本格的な夏を迎える前に、節電についてまとめてみました。
テレビで物知り顔で登場するコメンテーターはもう少し勉強してほしいです。
1.エネルギーの利用分野で考える
家庭で使うエネルギー分野は、照明・動力、冷房、厨房、給湯、暖房に分かれます。
その各分野の中で、電気でなければならないのが、「照明・動力、冷房」で、
その他の分野は、「熱」の利用なので、都市ガスやプロパン、灯油などで賄うことができます。
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2.節電の4つの方法
また、節電を考える場合には、温度設定を見直したり、使う時間を調整する「減らす」や、
ピークの時間を避けて、休日や夜間の操業や昼休みの時間を調整する「ずらす」という考えがあり、
電力会社はこの2点を強調していますが、これは「我慢」の方法です。
我慢しなくても良い、あと2つの方法があります。
それが、「切り替える」と「創る」という概念です。
最初に書いたように、「厨房、給湯、暖房」の分野は電気でなくても良いので、
他のエネルギーで賄うのが「切り替える」という概念で、
それに、太陽光発電などで自家発電するのが「創る」という概念なんです。
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節電対策としての「土鍋炊飯」 2011年10月29日の記事は、「切り替える」ことの事例です。
主婦は、切り替えることに関心を持ってきています。
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主婦は省エネ家電やガス活用などへの「切り替える節電」に関心- goo ニュース
3.省エネは面積を減らすこと、節電は「ピークカット」
1日の時間別の電気の使用量は、昼の1時から5時位までが棒グラフが高く、
午前中や夜は、気温が低めだったり、工場や事務所の稼働が下がるので、
棒グラフの高さが低くなります。
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誰も知らない家庭のホントの「需要カーブ」 - WEBRONZA- 朝日新聞社(Astand)
昼間のピーク時間の電力使用を抑えればいいのであって、朝から頑張る必要はないのです。
したがって、朝の通勤電車で冷房をしていないのは、便乗でコストダウンしているだけです。
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「宇宙から見た地球の夜景」という記事を書きましたが、夜中の照明は「省エネ」の敵ですが、
昼間の「節電」には関係ないのです。
一瞬でも供給能力を超えて、電気が使われた瞬間に、「停電」が起きます。
だから、IHクッキングヒーターのように、利用時間が短くても、
あちこちの家でお昼ご飯を作り出したら、あっという間に瞬間的にピークを越えます。
ちなみに、IHクッキングヒーターは5Kw/hの電気を使います。
何と、電子レンジの4台分です。
【参考】・
IHクッキングヒーター各社比較
■以上の3つの視点で、節電を考えていかなければ、突然、停電ということになってしまいます。
停電が起こるようなピークを超える電気が使用されてしまったら、
電力会社は、どこで、どんな規模の停電が発生するか、予想ができない事態になります。
そのような事態を避けるためにも、本当に停電が起こりそうになったら、
みんなでしっかり数時間の我慢をして、電気を使わないようにしましょう。
パチンコ屋はしっかり営業を中止し、百貨店や会社の事務所は冷房を停止するしかないでしょう。
(冷房分野でも「切り替える」ことで、ガスで冷房もできるそうですが。。。)
そうしなければ、以前ブログに書いた事態になってしまいます。。。
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電力不足になると、どこが停電になるのか? 2012年02月16日
非常事態対策は、、、
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小型プロパンガス発電機 2012年03月20日
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停電時でもガス機器が使える方法 2011年05月02日