Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

イワツツジ満開

2006-05-02 08:20:16 | 自然から学ぶ


 「イワツツジの世界」で紹介したイワツツジがほぼ満開に近くなった。写真がそのイワツツジ帯である。裏山は檜林である。かつては芝刈り場で、近所の山のない人たちはここへ来てカリシキを採ったという。昔はこうした山へ誰でも入ってカリシキを採ることは許されたというが、なかにはよそ者が入ることを拒んで、山へ人糞を撒いた人もいたという。そういう家に限って大地主だったりした。今は檜を植えてしまったが、その檜を切ってははざ杭として利用したり、はざの掛け棒にしたりしている。近所でも檜をはざのナルに使っている家はない。

 イワツツジの下の平らには梅の木が植わっている。いつも採りきれないほど成るため、イワツツジの下草を刈ったときに上へ伸びている枝はことごとく剪定した。だいぶ新芽が出てきたため、せっかくのイワツツジがちょっと隠れているが、これでも剪定したから見やすくなっ方だ。また、その下の段は柿の木である。先日も息子が個人的に勉強を教わっている先生の家へ行った妻が、「先生の家の柿畑は草が1本もない」と驚いて帰ってきた。畑ならまだしも、樹園地の雑草をすべて除草するとなると並大抵なことではない。敬服するばかりだが、その先生夫妻が一昨日わたしの家を訪れた。妻はお土産にとアルストロメリアの株とシバザクラの株を分けていたが、庭の雑草を見られて不精をさらけ出してしまった。以前にも書いたことがあるが、これでも一生懸命草取りをしている方で、ご近所では生産性のないことをしているから「暇だ」と思われている。もちろんご近所は果樹園だらけだが、いまどき果樹園に草が1本もないようなところはない。もしあっても除草剤を撒きまくっている。草がないきれいな庭を目指すが、なかなか気の遠い話である。

 写真の左端から始まるイワツツジ帯は右端からもう少し続く。距離にして約50メートル近くだろうか。この集落に入る県道からよく見えるため、「あそこは公園かな」と聞かれるという。今冬に整備したおかげで、なかなか見栄えがするようになった。

 イワツツジは前回も書いたように正式にはミツバツツジという。雄しべの数が10本あるからミツバツツジの仲間のコバノミツバツツジのようだ。

 撮影 2006.4.30
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