2016年の1月1日以降、ヨーロッパのEU議会がバイクにABS(アンチロック・ブレーキ・システム)機構の義務化を、
2013年に決定していたことを知りませんでした。
新しいEU規制で、排気量125cc以上のバイク全車にABSの装備が義務化されます。
具体的には2016年1月1日以降、製造規制から始まり、2017年からは新車登録時に販売規制されるようです。
また、排気量50cc程度の小型バイクは、ABSまたはCBS(コンバインド・ブレーキ・システム)の
どちらかの装備が課されるようです。
■ABS(Anti-locked Brake System)(アンチロック・ブレーキ・システム)機構の特長と作動原理
ブレーキをかけすぎた場合に、車輪がロックするのを、人間が行うポンピングブレーキに代わって、
前・後輪に取り付けられた車輪速度センサーからのデータで、車輪ロック傾向をECUが演算し、
アクチュエータによって前・後輪ブレーキのかかり具合を制動力と安定性が両立するように調整する機構。
作動時にはブレーキレバーに機械的なポンピングの戻し力が伝達され、ABS作動状態であることをライダーに伝える。
■CBS(Combined Brake System)(コンバインド・ブレーキ・システム)機構
ブレーキ技量の未熟さをカバーし、前・後輪の制動力配分を適正に確保するように
ブレーキシステム側でサポート・調整してくれる機構。
ヨーロッパの路上では、2011年だけでも約5,000人のライダーの命が失われており、
ABSが標準化されたら、人身事故を含め、モーターサイクルの事故全体の1/4以上を防ぐことが可能だそうです。
バイク用のABSを1995年に、世界で初めて開発したボッシュ(BOSCH)では、新時代のブレーキシステムを開発しているようです。
・前輪または後輪のみブレーキをかけた場合でも自動的に前後のブレーキ圧を可変配分
・スリップしやすい路面でも安定した加速を得られるTCS(トラクション・コントロール・システム)
・砂地や砂利道など粗い路面に対応したABSオフロードコントロール機能
・バンク角に応じた適切ブレーキ入力への介入するMSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)などの統合
1995年のバイク用ABSは、乗用車用のABSをベースにしたもので4.5kgと重く、大型バイクにしか搭載出来なかったが、
2009年タイプのジェネレーション9はバイク専用ABSとして開発したので、小型化、軽量化に成功し、重さは700gだそうです。
ちなみに、ホンダのABSは2Kg(?)、スズキは1.3Kgのようです。
確かに、ABS装備の新型スカイウェイブ650LXになってから、パニックブレーキ時の前輪ロックの心配がなくなり、
不安定なバイクに乗っていても、安心感が得られました。
ABSの無いジェベル号では、フルブレーキでタイヤがロックし、姿勢が不安定になることがあります。
車体が軽いので、姿勢制御はしやすいですが、ABSがあれば安心でしょう。
ABSメーカーのボッシュなどがEU議会の議員に、相当ロビー活動を行ったと思います。
義務化、規制化に伴って、技術開発と量産化が進み、ABS装置の更なる劇的な低コスト化に期待します。
2013年に決定していたことを知りませんでした。
新しいEU規制で、排気量125cc以上のバイク全車にABSの装備が義務化されます。
具体的には2016年1月1日以降、製造規制から始まり、2017年からは新車登録時に販売規制されるようです。
また、排気量50cc程度の小型バイクは、ABSまたはCBS(コンバインド・ブレーキ・システム)の
どちらかの装備が課されるようです。
■ABS(Anti-locked Brake System)(アンチロック・ブレーキ・システム)機構の特長と作動原理
ブレーキをかけすぎた場合に、車輪がロックするのを、人間が行うポンピングブレーキに代わって、
前・後輪に取り付けられた車輪速度センサーからのデータで、車輪ロック傾向をECUが演算し、
アクチュエータによって前・後輪ブレーキのかかり具合を制動力と安定性が両立するように調整する機構。
作動時にはブレーキレバーに機械的なポンピングの戻し力が伝達され、ABS作動状態であることをライダーに伝える。
■CBS(Combined Brake System)(コンバインド・ブレーキ・システム)機構
ブレーキ技量の未熟さをカバーし、前・後輪の制動力配分を適正に確保するように
ブレーキシステム側でサポート・調整してくれる機構。
ヨーロッパの路上では、2011年だけでも約5,000人のライダーの命が失われており、
ABSが標準化されたら、人身事故を含め、モーターサイクルの事故全体の1/4以上を防ぐことが可能だそうです。
バイク用のABSを1995年に、世界で初めて開発したボッシュ(BOSCH)では、新時代のブレーキシステムを開発しているようです。
・前輪または後輪のみブレーキをかけた場合でも自動的に前後のブレーキ圧を可変配分
・スリップしやすい路面でも安定した加速を得られるTCS(トラクション・コントロール・システム)
・砂地や砂利道など粗い路面に対応したABSオフロードコントロール機能
・バンク角に応じた適切ブレーキ入力への介入するMSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)などの統合
1995年のバイク用ABSは、乗用車用のABSをベースにしたもので4.5kgと重く、大型バイクにしか搭載出来なかったが、
2009年タイプのジェネレーション9はバイク専用ABSとして開発したので、小型化、軽量化に成功し、重さは700gだそうです。
ちなみに、ホンダのABSは2Kg(?)、スズキは1.3Kgのようです。
確かに、ABS装備の新型スカイウェイブ650LXになってから、パニックブレーキ時の前輪ロックの心配がなくなり、
不安定なバイクに乗っていても、安心感が得られました。
ABSの無いジェベル号では、フルブレーキでタイヤがロックし、姿勢が不安定になることがあります。
車体が軽いので、姿勢制御はしやすいですが、ABSがあれば安心でしょう。
ABSメーカーのボッシュなどがEU議会の議員に、相当ロビー活動を行ったと思います。
義務化、規制化に伴って、技術開発と量産化が進み、ABS装置の更なる劇的な低コスト化に期待します。