東方不敗の幻想

インターネットのジャーナリズムについての覚書

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敵陣で孤立した部隊は壊滅する

2007-03-29 22:23:00 | Weblog
国会図書館の闘いがまさにそうだ。
一つ、また一つとリベラル派が解体していくまで、国会図書館はいわば、目立たない存在だった。だがいまや、彼等のほかに戦うものはなくなり、自ら打ってでるリスクはとてつもなく大きくなってしまった。

「日本国憲法の誕生」
http://www.ndl.go.jp/constitution/
を組んだときには、まだいくつか矢面に立つ盾があって、ここまで向かい風はきつくなかった。

マイク・ホンダ議員が決議案を提出したのだって、おそらく第一には日本国内での従軍慰安婦問題の盛り上がりを期待したからだろうし、国会図書館が今回の資料を公開したのもやはり、それによって言論人や教育者や、さまざまな人々が立ち上がるのを願えばこそだ。

しかし、反応はといえば、

「がんばってほしい」

なんて逃げ腰の応援だけだ。温和な良識人を装う観客は要らない(本当の良識と、卑劣と怯懦をごまかすためのスノッブはまったく異なる)。ともに肩を並べる勇気がある同志が必要なのだ。「新聞」「テレビ」「雑誌」はといった組織に責任を転嫁するのではなくて、一人一人の戦う意志が切実に求められている。

国会図書館はいつまでも単独では持ちこたえられない。
あそこはもう、随分長いあいだ、にらまれているのだ。