「感情」というのは、一般的には「理性」に比べて低次のものとされる傾向がある。特に、人間を「理性・知性を持った唯一の生物」と捉える近代的世界観(だいぶ崩れてきているが)では、「理性という素晴らしい働きを邪魔する厄介なもの」という捉え方すらある。
ところが、霊学的に見ると、感情は非常に大切なものとなる。
われわれの魂は死後も存続する。肉体を離れた「個性」は、その人格の主要部分を保持したまま、霊 . . . 本文を読む
スピリチュアリズムは宗教か、宗教ではないのか。この問いに関しては、「宗教」という言葉の定義自体ができていないので、答えは様々になるだろう。
前にも触れたように、宗教を「不可視の知性的実在や超越的な世界を模索するもの」とすれば、スピリチュアリズムはもちろん宗教である。
(http://blog.goo.ne.jp/tslabo/e/577ae65a40d3ac49261cbfe269123ba . . . 本文を読む
ずいぶんなタイトルで、さぞや小難しい哲学論議かと思われるかもしれないが、幸か不幸か、小生は「哲学学者」ではないから、それほど複雑なことにはならないと思う。というか、単なる与太話に過ぎないものになると思う。
「真理の探究」――素晴らしい言葉であるし、学問であれ宗教であれ、それは大いなる価値とされている。しかし、いったい「真理」とは何ぞや。
まあ、哲学や論理学などの学問では、いろいろな議論があ . . . 本文を読む
「私とは何か」「私はどこから来てどこへ行くのか」
これは古来、最大の謎とされてきたことである。
昔の哲学はこれに何とか答えようとしたが、答えは出なかった。最近の哲学はこういった問いは「形而上学」だから問題にしないようだ。
もちろん、答えを出そうなどと力んでいるわけではない。
ただ、スピリチュアリズムの主張の第一は、「人間の個性は死後も存続する」、つまり「私は死んでも死なないよ」というこ . . . 本文を読む
現代の支配的世界観が、唯物論であることは明らかである。そしてそれに抵触するものは、大きな圧力に遭う。言論の世界にいると、それははっきりと実感する。
ところが、「唯物論」という言葉を口にすると、不思議なことに、「霊」というような言葉と同じような、一種の反発の空気が返ってくることもある。「私は唯物論者ですよ」とあからさまに言う人は、そう多くはない。
この世の中に物質に起因しない現象は存在しな . . . 本文を読む
一般的に「霊能」と言われるのには、大きく分けると、ESPやPKを行使する能力をもっている人物=「サイキック」と、霊的存在との交信をする「霊媒(ミディアム)」とがある。
「サイキック」にも大きく分けると二つがあり、ESP能力者とは、透視、予知、過去生リーディング、サイコメトリーなどを行なう者、PK能力者とは、スプーン曲げやアポーツなどの物理的超常現象を行なう者である。
「ミディアム」は、言うま . . . 本文を読む
「宗教」というのはとてつもなく広い概念で、そこにはいろいろなものが含まれるわけですけれど、実はその大もと、一番初めの核は、ひとつのことだと思います。
それは、「見えない存在」「見えない世界」とどういう交渉をするか。
「見えない存在」とは、「神」とか「神々」とか「神仏」とか「霊」とか、が代表。
「見えない世界」とは、「天国」「浄土」「霊界」など。当然「死後世界」全般もあります。
微妙なも . . . 本文を読む
「人間の個性は死後も存続する」
この命題を出すと、おおかたの人は「なんだ、宗教の話か。やめてくれ」と言います。
(ちなみに、宗教の多くの人は「そういう露骨な、低俗な話はやめてくれ」と言います。面白いですね。)
宗教というのは、特に現在の日本では、あまり評判がよろしくないもののようです。
2ちゃんねるでは一年に何度か「宗教ってもういらなくね?」といったスレッドが立ち、そこでは宗教に対する . . . 本文を読む
スピリチュアリズムの最大の主張点は、
「人間の個性は死後も存続する」
というものです。
「私」は死んでおしまいではない。死んだ後も「私」は続く。
証拠はたくさんあります。もちろん反論もたくさんあり、それについての再反論もたくさんあります。ここではそれについては触れません。
ある意味では「とんでもない」主張かもしれません。特に唯物論の中だけで(宗教やそれに関連する現象を知らずに)育っ . . . 本文を読む
現代の支配的な考え方は、「唯物論」です。「すべての現象は物質によっている」という考え方です。別な言い方をすると、「物質以外のものは存在しない」という考え方です。
この考え方によると、「生命は偶然発生したもの」であり、「人間はたまたま脳機能を高度に発達させた生物」であり、「“私”というのは脳の中の電気信号に過ぎない」ということになります。
そして、「物質的に説明できない世界は存在しない」のであ . . . 本文を読む