『東大生がつくったブロックの世界』発売!-part1-

2019-02-21 18:22:14 | 製品紹介
こんにちは。ご無沙汰しています、ロックウェルです。
Twitterでもご紹介した通り、東大LEGO部の創設から現在までの作品をまとめた本『東大生がつくったブロックの世界』が出版されます!2月27日に全国の書店に並ぶ予定で、Amazon(こちら)でも入手できます。


Fig.1 カバー画像
フルカラー・140ページ強で税抜1800円!大学の教科書(白黒80ページで3000円とか)に慣れてしまった僕には信じられないほど安く見えて、最初に聞いたとき何かの間違いかと思いました。普通の感覚だとそんなに安くはないですよね、、笑

この本の〈見どころ〉と、せっかくなので〈本ができるまで〉を簡単にご紹介しようと思います。が、この本にかける思い(かけた時間?)が大きすぎて長くなっちゃいそうなので、とりあえず〈本ができるまで〉を紹介します。本の中身もチラッとお見せしますよ...!
〈見どころ〉の記事は数日中に書きますね。

〈本ができるまで〉
①出版計画スタート
さてそもそもこの企画は、洋泉社さんからご連絡をいただいて始まりました。最初にお話をいただいたのが2016年10月下旬、なんと発売までに2年4ヶ月を要しました。当時新入部員だった僕たちも、もうすぐ4年目かあ。笑

②過去の画像を集める
東大LEGO部は規模の大きなしっかりしたサークルなのだろう、と思われることが多いのですが、実はそんなことはありません。東大LEGO部史上最大規模だと思われる今でも部員は20人程度、僕たちが入部する前は部員の数一桁というのが当たり前。そのため年2回の大型作品制作で手いっぱいで、過去の作品について丁寧な記録を作る余裕はありません。
そこで本を作るために最初に必要だったのは、とにかくこれまでの作品の画像をかき集める作業。ただ集めるだけじゃなく、画像を見ながら過去にどんな作品があったのか、それぞれ本に使える画像があるかリストアップしなくてはいけなくて本当に大変です。


Fig.2 作品リストの一部
こうやってリストにしていきます。ここに画像の有無もメモしていきました。

ちなみに最初の半年くらいでしゃなぎが中心になって一気に画像を集約しましたが(本当に大変そうでした、ありがとう)、そのあとも2年間ずっと画像集め・整理からは逃げきれませんでした。何が言いたいかと言うと、とにかく大変だったということ、そしてここで頑張ったぶん良い画像をたくさん載せられたのでぜひ本を見てもらいたいということです...!笑

③画像を新しく撮影する
僕たちの返事がしょっちゅう遅れたせいで、本の出版はどんどん遅れてしまいました(本当に優しく待っていただいて感謝しかありません)。もともと学祭前に発売のはずだったのに、だんだん五月祭が終わり、駒場祭が終わり、次の五月祭も終わり...。
これを逆手にとって(?)、現存する作品や本を作り始めてから制作した作品をプロのカメラマンの方に撮影していただきました。本が完成するまでに、少なくとも5-6回は撮影していただいたような気がします。大きく載せるような画像はやはりプロに撮ってもらわないと、かっこよくならないですね。球体の作り方の画像も、同じく撮影をお願いしました。


Fig.3 安田講堂
見開きいっぱいに載せたこの画像も、プロの撮影。

④掲載作品を選ぶ
上に載せた「作品リスト」を見ながら、どの作品を載せるか決めていきます。「全部載せればいいじゃん」と簡単には終わらせられず、良い画像がない・作品制作を依頼してくださった方の許可がとれるかわからない、など様々な理由で載せたくても載せられない作品がありました。特に個人作品は現存しないものが多く再撮影もできないので、載せられないものも多かった印象です。

*番外編:三井さんにインタビュー*
本の中に、僕たち現役部員が大大先輩の三井さんにお話を聞く、というものがあります。なかなか三井さんと話したり作業場所に入らせていただく機会はないので楽しくて、その場では本の記事のためだということを忘れそうでした笑

⑤文章をつくる
やっと本を作ってるっぽい作業です。実際に文章を書いたりデザインをするのは編集の方々がやってくださったのですが(この人たちなしにはあり得ないというか、実質この方々が書いてくださったようなものです)、ブログなどではわからないような作品の解説などを現役部員で書いて、それをベースに文章を作ってもらいました。部員は腐っても東大生、建築学科の部員をはじめLEGO以外の方向でもそれぞれの専門性を活かした解説が少なくありません。


Fig.4 赤門
例えば「赤門」そのものについてもマニアックな説明があって、勉強になりました(僕に教養がないだけ?笑)。

それからOBOGと現役部員全員を対象にアンケートもとりました。「レゴはいつ頃から?」みたいなわかりやすい質問もあれば「好きなレゴブロックは?」などのマニアックなものまで、それぞれに色々な答えがあって面白いです。

⑥校正する
個人的にはここが大変でした。校正です。
画像を集めて、ベースになる文章も書いたあと、編集の方々が誌面を作ってくれます。これが去年の11月くらい。そのあと12月に「ゲラ(まだ本の形になっていない、本の原稿)」が完成して、編集の方から送られてきました。概ね内容は出来上がっているのですが当然誤植があったり、編集の方が記事を書いているときにわからないことが出てきて空欄になっている場所があったりと直すところがたくさんありました。これを現役部員とOBOGにもお願いして、チェックして直してほしいところに赤を入れていくのが「校正」です。


Fig.5 赤字リストの一部
こんな感じでリストにしていきました。

校正は1回では終わらず、1回目の指摘がちゃんと反映されているかをチェックして(2回目)、さらに2回目の指摘が反映されているかチェックして(3回目)...と何周も回します。こうして印刷の期日ギリギリまで細かい修正を繰り返して、(レゴ部が関わる)作業は終了しました。

⑦本が完成...!
校正を終えてしばらく待っていると、ついに本が完成します(この間にもタイトル決めなどなど編集・出版社の方々は忙しく作業してくださいました)。そして今週、一足先に僕たちに見本が届きました!


Fig.6 ついに完成した本
どーん。約2年の制作期間を経て、本当に印刷されて製本された本が完成しちゃいました。なんというか、いまだに実感がわきません。

...というわけで、〈本ができるまで〉をざっくりとご紹介しました。
2年間の準備の末完成した『東大生がつくったブロックの世界』は2月27日に店頭に並びます!Amazonなどでも入手可能です。
大人にも読み応えのある内容になっているので(子どもには難しいところもあるかも?笑)、LEGOが大好きな子どもたちにも、「LEGOはそんなにわからないけど面白そうかも」と思った大人たちにも手に取っていただけたらとっても嬉しいなあ、と思います。

では、〈見どころ〉編もお楽しみに!

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