Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ルリタテハの幼虫

2006-07-27 08:17:34 | 自然から学ぶ
 ホトトギスの葉っぱが食べられて坊主姿になりつつある(写真右)。知識がないからよくわからないが、なぜ上から丸坊主になるのだろう。よそのページなんかで幼虫の写真を見てもそんな姿が見られるが、そこまでは説明されていない。卵が産みつけられる葉が上の方だからそういうことになる、そんな単純なことなのだろうか。幼虫になった時から身体にはトゲトゲが見られる。そして写真左側の幼虫までなると、間もなく蛹になる。

 右側のホトトギスのようにかなり虫食い状態になっていれば、何かの幼虫に食べられたとすぐにわかるが、これほど丸坊主になっていないとすぐには気がつかない。観察してみると近くにあるホトトギスの葉っぱも、少しではあるが虫食い状態のものがある。きっとルリタテハの幼虫がいるのではないかと、葉っぱを裏返すと、予想どおり幼虫がいた。まだ何齢目なのか小さく、10ミリ程度のものである(二齢くらいか)。丸坊主になりつつあるホトトギスには、間もなく蛹という終齢のたくさんの幼虫がついている。これだけたくさんいれば丸坊主になるのも仕方ない。

 終齢の幼虫は、濃褐色の斑点のある部分と白と褐色の縞模様のある部分が交互になっている。約50ミリ近い体長である。褐色の斑点のある部分から線香花火のようにトゲが飛び出ていて見るからに「過激」な姿である。触ってはみなかったが、この線香花火で外敵を威嚇しているのだろうか。タテハチョウ科のチョウの幼虫には、こんなトゲが出ているという。オニユリとかサルトリイバラ、ヤマジノホトトギスなどのユリ科の植物が食草になる。
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