嶽南亭主人 ディベート心得帳

ディベートとブラスバンドを双璧に、とにかく道楽のことばっかり・・・

【今日のBGM】 J.S.バッハ(A.ウェーベルン編) 「音楽の捧げ物より 6声のリチェルカーレ」

2006-12-05 21:38:29 | ブラスバンド
演奏は、ケーゲル指揮のライプチヒ放送響。

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家のすぐ南側、国道139号線を走る車の音も絶えてくる日曜夜の11時。

NHKのFMラジオのスイッチをつけて構えていると、この曲が流れてくる。

・・・トランペットやホルンの音の断片。それらが対話しながら、旋律を形作る。

主題が一通り提示されて、フルートが主題をあらためて歌いはじめるところでナレーションが入る。

「現代の音楽の時間です」

上浪渡氏のいつもの声。

もう25年も前の話である。

中学、高校と、日曜のNHK-FM 放送には本当にお世話になった。

●ブラスの響き(貧乏な学生には貴重な音源!)
●朝のバロック(オルガン好きはこの頃に始まった)
●世界の民族音楽(小泉先生の追悼番組は、しっかり録音した)

そしてこの「現代の音楽」。私の音楽ライフにこの番組は欠かせなかった。私の現代曲好きの原点にあるといってもいい。実際、オンドマルトノの音色やクセナキスの音楽は、この番組から教わっている(クセナキスのライブは機会を得て、草月ホールに見に行くことができたものの、オンドマルトノの実物は、いまだに見たことはないが。)

「番組内容が音楽主体で民間のFM局と似ており、公共放送として維持する必要性は低い」(時事通信)

・・・などという実に浅薄な分析をもって、総務省の懇談会がNHK-FM放送の廃止をぶち上げたのは去る6月のことであるが、NHK-FM放送をまともに聴いたことのないお歴々が、実態を知らずして「たわけ」を仰せになっておられるとしか理解のしようがない。

草葉の陰で、上浪渡さんが泣いておられるぞよ。

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去る週末、タワーレコードに、チェリビダッケ指揮のDVDとA.リード自作自演集(しかも、アルメニアンダンス・パートⅠのコンデンススコア付き!)を手にして、さてレジに行こうと言う時に、新盤コーナーをチェックしていてめぐり合ったこのCD。

<<<買わないでいられる訳がない>>>

その分予算オーバー。ちょっとした散財。ボーナスまで、CD買いは自粛することとした。

DB甲子園回顧(4):講評「全般的なコメントを2つ(の2つめ)」

2006-12-01 02:12:58 | ディベート
もうひとつ、申し上げたいことは、大会が終わったら、「お世話になった人にお礼の言葉を伝えましょう」ということです。

準備段階から試合終了まで、ディベート甲子園に出場するなかで、皆さんは多くの人のお世話になったことは間違いないはずです。どのような成績が残せたかはさておき、お世話になった人には丁寧にお礼を申し上げましょう。

ここで、今回、審判のパネルでご一緒した池田先生のご示唆を得て、提案したいことがあります。

それは、立論を作成する際にお世話になった証拠資料の著者の方々に、立論を添えて、お礼を申し上げてはいかがでしょうか、ということです。

一般に、引用は著者に無断で行ってよいこととされています。蛇足ながら、著者名や出典を明示せず、人の文章を無断で借用するのはダメです。それは引用ではなく「剽窃」と呼ばれる行為であって、学術の世界では重罪とされます。くれぐれもご注意ください。

引用は、無断で行ってよいが故に、著者は自らの著作が引用されていることは、言われない限りわかりません。

ここに、感謝の言葉とともに、立論を送る意味が出てきます。

立論で引用した証拠資料の著者の方に、立論とともに、皆さんのお礼の言葉を届けることで、皆さんの感謝の念が、著者の方に伝わります。また、この夏、東洋大学において、野球の甲子園に勝るとも劣らない「ディベート甲子園」という意義深い催しがあったということも、あわせて伝わります。

私も、ごく稀にですが、著作が引用されることがあります。恥ずかしくも、うれしいものです。皆さんの立論とお礼状に接し、著者の皆さんはきっと喜んでくれると思います。

もしも、適切さを欠く引用をしてしまっていた場合には、お礼状のお返事として、多少、厳しいご指導や苦言を頂くかもしれません。それはそれで「学び」として受け止めて頂きたいと思います。

さらに、ひょっとして、証拠資料の中で、不適切な「中略」を連発して、都合よく文章を仕立ててしまっているが故に、著者の方に立論をお見せすることにうしろめたさや躊躇が感じられるようならば・・・

そもそも、そのような引用は、金輪際なさらぬことです。

それでは、判定理由の説明に入ります。