それでは、今回の決勝戦の試合をみて、気づいたことを2点申し上げます。
1点目は、スピーチのスピードの問題です。
今回のスピーチ、肯定側、否定側とも、立て板に水ともいえる流暢なスピーチでしたが、聞き取ることは十分に可能でした。
その一方で、内容を書き取るという意味では、少々腕が疲れた、というのも正直なところです。
限られた時間の中、できるだけ多くの情報を伝えようという気持ちが起きるのは、理解できます。
しかし、ディベートは、あくまでスピーチコミュニケーションなのですから、聞き手に聞き取らせるのが基本です。
大切な点、特に伝えたい点で、スピードを落としたり、内容を繰り返すといった方法を実践している方は多いと思います。
それに加えて、皆さんに留意、工夫してほしいのは、「間の取り方」です。
どうしても伝えたい点の後にほんの少しだけでもポーズをおけば、聞き手はだいぶ助かります。書き取る手も、追いつけます。
逆に、適切な「間」のないスピーチは、句読点のない文章のようなもので、一般にとても聞きづらいものになります。
昔から「間をうまくとれないこと」、「間がぬけていること」をさして、
間抜け
と呼びます。いわずと知れた蔑みの表現です。
さらに、聞き手の年齢によっても、音声の聞き取りに差が出てくるということも、忘れてはなりません。
例えば、ある種の音は、20代の人までしか聞き取ることができないということが知られています。いま、笑った人は、きっと、今週号のスピリッツの気まぐれコンセプトをお読みになった方だと思いますが。
また、若手のお笑い芸人のトークでも、お年寄りには聞き取ることが難しいということも事実です。エンタの神様という番組で、画面の下にサブタイトルが出ているというのは、故なきことではないのです。
「ジャッジにさえ、聞き取ってもらえばよい」というのは、よろしくない考え方です。そのようなお考えをお持ちになれば、いつかどこかで、きっとしっぺ返しをくらうことでしょう。
そもそもジャッジは、聴衆の代表に過ぎません。そうであれば、ディベーターは、ジャッジに向かって語りかけるのみならず、会場全体を見回し、聴衆すべてを納得させるつもりでスピーチをして欲しいと思います。
2点目は・・・・
1点目は、スピーチのスピードの問題です。
今回のスピーチ、肯定側、否定側とも、立て板に水ともいえる流暢なスピーチでしたが、聞き取ることは十分に可能でした。
その一方で、内容を書き取るという意味では、少々腕が疲れた、というのも正直なところです。
限られた時間の中、できるだけ多くの情報を伝えようという気持ちが起きるのは、理解できます。
しかし、ディベートは、あくまでスピーチコミュニケーションなのですから、聞き手に聞き取らせるのが基本です。
大切な点、特に伝えたい点で、スピードを落としたり、内容を繰り返すといった方法を実践している方は多いと思います。
それに加えて、皆さんに留意、工夫してほしいのは、「間の取り方」です。
どうしても伝えたい点の後にほんの少しだけでもポーズをおけば、聞き手はだいぶ助かります。書き取る手も、追いつけます。
逆に、適切な「間」のないスピーチは、句読点のない文章のようなもので、一般にとても聞きづらいものになります。
昔から「間をうまくとれないこと」、「間がぬけていること」をさして、
間抜け
と呼びます。いわずと知れた蔑みの表現です。
さらに、聞き手の年齢によっても、音声の聞き取りに差が出てくるということも、忘れてはなりません。
例えば、ある種の音は、20代の人までしか聞き取ることができないということが知られています。いま、笑った人は、きっと、今週号のスピリッツの気まぐれコンセプトをお読みになった方だと思いますが。
また、若手のお笑い芸人のトークでも、お年寄りには聞き取ることが難しいということも事実です。エンタの神様という番組で、画面の下にサブタイトルが出ているというのは、故なきことではないのです。
「ジャッジにさえ、聞き取ってもらえばよい」というのは、よろしくない考え方です。そのようなお考えをお持ちになれば、いつかどこかで、きっとしっぺ返しをくらうことでしょう。
そもそもジャッジは、聴衆の代表に過ぎません。そうであれば、ディベーターは、ジャッジに向かって語りかけるのみならず、会場全体を見回し、聴衆すべてを納得させるつもりでスピーチをして欲しいと思います。
2点目は・・・・