第70回駒場祭 作品まとめ part1

2019-12-04 17:19:33 | 学園祭展示
こんにちは。せきしょーです。

今年の駒場祭は生憎の雨となりましたが、たくさんの方にご来場いただき大変嬉しく思います。

混雑対策などまだまだ至らない点も多くあると思いますが、これからも精進していくつもりですので、応援よろしくお願いいたします。

さて、今年も作者のコメントと共に駒場祭で展示された作品の紹介をしたいと思います!

◯大型作品「時間旅行」(統括:せきしょー)






今年は令和に改元されたということもあって、今回の大型作品のテーマは「歴史」になりました。五月祭に引き続き駒場祭でも大型作品を統括しました。五月祭のときは作品の元となるものが明確に決まっていたのですが、今回は「歴史」という結構抽象的なテーマだったので結構大変でした。テーマを決める話し合いの段階から、各時代を代表する建造物で部員が興味のあるものを作り、それを時代の流れに沿って並べるという方向性はあったのですが、どういう建造物をどれくらいのスケールで作り、どういう配置にするか、また、時代の流れを伝わるようにするにはどうしたら良いか、など結構考えるべきことも多く悩みました。

最終的には、作品の手前に道を配置し、そこに、時代に合った服装のフィグを並べたり、移動手段も変化させたりすることで時間の変化が伝わりやすくなるようにしました。

展示の際に、本当は過去から現代そして未来にかけて見るようにしたかっ他のですが、会場のレイアウト上、現代から過去に遡るように見るようになってしまいました...

それでも題名を見て「なるほど、そういうことか。」と言ってくださる方も多くうまく伝わったようで何よりです。

全体の話はこれくらいにして、設計者のコメントと共に細部を見ていきましょう。

◯盧舎那仏(奈良の大仏) (せきしょー)


顔の設計に全力を尽くしました。顔は、輪郭を表現するためにポッチ反転をしつつ、螺髪をつけるために、上と左右そして後ろにポッチが出るようにしているので、中身はぐちゃぐちゃです。駒場祭2日前に、鎌倉の大仏に見えるとの指摘があったので、光背(大仏の後ろにある後光を表現したもの)をHFさんに作ってもらいました。

◯鹿苑寺(金閣寺) (カピバラ)


大型作品の室町時代の代表的な作品として作成しました。小さいスケールだとただブロックを積むだけで単調になってしまうと思ったので、壁の梁のところまで再現するようにしました。

◯平等院鳳凰堂 (ちょん)


鳳凰堂の全体的な形を崩さないように丁寧に設計をしました。工夫したことは、柱を蛇口のパーツで置き換えたことです。


*わかりにくいですが、中堂の中に阿弥陀如来もいます。(トロフィーのパーツです。)

〇安土城 (mizutaro)



安土城です。今はその姿を現実で見ることができない城ですが、だからこそ外見の特徴をなるべく捉えるよう意識しました。特に、正八角柱の形をした上部の構造や、下部の歪な形をした階層は最もこだわり、かつ苦労した部分です。

〇町家と富士山 (たくあん)


江戸時代の家屋と、日本を象徴するオブジェクトである富士山を製作しました。町家は、数種類のスロープパーツを用いた瓦屋根の表現にこだわりました。富士山は、雲と合わせてあえて記号的な形状にすることで浮世絵のような印象が醸し出せたかと思います。

*画像の左端に写っている木が育っている小高い丘は一里塚といいます。江戸といえば街道なので、街道に距離を示すために設置された一里塚も作ってみました。

◯旧岩崎邸 (このやろー)



三菱財閥の創業者一族である岩崎家の邸宅だった建物です。本郷キャンパスの近くにあります。実際はかなり装飾が細かい建物なのですが、それをこのスケールで表現するのに苦労しました。

◯広島県産業奨励館/原爆ドーム (もつぴ)


戦前/戦後という時間の流れを表現するため、被災の前後の姿を半分ずつ制作しました。被災後の外壁の色は灰色だという先入観があったのですがよく見るとレンガっぽい赤色で、このイメージと実物のギャップに悩みました。特徴的なドーム部分は案外小さく、なかなか気がついてもらえなかった感があります。

◯東京タワー (ぺんぎん)


東京タワーの下の骨格部を狭いスペースで表現するのに苦労しました。本物は網目のように鉄骨が並んでいるのですが、それをそのまま形作ることが難しいため、地面から柱のようなものを何本も立てて表現しました。

◯太陽の塔 (しろまる)


赤色の稲妻模様がとても印象的で有名なので、それを表現するようにしました。このスケールでの顔の表現が難しかったです。

◯東京スカイツリー (さくらもち)


4代目です。時間旅行の方のスカイツリーです。地面付近では三角形状に分布し、第一展望台付近では円状に分布して独特なシルエットを形成している白い柱たちを並べただけの設計ですが、らしさはでたかなと思います。強度面は細長い作品にしては頑丈で、地震大国日本でも大丈夫そうです。

◯新国立競技場 (Masato)


大型作品の「令和」に相当する作品として作りました。元の建造物の設計者の隈研吾氏のこだわりである、「芝が育つのに十分光の入る窓の形状」「木と緑にあふれた社のスタジアム」「47都道府県から集めた木材からなる庇」をなるべく再現するよう、外周部の組み方を工夫しました。設計も組み立てもそこがかなり大変でした。

◯牛車 (しゃなぎ)


割と単純な感じがしますが、中身は結構パズルだった気が…?
軛に見立てた、バイクハンドルに使われるパーツ(30031)がポイントです。サイズ感が結構ピッタリで感動しました。

◯駕籠 (しゃなぎ)


無難にいい感じではないでしょうか(特にコメント思い付かず)

◯人力車 (しゃなぎ)


黒ソーセージを泥除けに見立てているのがポイント!
隣に立っている侍の髪型は、少年漫画的な剣士っぽくてよくない?って提案しましたが、さくらもち君からは微妙な反応を食らいました。アチャー

◯タクリー号 (しゃなぎ)


ハンドルを車輪に使うといいと思います!というせきしょーくんのアドバイスをそのまま実行しました。
全体に単調でのっぺりした感じになりそうだったので、ヘッドライト部分で解像度を上げてみたりして解消を試みています。

◯初代トヨペットクラウン RS20型 (しゃなぎ)


割とflickrの良さげな作品群のサンプリングだったりします(苦笑)
主に海外のAFOLがよくやっている気がするのですが、スロープを組み合わせてフェンダーに利用して5幅車を作るやつをやってみました。レゴの車両が現行Cityフェンダー中心の造形に移行する前の、2003年頃のセット(World City↑やSpider-Man)に登場する車両をアップデートした感じで好きなんですよね…。


◯その他 (せきしょー)
フィグの服装や、移動手段、街灯や気付きにくいかもしれませんが路面など、作品の所々に時代の変化を感じさせるものを折り込みました。自分がミニフィグにあまり詳しくないことと、公式のセットに入っているミニフィグの服装には、例えば束帯(平安時代の公家の正装)といった日本らしい服があまり存在しないので一から設計してみました。



安土桃山時代の格好をしたフィグ。南蛮人風の人もいます。



明治時代の格好をしたフィグ。ガス灯もいい感じですね。



蒸気機関車(国鉄150系蒸気機関車(左)と国鉄D51形蒸気機関車 通称:デゴイチ(右))



太陽の塔を見上げる人と新幹線0系電車



新幹線700系電車と2010年に帰還したはやぶさ(帰還したのはカプセルだけとかは言わないこと)


◯モザイク画 「凱風快晴」


葛飾北斎『富嶽三十六景 凱風快晴』通称「赤富士」をモザイク画で作りまし た。小さいパーツをたくさん使用するため組むのは大変でしたが、納得のいく ものができました。



今回はここまでです。

次回は個人作品を紹介したいと思います。

それでは。

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