嶽南亭主人 ディベート心得帳

ディベートとブラスバンドを双璧に、とにかく道楽のことばっかり・・・

三酔人ディベート鑑賞

2008-04-16 02:16:18 | ディベート
洋学紳士に豪傑君、再び南海先生宅に集う。

南海先生、両君を歓待す。

前回同様、政治経済の諸問題を議論すること数刻。

而して、南海先生、オンライン・ディベートについて、ふと切り出す。

***

南海先生「ところで諸君。ディベートを知っておるかね」

洋学紳士「福沢先生がおっしゃるところの討論のことでございますね。
 かの米国においては、”ぷれじでんと”なる国の統領を決める札入れの際、
 左右双方の候補者が、論をたたかわせ、人民がそれを札入れの参考にすると聞いたことがございます」

豪傑君「三田山上の演説館でも、たびたび討論の催しがありますな」

先生「左様。ふつうは一堂に会して行うものであるが、平成の御世になると、
  インターネットをつかって、遠隔の土地にある者同士でも、オンラインで
  ディベートができるようになるのであるな」

紳士「『インターネット』とは、いったい何でございましょうか?」

豪傑「それに『オンライン』とは?」

先生「それを話すと長くなるので、お帰りになられてから、ご自分でググって、調べられるがよい。
  さて、そのオンライン・ディベートなのだが、全国教室ディベート連盟のディベート甲子園の
  最新の論題を用いて練習会を開催するのだそうだ」

紳士「『全国教室ディベート連盟』とは、いかなる結社でございましょうか?」

豪傑「それに『ディベート甲子園』って何ですか?」

先生「だ・か・ら、それも自分でググって調べてくれい。GoogleでNADEと打ち込めばすぐ出てくるから・・・
  それはさておき、両君に伺うが、労働者派遣の禁止の是非、如何?」

紳士「人権派・進歩派で鳴らす私のこと。もちろん禁止すべきだと思量いたします」
豪傑「その経済にもたらす益、大なり。禁止の要など、ありはしませんや」

先生「そうか、そうか。肯定・否定にうまく分かれておるな。それでは三人で、
  オンライン・ディベートの練習会を、見物しながら楽しもうではないか。
  洋学紳士君は肯定側の応援団、豪傑君は否定側の応援団として、
  それぞれコメントするがよい。わしは、それを拝見することとしよう。
  では、早速はじめようではないか」

紳士・豪傑「先生。試合は、まだ始まっちゃいませんよう」

***

という次第にて、三酔人、また杯を重ねる。

勝手に選曲して委員会2(個性派)

2008-04-14 02:22:32 | ブラスバンド
年度末を乗り切り、ようやくブラスの響きにひたれる週末がもどってきた。

というわけで、例の妄想選曲委員会を続けてみる。

*****

1曲目: 写楽(高橋伸哉)

 オープニングは、歌舞伎のモチーフで。
 Obソロは、もちろんISさんに。
 (最近ご体調を崩されたとのことだが、ご快復を祈念申し上げつつ)。
 なかなか大津SBを超える演奏にお目にかかれないのだが、
 かの有名な「大谷鬼次の奴江戸兵衛」の手の5本指を象徴する
 快速「5拍子」のフィナーレが、実に楽しみ。
 ツケ打ちとエンディングの拍子木は、せいぜい堅い音をお願いしたい。

2曲目: メトセラⅡ(田中賢)

 ヤマハ浜松の委嘱作メトセラ(Ⅰ)をコンクール用に短縮・編曲したこの曲。
 いっとき、大いに流行したときく。
 打楽器のための長い中間部をはさんで、
 前半の無調とグレゴリオ聖歌をテーマとする調性で書かれた後半。
 で、このどこが「和」なのか?
 答えは簡単で、作曲者が言うとおり、

 「打楽器の奏する音は日本を象徴していて、祭りに代表される和太鼓の響きを模し、
 一方、他の木管や金管の奏する音は日本以外、特に西洋の音楽に基づくものとしました」

 特に、後半部、金管が聖歌のメロディーを朗々と唄う裏で鳴る太鼓群は、
 まさしく小倉祇園太鼓の風情。圧巻である。

3曲目: 吹奏楽のための木挽歌(小山清茂)

 そして、日向木挽歌からのインスピレーションによるこの名曲で締めくくり。
 コンサートなので、第3楽章の「朝の歌」はカットしないでください!
 そうそう、棒振りさんがフィナーレのTuttiのタムタムの一撃の後、
 バスクラ・ソロに入るまでの間、客席の拍手をどうやって止めるか、
 お手並み拝見と行きたい。

***

プログラムVersion3は、もうすでに考えてあり、MDで何度も試聴しているが、
またあらためて。