帯の煽り文句。曰く:
なんや?これ!こんなん最後まで聴けへんわ!!
ただでえストレスたまっとんのに、このCDは強烈や!
最初からずっとストレスたっぷりの激曲ばっかりやで。
クラシック聴いてゆったりしようなんて思てたらどんでもあらへん!
そやかて、聞くところによると、クラシックの歴史に残る名曲ばっかりやそうで、
こりゃまたびっくり。
そないゆうたら、もう一回聴きたなる妙な興奮も感じるしなぁ~。
実はけっこうええかも!ハマルわ!これ。
・・・・だそうだが。
曲目はというと:
プロローグーーいきなり強烈な曲からスタート!1曲目でリタイアか!?
1 ブラック・エンジェルズ:出発より(クラム)
★ベトナム戦争に触発されて書かれた現代音楽を代表するヒット作!
2 弦楽四重奏曲第8番:第2楽章(ショスタコービッチ)
★圧政ソ連のプレッシャーの中、自死も覚悟して書いたストレス度満点の傑作!
3 交響曲第10番:第2楽章(ショスタコービッチ)
★猛スピードで滑走するオーケストラ!スターリンの圧政への強烈な反抗か!
4 シバの女王ベルキス:戦いの踊り(レスピーギ)
★吹奏楽コンクール自由曲として大人気の超ハデハデ&ドキドキの1発!
5 ムジカ・リチェルカータ:第1曲(リゲティ)
★キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」で不気味に響くあの曲!
6 道化師:ギャロップ(カバレフスキー)
★懐かしの運動会でのリレー定番曲!聴くとなぜだか心が焦る!
7 ローマの祭り:チルチェンセス(レスピーギ)
★暴君ネロ皇帝が猛獣と人間を戦わせた残酷ショーを再現!
8 黄金時代:ポルカ(ショスタコービッチ)
★皮肉と洒落っ気たっぷり!楽しいけどなんだか超不安定!
9 交響曲第3番:第1楽章(ルーセル)
★海軍士官でもあったルーセル。緻密に計算して、ぐいぐい迫る!
10 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽:第2楽章(バルトーク)
★映画「マルコヴィッチの穴」で人形が踊り狂う不気味なあの音楽!
11 スキタイ組曲:チュジボーグと悪魔あたちの踊り(プロコフィエフ)
★邪神と魔物たちの不気味な踊りの音楽。気持ちわるー!
12 火の鳥:カスチェイの家来の凶悪な踊り(ストラヴィンスキー)
★強烈な音の洪水で描く魔王の豪胆な踊り!20世紀バレエ音楽の傑作!
13-15 春の祭典:第1部より(ストラヴィンスキー)
★超傑作。ロック好きも唸らせる強烈なビートと爆音が超刺激的!
16 プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード:ソナタV(ケージ)
★吐いちゃいそうなくらい不安定!?でもハマル傑作!
エピローグーーここまで聴きとおせたら、あなたのストレス度はゼロかも!?
17 熊蜂の飛行(R=コルサコフ)
★最後は熊蜂たちの乱舞を描いた傑作を
・・・いったい、このどこが「ストレスフル」なんだ???
いわゆる現代音楽っぽくて、聴く人によっては耳に障るのは、プロローグだけであろう。あとは皆、主人が好んで聴く曲ばかりだ。
「タコ」マニアの方々も激怒しておられるであろうし、百歩譲っても、ルーセルがここにあるのは、ほんまにようわからん。
とは言え、これだけ揃えてくれたなら、逆に手間が省ける。
もちろん購入。MDに落として、毎日のように聴いておる。
特にベルキス。ブラスによるものにはよく親しんでおるが、オケ版もよい。