Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

格安高速道路料金の到来

2009-03-10 19:33:24 | つぶやき
 高速道路の休日値下げがいよいよ実行されることになった。以前民主党が主張している高速道路無料化になったら大混雑になるということを述べたが、今回の値下げもけっこう渋滞を引き起こすことになると予測していた。実際施行されるのはこの28日からという。やっみてどうかということになるのだろうが、いずれにしてもめったに車に乗らなくなったわたしですら、余裕があれば利用したいと考える。とはいえ燃料代がかかるのだからむやみに利用することはない。だから当面何も予定がないから今までどおりというわたしのスタイルになる。

 土日だけ格安というのだから利用者が土日に集中することは目に見えている。土日は混雑するからといって避けていた人たちにも、これほど格安ともなれば、土日へ客は流れる。危惧されているのは、ただでさえ土日に集中していた客がさらに集中するということで、宿泊施設などではメリットのない人たちもおおいだろう。それでも今まで空いていた施設へ客が流れるということもあるだろうから、全体的には接客業の人たちは潤うはず。混雑すということを考えればこの機会にいかに地方のマイナーな土地がアピールするかということになるだろう。土日でも空いていた地域では、混雑を避けるためにはよい目的地になりうる。したがって、例えば空いている日本海側の高速道路沿線などは絶好の機会となるだろう。大都市圏で一旦途切れてしまうということはあるが、それでも遠出を期待させるシステムであることはいうまでもない。

 ところが土日が休日でない人たちにはなんら恩恵がない。平日も3割引きになるというが土日の格安間は飛びぬけている。経済活性化という面には効果があるのだろうが、弊害が多いことも事実。土日といえば混雑していた中央自動車道に、さらに混雑がやってくれば、事故の懸念も高まる。一旦事故が発生すれば渋滞はさらなる渋滞を引き起こす。従来の割引制度には、時間帯による利用者集中を避ける意図があったが、今回は土日くらいしかマイカーを利用しない人たちをターゲットにした観光目的者の増加を狙っている。いわゆる道路を管理している側の視点はそこにはなく、政治色が強いのは言うまでもない。ということで、この渋滞と値下げという事実で割を食うのは管理者ということになるのだろうが、そこには国から補填がされるのだろう。弊害があることを解っていてもやるというのだからよほどの効果があると算段しているのだろう。

 高速道路に対してよく「無料化」という言葉を聞くが、これだけたくさんある世の中の道路を管理して継続していくとなれば、その管理費は多額である。結局その管理費は国民が払っていくものであり、そもそも道路は利用者が相応の負担をするへきのはず。税金で払うとなれば、結局利用しない弱者は負担が大きくなる。利用する者が多く払うという当然のスタイルからすれば、利用料を払う方が平等であるはず。高速道路を無料にすると言うのなら、公共交通も無理用にしろと思う。それでも地方においては公共交通を利用する人が極端に増加するとは思えない。とすると地方における公共交通への打撃が大きいと睨んでよいだろう。そもそも土日たげという意図には、そういう部分もあるだろう。そう考えいくと、日々無料の高速道路は、地方には必要ないということになる。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****