嶽南亭主人 ディベート心得帳

ディベートとブラスバンドを双璧に、とにかく道楽のことばっかり・・・

主人、論題記念チャットに出没す【高校論題編】

2006-03-14 02:32:17 | ディベート
年度末なので予見されていたことではあるが、今月に入り、仕事が二進も三進もいかなくなっている。

忸怩たる思いはあれど、ブログの更新もままならぬ。

書きたいことは、増えつつある。

●JDAの私のジャッジング、特に3試合めの判定についての弁明、とか。
●今年のディベート甲子園論題の展望、とか。
●まとめ編をかけないでいる、発生過程の分析視点、とか。

そんな中、過日、ラバーズ主催の論題記念チャットに出没してきた。

その折に申し述べたことを、ご参考までに整理して記しておこうと思う。

まずは、高校論題【道州制】編ということで。

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【ディベート甲子園に臨む高校生のみなさんへ】

論題発表を受け、「道州制」って何?ということを、地道にリサーチしておられることと思う。

ここで、頭の体操にお付き合いいただきたい。

→とりあえず、肯定側プランを立てたとする。その時、あなたのプランでは、以下の点がどうなるか、ちょっとお考え頂きたい。そのプランの下で・・・

1.アメリカとの農産物の貿易交渉は、誰がどうやってやるのだろうか。
2.環境対策としての炭素税は、どうやって導入できるのだろうか。あるいはできないのだろうか。
3.年金制度は、どうなるのだろうか。
4.学校の週休二日制度は、どうなるのだろうか。
5.高速道路の建設は、どうなるのだろうか。また、高速道路の無料化は可能になるのだろうか。
 
等々

お断りしておくが、これらの質問の一つ一つに、必ずしもお答えいただく必要はない。むしろ、この際、申し上げたいのは、

皆さんがプランによって、道州に移管しようとしている「国の仕事」とは、

とてもリアルな取り組みの集合体なのです

ということなのだ。

この論題、「国の仕事」についての理解が浅いと、議論が上滑りになる。それが災いして、ジャッジの脳裏に鮮烈な印象を残せず、試合の勝敗に直結した例を、いくつも見てきた。

【結論】 ぜひ「現状の国の仕事」を徹底的に洗い出して、できるだけ具体的なイメージをもって理解して頂きたい。

さすれば、議論に迫力と説得力がついてくること、請け合いである。

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