Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

わが社の職員組合

2006-07-01 15:48:53 | つぶやき
 昨日は会社の職員組合の大会があった。組合に不信を抱いてからこの10年ほど出席したこともない。たかが百人足らずの会社だから、組合員も80人余程度なのだろうか。組合ともそれほど関わらないから、そんなこともよく知らない。そのくらいなら辞めればよいのに、というところだが、5年前なら明らかに辞めていたが、その当時そんなことを言ったら「とんでもないやつだ」という雰囲気があって口にしただけで終わった。いまさら周りの人たちに色眼鏡で見られてもやりにくいと、仕方なく入っている程度である。先細りの会社(100%業績が上がることはない)だから、組合ももう少し頭を使えばよいのに、昔と何ら変わらずに継続されているようだ。

 今でこそ組合には非協力的だが、それをみて「勝手なやつだ」といわれても、わたしには言い分はたくさんある。若いころにはずいぶん一生懸命努めさせてもらった記憶がある。「ただ酒の好きな馬鹿たち」にも書いたが、当初かかわったころは、活動の費用として組合費は使われていた。しかし、しだいに〝酒〟に呑まれていったのだ。最後に組合の役を務めたころ、こんなことがあった。年に何回かある執行委員会のうち、総会前の委員会に近づくと、大会の資料作成に精力を注いでいた。もちろん資料が不要だとは言わないが、委員会全員で資料の読み合せと校正を1日かけて行なう委員会があった。やけに細かいやつがいて、誤字を指摘するのならまだしも、一字下げたほうがよいとか、点が必要だとかあまりにもくだらない作業が続いて、「こんなくだらない時間が必要なのか」と思わず発言してしまったのだ。その会議はひっくり返るような騒ぎになって、わたしは浮いたわけだ。

 久しぶりに決算報告と予算立ての資料を拝見した。年間の予算は組合員数が減少してきているから、自ずと比例している。それでも平成18年度予算額600万円近いものである。その中には繰越額というものがあるから実際の収支という見方なら400万円程度である。それだけの金額を組合員から毎年徴収しているのだ。それでもって何に使っているかとみれば、ほとんどが会議費である。大枠で「会議費」とか「執行委員会費」「役員会費」などと書いてあるから詳細は不明だが、いずれにしても長野県という広範な地域から集まる委員や役員の旅費に消えている。そうであるならば、わたしが発言した指摘はあながち間違いではなかったはずだ。もっと有益な会議にするべきだろうし、酒を飲む金に使うのも度をすぎないようにするのは当たり前だ。いまだに大会は2年に一度宿泊で行われている。役員改選の際がその宿泊大会の年だ。まさしく役員の慰労会のようなものだ。同じ出先にいる同僚が、緊急動議を言うのだと、文を暗記していた。その内容を見て、またまた笑いものだった。すでに60歳定年は崩れ、実際は早期退職している現状で、「定年までの雇用を」と挙げている。一旦退職した人たちを再雇用として雇用するといったら、ずいぶん批判をしているにもかかわらず、いまだに「定年まで」などというきれいごとを儀式ばって掲げている姿に〝唖然〟なのだ。

 組合費が有効に使われていない以上、「組合の必要性」を問う時期にきているのだろうに、そんな声が聞こえてこない。そこまで言わなくとも組合費は適正なのか、とい声もあがらないようだ。化石化した会社に、これまた化石化した労働組合がいて、なかなか笑い話である。
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