日本時間今日未明、日本航空 061 便 (ロサンゼルス発東京行き) ボーイング 747-400 が離陸のため滑走路に向けて誘導路を走行中、左舷第 1 エンジンが航空貨物用コンテナを吸い込んだ。
当該エンジンは損傷を受け、この便は欠航となった。
まず、こんな巨大なものがエンジンに吸い込まれたこのあまりにショッキングな映像に驚いた。そして呆れて笑った。
何故誘導路上にそんなものが転がっていたのだろうか?
一部報道では、当時横を走っていた貨物運搬車両から吸い上げられたコンテナだと伝えていたが、それは恐らく虚報である。
誘導路を走行中の航空機とグランド・ハンドリング系の車両がそのような距離に接近する事は通常、有り得ない。あってはならない。
コンテナが誘導路近傍に保管されている事も有り得ないから、運搬中に誤ってパレット・ドリーから落下したものなのだろうとは考えられるが、それにしても謎である。
報道された映像を見る限り、コンテナを吸い上げた場所はどう見てもコンテナ運搬車両が通過するような場所ではないのだ。
Images: NHK
ちなみにこの映像を見てジェット・エンジンの吸引力というものに驚いた人も多いのではないだろうか?
今日旅客機に使用されているジェット・エンジンは毎秒約 2000 ポンド (約 900 キロ・グラム) からの空気を吸い込んでいる。
900 キロ・グラムというとそれ程大した数字ではないように思えるだろうが、相手が空気だという事を思い出して欲しい。
1 秒間にどれだけの体積の空気を吸い込んでいるか、想像するのも大変な量なのだ。
コンテナなら気付けない大きさじゃないですしね。
ちなみに FAA の見解としては、(1)「何らかの理由でそこに落ちていた」、(2)「他の航空機のジェット・ブラストでそこに飛ばされて来た」という二つの線で調査中とか?
(2) は有り得ないと思うのですが(笑)、まぁ、可能性の一つとして。。