goo極楽トンボの人生行路

勝手気ままに、独断と偏見の瞑想空間ほ

障害者への心配り?

2015-04-07 17:11:22 | 日記
私は毎日夕刻に大阪駅前から市バスに乗り帰路に着く。

午後5時過ぎのバスに下半身の不自由な男性が乗られる。
以前彼は杖もつかずに苦労して自力でなんとか歩かれていたが、最近はお年寄りが利用されている手押し車を使って居られる。

下半身が不自由だからバスに乗るには手押し車を先にバスに乗せ、不自由な足をバスに運んで手押し車を持っていない方の手でバスの手摺を懸命に引っ張って乗車される。

多くの乗客は何らかの手助けをしようとは思っているとは思うが、ほとんど彼の自力を尊重している。

或る日乗車の列の彼の後ろに70前後の夫婦が並んでいた。バスが来て例によって彼の乗車をみんなで見守っていると、後ろに居た老人が乗車を手助けしようとしかけたが、彼は彼なりの理由があって断ったらしい。

そうしたらその老人が彼の背中を二度三度叩いて狭い乗車口から先に乗り込んだ。
私は彼等から5メートル程後ろに居たので彼等のやりとりは分からないが、私が乗車したら老人が大きな声で「もっと素直になれ」とののしっていた。
私はこの言葉に腹立たしい怒りを感じた。
障害を持つ彼は何の反論をする事もなく、黙って座っていた。

もしもう一言老人が口を開けたら私は老人を叱り飛ばそうと足を止めて老人の顔を睨んでいたか、その後の罵声は無かった。

老人は親切の押し売りが障害を持つ彼には有難迷惑であることが理解できない事を自覚していないのである。
おまけに足の悪い相手が苦労しながら乗車している最中に、背中を二度三度叩く事への障害者が受ける負担も考えず、おまけに狭い乗車口を己が先に乗り込むなんて行動は決して許される行動ではない。

多分もう少し昔は社会では威張って居たのであろう輩だろう。

障害者を理解できない人間が己の行動を省みず何をか言わんである。

素直になれなんて己れに向かって言って貰いたい。

下半身のくの字の彼は多分平素からそんなに明るい生活なんて出来ないはずだ。

もう少し彼のリハビリを兼ねた日常生活を暖かく見護りたいものだ。

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