歌舞伎座、夜の部。
一「井伊大老」。
以前にも書いたが、松本幸四郎(松たか子父)は、真面目な場面では絵が陰気に映るような。井伊大老役、長年連れ添った側室の静(中村雀右衛門)との交感のシーンでは、柔らかく微笑ましい感じがとても良いのだが。あと、筋書の写真が若作りしすぎ。笑
幕間。今回の食事は入口の脇で売っていた茶屋弁当。煮物中心で上品、美味しゅうございました。
二「源平布引滝 実盛物語」。
とにかく、片岡仁左衛門の格好良さ、色男ぶりを見る狂言ですな。白塗り、見得の数々、陳腐ですが、この私ですら「格好良いとはこういうことか」と少し思いましたもん。敵役、市川左團児が赤っ面、好対照で。
この演目は見得が多く様式の入った芝居で、先の「井伊大老」が戦後の新作歌舞伎ということもあってか台詞が口語調でありながら漢語混じりでやや説明臭かったのと、明かに調子が異なる。
今回、ド正面の前から5列目という大変良い席で、台詞が聞き取り易く、イヤホンガイドに頼らずに済んだ。上手の浄瑠璃の詞もよくわかり、謡う際の表情が変わるのも見え面白かった。
三「雪暮夜入谷畦道 直侍」。
尾上菊五郎、序幕の蕎麦を食う場面、細かい仕種が巧い。落語みたいというと失礼か(本物を食べてたし笑)。
二幕目、中村時蔵、昨年の同じ10月歌舞伎やはり菊五郎と演じた「三五大切」では、もっと色っぽかったような気がするが…
吉原の遊女とならず者の恋、江戸の大衆芸能では大喝采だったのだと思うが、現代に措き換えて風俗嬢と犯罪者の成り行きが果して、広く受け入れられるものになり得るだろうか。まあ描き方によるか。
とにかく席が良かった! 招待券をいただいた方、どうも有難うございます。
ひとつ今回、カラクリが少なかったのは寂しかったかな。実盛が最後、馬に乗ったのと(これも格好良さのアイテムであった)、切で蕎麦屋が舞台上90°回転したのと直侍の首が飛んだ、ぐらいか。
ただ、コレを観るため断念した、JWP女子プロレスのバトルスフィア大会もそうとう熱が入っていたらしい。そっちは残念。
一「井伊大老」。
以前にも書いたが、松本幸四郎(松たか子父)は、真面目な場面では絵が陰気に映るような。井伊大老役、長年連れ添った側室の静(中村雀右衛門)との交感のシーンでは、柔らかく微笑ましい感じがとても良いのだが。あと、筋書の写真が若作りしすぎ。笑
幕間。今回の食事は入口の脇で売っていた茶屋弁当。煮物中心で上品、美味しゅうございました。
二「源平布引滝 実盛物語」。
とにかく、片岡仁左衛門の格好良さ、色男ぶりを見る狂言ですな。白塗り、見得の数々、陳腐ですが、この私ですら「格好良いとはこういうことか」と少し思いましたもん。敵役、市川左團児が赤っ面、好対照で。
この演目は見得が多く様式の入った芝居で、先の「井伊大老」が戦後の新作歌舞伎ということもあってか台詞が口語調でありながら漢語混じりでやや説明臭かったのと、明かに調子が異なる。
今回、ド正面の前から5列目という大変良い席で、台詞が聞き取り易く、イヤホンガイドに頼らずに済んだ。上手の浄瑠璃の詞もよくわかり、謡う際の表情が変わるのも見え面白かった。
三「雪暮夜入谷畦道 直侍」。
尾上菊五郎、序幕の蕎麦を食う場面、細かい仕種が巧い。落語みたいというと失礼か(本物を食べてたし笑)。
二幕目、中村時蔵、昨年の同じ10月歌舞伎やはり菊五郎と演じた「三五大切」では、もっと色っぽかったような気がするが…
吉原の遊女とならず者の恋、江戸の大衆芸能では大喝采だったのだと思うが、現代に措き換えて風俗嬢と犯罪者の成り行きが果して、広く受け入れられるものになり得るだろうか。まあ描き方によるか。
とにかく席が良かった! 招待券をいただいた方、どうも有難うございます。
ひとつ今回、カラクリが少なかったのは寂しかったかな。実盛が最後、馬に乗ったのと(これも格好良さのアイテムであった)、切で蕎麦屋が舞台上90°回転したのと直侍の首が飛んだ、ぐらいか。
ただ、コレを観るため断念した、JWP女子プロレスのバトルスフィア大会もそうとう熱が入っていたらしい。そっちは残念。