エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

癒しの磐梯 春の気配

2009-01-28 | スケッチ
 
 気温は低いが、どことなく春の気配が感じられる日だ。久々にくっきり磐梯山が見えたので、買い物のついでに眺望を求めて、河東まで車を走らせた。
国道49沿いの小さな橋からしばしすがすがしい風景を眺めた。
盆地の丘陵に慈母観音様が見える。
 やわらかな土手に、小川の水面が輝きながら流れ、雑木の林のむこうに真白な磐梯の裾野が広々と広がっていた。四季折々に仰ぎ見る秀峰は心の癒しだ。


 
 流れる川には「大工川」の表示があった。川の名前の由来は?と考えた。
 ときどき歴史研究家・石田明夫氏のHP『考古学から見た「会津の歴史」』を覗いている。最近は、NHK大河ドラマ「天地人」の直江兼続関連の情報がたくさん書かれているが、興味ある郷土の歴史が鳥瞰出来る。
 身近な地名に興味がある。そのHPの「会津の地名の由来」の「木流(きながし)」には、《木流の馬頭観音堂か平塚の薬師堂を建てる時に、河東町藤倉の二階堂の余った材木を大工が流して運び、建てられたことから木流と呼ばれています。材木を流した川は「大工川」と呼ばれ、平塚の南を流れています。》とあった。昔ののんびりした豊かな生活の一端を想像した。
(2009.1.26)