。たったこれだけのことで、嗚呼しんどい、となってしまった。
 だけど、気持ちはあの時の興奮醒めやらず、どんな時でもiPodはジミ・ヘンが、どんな時でもベートーヴェンの「皇帝」に一変してしまったのだから不思議なものである。それだけ、僕は感じ入ってしまったのだった。いうなれば、26日のコンサートが分岐点になり、奥深くも楽しく美しいクラシックへの入口に立てたのだろうか、と思うのである。

「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会」第二夜

2010-03-27 07:43:41 | music

 前日に引き続きゲルハルト・オピッツによる「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会」の第二夜をすみだトリフォニーホールで聴いてきた。ヘリンク・シェーファー:指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団。演目は、ピアノと管弦楽のためのロンド、ピアノ協奏曲第4番、そして第5番「皇帝」。
 開演が近づくにつれ、気持ちが高ぶる。前日の余韻と興奮、そして何より、クラシックの楽しさ、素晴らしさをちょっとばかり囓った感触でもって、気持ちがあるいは意識が前へと動くのである。そして、iPodにヴィルヘルム・ケンプによるピアノコンチェルト第4番、第5番を入れて2度通して聴いていた。
 やはり、何と言っても有名な「皇帝」に接することができる期待感なのだろうか。ドラマティックで表情豊か、ピアノとオーケストラの響き合う交歓。オピッツの演奏は、僕がパッケージあるいはiTunesで聴いてきた世界の実世界を美しく華麗に魅せてくれる。もちろん、表現への真摯な緊張感が観るものをさらに惹き付ける。
 クラシックのコンサートというと相当な体力を要するもので、つい睡魔に襲われてしまいがちだったのが、昨夜の僕は完全に陶酔状態になり興奮する自分なのだった。

「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会」第一夜

2010-03-26 07:30:38 | music

 昨夜はすみだトリフォニーホールにてゲルハルト・オピッツによる「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会」の第一夜を聴いてきた。ヘリンク・シェーファー:指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団。演目はピアノ・コンチェルト第1番、第2番、第3番である。失礼ながらオピッツは初めてのピアノストだ。そして、ベートーヴェンのピアノはコンチェルトよりソナタを好んで聴いてきた。そこに、2夜連続に渡るコンチェルト全曲の演奏会に接する幸運に恵まれた。
 演奏とその作品に対しての印象を細かく触れる資格はないけれど、演奏を聴いているのではなく、僕は作品、ピアニスト、作曲者、そしてこの日のステージを体験していることを皮膚感覚で存分に堪能することが出来た。それはまた、何かしらの入口に立った、というより出会えた瞬間だったのではないだろうか。奥が深いクラシックなのである。
 日頃から好んでクラシックを聴いてはいるものの、どんなレベルであれ自分の中に入っていくいわば掴みを得るような体感があったかというとそれはまだであった。だから、先日のチッコリーニの演奏会も含め、朧気ながらもそれに近い感触があったと思う。それが、クラシックなのか、ベートーヴェンだったのか、ピアノコンチェルトだったのか、ベートーヴェンのピアノコンチェルトだったのか、それともオピッツだったかはまだ分からない。だけど、クラシックが好きになった一歩だと思う。

チッコリーニ 第2夜

2010-03-17 10:09:31 | music

 昨夜はジ・アート・オブ・アルド・チッコリーニ 第2夜 協奏曲をすみだトリフォニーホールで聴いてきた。演目はベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、第4番。指揮:ヴォルフ=ディーター・ハウシルト、新日本フィルハーモニー交響楽団。
 よく知られてる第4番はいくつかの演奏がiTunesに収められ、これまで聴いてきたけれど、第3番は実のところほとんど馴染みがなかった。それが、巨匠チッコリーニのピアノで聴けるのだから、こんな贅沢な機会はないだろう。一昨日のリサイタルで完全に陶酔してしまった者からすれば、浅はかにして余計な期待感とか何かを望むといった野暮なことは抜きにして、ただ純粋に音楽に演奏に浸るだけでいいのだ。
 そして、昨夜の演奏はそれ以外の何ものでもなく素晴らしいものだった。演奏会に接するごとにクラシックの深さを思い知る自分なのだけど、その優雅さに酔う悦楽を感じ、その世界にある表情のそれは作品にあるものと、演ずる者から伝わる繊細にして荘厳華麗な音楽の楽しさを感じたのだった。

チッコリーニ ピアノ・リサイタル

2010-03-15 07:21:43 | music

 昨日はすみだトリフォニーホールでアルド・チッコリーニ(Aldo Ciccolini)のピアノ・リサイタルを聴いてきた。演目はシューベルト「ピアノ・ソナタ第21番」、ムソルグスキー「展覧会の絵」。今回のコンサートに先立ち僕が目にした情報のなかで「巨匠」という言葉がふんだんに使われている。さらに、その上を指すような形容詞形もふんだんに出てくる。ジャズの世界でもその手の語り方、説明は実に多く、安易に使われてることが少なくない。
 クラシックも大好きな自分にすれば、これまで聴いてきたなかで過去の名演奏家に巨匠と呼ばれる存在を感じ取ってきた。だから、チッコリーニを実のところよく識らないでいるから懐疑的だった。それが、1925年生まれの現役最長老のピアニストが登場と同時に一人大ホールの空間に融け込み、空気のなかに浮かぶようにして最初の一音が発せられた瞬間、とてつもない衝撃ではなく、暖かさと心地よさに陶酔してしまったのだ。ライブでありながら、それはまるで聖堂のなかの大きな絵画空間に居合わせ、言葉にならない感動にただ呆然と立ち竦んでいるかのような。
 それでいて、研ぎ澄まされた完璧な演奏。柔らかい音。今回、ステージ向かって左側だったのだが、チッコリーニの音が多分どの座席からでも等しく素晴らしい音が伝わっていたと思う。その魔力とでもいうべき演奏力の凄さにも驚いてしまった。真の巨匠に出会えた祝福のステージだった。