澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

自画自賛の「ホルホル番組」は何のため?

2014年08月04日 11時19分19秒 | マスメディア
 ここ数年、正確に言えば2011年の東日本大震災・原発事故以降、テレビ各局は、「日本・日本人は素晴らしい」「世界が注目する日本の○○」といったTV番組を流し続けている。ネット上では、この種の番組を「ホルホル番組」というらしい。

 具体的に「ホルホル番組」とは次のような番組だという。

【NHK】
COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン~
【日テレ】
のどじまん ザ!ワールド
ネプ&イモトの世界番付
世界一受けたい授業
【TBS】
世界の日本人妻は見た!
ホムカミ~ニッポン大好き外国人 世界の村に里帰り~
アメージパング!
【フジ】
世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?
【朝日】
これぞ!ニッポン流!
世界の村で発見!こんなところに日本人
【テレ東】
Youは何しに日本へ?
世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~
和風総本家
未来世紀ジパング
 

 この類の番組が流行る背景としては、東日本大震災・原発事故以来、近未来に対する不安が日本社会の隅々にまで拡がっていることが考えられる。日本・日本人は素晴らしいんだと思いこむことで、漠たる不安を解消する「効用」があるのかも知れない。

 もうひとつ、思い浮かぶのは、日本社会におけるナショナリズムの昂揚を打ち消すために、意図的に制作されているのではないかという疑問だ。尖閣諸島問題、「従軍」慰安婦問題など、中韓両国による「反日」攻勢に対して、日本国内では一般国民の間にいらだち、憤怒が生じ、真っ当な反応としてのナショナリズムが昂揚し始めているが、「いや、世界の多くの人達は、日本・日本人が大好きなのだから、そんなにぴりぴりすることはない」という解毒剤として、この種の「ホルホル番組」がたくさん作られているのではないか。その証拠に、日本を賞賛する外国人には中韓両国人は滅多に登場しない。「ホルホル番組」と連動して「ヘイトスピーチ」批判が誇張して採り上げられているのも、「日本人の愛国心」を封印しようとする意図的な動きではないかと思えてならない。

 敗戦を終戦と言い換え、「連合国」(United Nations-「枢軸国Axis Powers」の対語)を「国際連合」と意図的に誤訳し、「GHQ憲法」を「平和憲法」と自画自賛するこの国ならではの「やがて哀しきバラエティ」ではないのか。


 
 

 
 
 






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2 コメント

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Unknown (譲二)
2014-08-05 12:16:14
だいぶ前「沖縄人が沖縄を自画自賛」したような、CMとか番組を見て、こそばゆくて・自画自賛って人間性の欠如じゃーないの?って思った事があった。が、これの全国版ですね。

問題点は、ご指摘のとおり現状肯定により怠惰な安心感に浸らせ・「自己研鑽のチャンスを奪う」ことではないでしょうか?
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コメントありがとうございました (torumonty)
2014-08-05 22:26:14
譲二 様

今日は沖縄に負けないほどの暑さでした。パッションフルーツがひとつだけ実りました。

この「ホルホル番組」ですが、結局、社会不安をそらすためでしょう。福島原発の現状はほとんと報道されないし、次の大災害が何時起きても不思議ではない。中韓両国の勃興も不安材料ですから、「大丈夫、日本は立派」と繰り返すのでしょう。

 

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