東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

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村上世彰氏の逮捕

2006-06-06 00:26:24 | Weblog
村上世彰は、どうも堀江貴文に輪をかけて、一部の層に人気がないようだ。

私にとっては一角の人物であると思えたのだが。個人的に、今回の逮捕は残念なことだ。彼は総会屋を葬り去る時流を作り出せたかもしれない人物の一人であり、言動は立派なものだった。

彼が交渉をたたかってきた、大企業の経営者たちに比べると遥かに好感が持てた。
相手方が、”社会の木鐸”であり、村上が通産官僚出身だとか、そういうレッテルとはかかわりない評価だ。

しかしインサイダー取引については、本人が認めてしまった以上、どうしようもない。

村上は、かつてニッポン放送の株主総会で、経営陣からの妨害で(マイクの音声を抜いて会場に声を届かなくさせるというものだ)発言を封じられた。村上の個人的な友人であり、悔しい思いを打ち明けられていた堀江が、復讐戦の意味もあって、ニッポン放送への買収を仕掛けたというのは、いまは消去された社長日記などから推察していた。

そのあたりのいきさつもあり、村上は、司法を前にどのような態度をとるか、感情面でも難しい判断を迫られたのではないだろうか。
ソースがなくて申し訳ない。これは私の個人的な憶測だ。

ところで東京地検特捜部は、ここのところ、次々にライブドア関連の人物を逮捕している。私の中で同地検の評価はだだ下がりの一方だ。
東京地検特捜部については、よい話をたくさん聞かされていたこともあり、「司法の正義の代弁者」としてのイメージを持っていたのだが。今は悪い印象がある。といっても明確なものではない。
なぜなら地検は、決してネットに己の顔を出さない。企業のようにプレスリリースやインベスターリレーションズを出してくれれば、その文面から感情を推し量ることができる。しかし、彼等がやるのはコネクションのあるマスコミに情報をリークすることだけだ。
そういうわけで、パソコンの前に座っているだけでは、彼等の顔を窺い知ることはできない。せめて記者会見に参加できればいいのだが。それはジャーナリストにしか認めらず、私のような忙しいばかりの貧乏労働者には夢また夢だ。

それから一部の投資家たちは、
「自分の投資している株が下がったのは村上ファンドのせい」
といって訴訟を起こすかもしれない。
実際にファンドに出資している、していないに関わらずだ。
そうなったとき、村上はインサイダー取引を認めてしまった以上、厳しい立場に追い込まれるだろう。
06/09/04 今のところ、そんな動きはまったくない。ライブドア株に投資していた人々と、村上ファンド周辺の銘柄に投資していた人々との差が全く分っていなかった。無知を恥じるばかりだ。

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