先日、NHKーBSで「カールマーン・ガラ」というコンサート・ライブ映像が放送された。場所はドイツのドレスデン(?)かどこかで、喜歌劇(=オペレッタ)の作曲家であるカールマーンの作品を特集したコンサートだった。彼の有名な作品にはジプシーを扱ったものがあるが、「来たれジプシー」というメロディは、ポピュラー音楽でもいろいろな楽団が演奏しているほど有名。だが、NHKはその曲名を「ロマよ来たれ」と書き換えていたので、一気に興ざめした。欧州から遠く離れた東の果て、「日が昇る国」で何故そこまで「差別語」あるいは「言葉の言い換え」に敏感になるのか、噴飯モノのように思えてくる。
以前、私が企画・編集に関わったCD集「華麗なるマントヴァーニの世界」※(ユーキャン発売 2009年)においても、マントヴァーニが演奏したアルバム「Gypsy Soul!」(1969年録音)から「チャールダシュ」と「ブダペストの心」をピックアップしたので、「ジプシー」という言葉を使っていいのかどうかが問題となった。そのとき、私は英国の専門家にメールで確認した結果、「歴史的呼称として使う分には支障ない」という返事を受け取った。つまり、「Gypsy Soul!」というアルバム(LP)は事実として存在するので、これを「ロマ・ソウル」(Roma Soul!」などと書き換える「配慮」はいささかも必要ないということだった。
※ http://www.u-canshop.jp/mantovani/
というわけで、私は「ジプシー音楽」という言葉を使う次第だが、この「ジプシー音楽」を採り上げたアルバムには、数々の秀作が揃っている。
まず、筆頭にあげられるのが、カーメン・ドラゴン指揮ハリウッド・ボウル交響楽団が演奏した「ジプシー!}(1956年録音)。
このアルバムに入っている「チゴイネルワイゼン」(=ジプシーの歌)は、まるでソロ奏者が弾いているかのようなオケの一糸乱れぬアンサンブルに感嘆させられる。
続くのは、マントヴァーニの「Gypsy Soul!」。
これは、マントヴァーニ風のアレンジでありながら、ツィンバロムなどの民俗楽器を採り入れて、ジプシーの雰囲気を盛り上げる。
マントヴァーニよりもシンフォニックで、ジプシー・ムードを盛り上げるのは、ユーゴ・ウィンターハルターの「Goes Gypsy!」というアルバム。
演奏の質もアレンジもあまり感心しないが、フランク・チャックスフィールドも「My Gypsy Love」というアルバムを録音していた。
私が最も気に入っているのは、ウェルナー・ミューラーの「Gypsy!」。
アレンジ、演奏ともに申し分がない。
これらの演奏は、映像として存在しないので、代わりにこの「チャルダーシュ」(モンティ作曲)を。このオケは、さすがに本場ブタペストの楽団らしく、ジプシー音楽の香りを漂わせている。
以前、私が企画・編集に関わったCD集「華麗なるマントヴァーニの世界」※(ユーキャン発売 2009年)においても、マントヴァーニが演奏したアルバム「Gypsy Soul!」(1969年録音)から「チャールダシュ」と「ブダペストの心」をピックアップしたので、「ジプシー」という言葉を使っていいのかどうかが問題となった。そのとき、私は英国の専門家にメールで確認した結果、「歴史的呼称として使う分には支障ない」という返事を受け取った。つまり、「Gypsy Soul!」というアルバム(LP)は事実として存在するので、これを「ロマ・ソウル」(Roma Soul!」などと書き換える「配慮」はいささかも必要ないということだった。
※ http://www.u-canshop.jp/mantovani/
というわけで、私は「ジプシー音楽」という言葉を使う次第だが、この「ジプシー音楽」を採り上げたアルバムには、数々の秀作が揃っている。
まず、筆頭にあげられるのが、カーメン・ドラゴン指揮ハリウッド・ボウル交響楽団が演奏した「ジプシー!}(1956年録音)。
このアルバムに入っている「チゴイネルワイゼン」(=ジプシーの歌)は、まるでソロ奏者が弾いているかのようなオケの一糸乱れぬアンサンブルに感嘆させられる。
続くのは、マントヴァーニの「Gypsy Soul!」。
これは、マントヴァーニ風のアレンジでありながら、ツィンバロムなどの民俗楽器を採り入れて、ジプシーの雰囲気を盛り上げる。
マントヴァーニよりもシンフォニックで、ジプシー・ムードを盛り上げるのは、ユーゴ・ウィンターハルターの「Goes Gypsy!」というアルバム。
演奏の質もアレンジもあまり感心しないが、フランク・チャックスフィールドも「My Gypsy Love」というアルバムを録音していた。
私が最も気に入っているのは、ウェルナー・ミューラーの「Gypsy!」。
アレンジ、演奏ともに申し分がない。
これらの演奏は、映像として存在しないので、代わりにこの「チャルダーシュ」(モンティ作曲)を。このオケは、さすがに本場ブタペストの楽団らしく、ジプシー音楽の香りを漂わせている。
以前、マントヴァーニ・ファン・サイトを読ませてもらっていましたが、個人的な事情で読めなくなっておりました。
リカルド・サントスも大好きなので、抜粋CDが出ているという情報から、こちらを見つけました。
うれしいです。
私は、サントスのホリデイ・イン・ニッポンが完全CD化されることを切望しておるのですけどね。アナログは5枚か6枚入手しましたが、当時の日本グラモフォンのカッティングが悪いのか、マスターがそもそもよくないのか、今ひとついい音で聴きたいと思っております。
コメントありがとうございました。
リカルド・サントスのコンピレーション2枚組は、とてもいい音です。
英国のマイナー・レーベルであるVocalion社が往年のデッカ(ロンドン)レーベルの「ムード音楽」を復刻CD化していますが、マントヴァーニもW.みゅーらーも音質がイマイチです。
Vocalionからは、日本の曲のアルバムが一枚復刻されています。
「Werner Müller & His Orchestra
EVERGREEN MEMORIES & EASTERN PARADISE 」です。これは、日本ではリカルド・サントス名でポリドールから発売されたモノラルLPです。
「ホリディ…」は、ミューラー(=サントス)のヒット・シリーズでしたが、上記のコンピレーション2枚組には、イタリアとフランスの曲がかなり含まれています。ポリドール録音(=サントス名義)の方が古いのですが、デッカの派手目な録音よりも、しっとりとしていていいのかも。当該コンピレーション2枚組は、今HMVでは品切れ中(?)なのかも知れません。ヤフオクにはかなり高めで出品されています。いずれにしても、お買い得です。
CDLK 4420
私も、二枚組、そしてファンタジーオブジャパン、どちらも入手しました。インフランスは二枚、フアンタジーは3枚アナログを持っておりましたが、ベストなコンディションではなかったので、嬉しいです。ところで、インイタリーが「クルトエーデルハーゲン」で当時ステレオで出ていましたが、サントスとほぼ同じアレンジではないかと・・・。ただし私はサントス盤は持っておらず、UTUBEで部分的に聴いただけですが。
インジャーマニーのCD化もぜひと思います。vocalionのを待っておりますが、なかなかですね。
Utubeで、アナログ5枚くらいをジャケット比べ,音比べしておられる方があり、驚きました。コンタクトしたいのですが、うまくいきませんでした。
ところで、ヘルムート・ツァハリアスなどはお聴きにはなりませんか?
クルト・エーデルハーゲンの盤は、友人に焼いてもらったコピーですが、持っています。全く同一の楽譜を使って、より改善された条件で録音しているようです。聴いた限りでは、どちらがどちらかわからないくらいでした。(録音がいいのがクルト・エーデルハーゲンということでしょうか。)
Vocalionの「Germany」はデッカ音源ですね。Polydor音源がなかなかCD化されないのは、モノラル録音という事情もあるのでしょうか。時はどんどん過ぎていくので、ぜひ、CD化をしてほしいと思っています。
ヘルムート・ツァハリアスも大好きです。「水色のワルツ」が入ったアルバムがVocalionから出ていますが、値段が高いので、様子見しています。幼少時(?)ラジオで何度も聴いた記憶があります。
昨晩、偶然にもクルト・エーデルハーゲン楽団がビッグバンド・スタイルで演奏したCDを聴いたところです。
vocalionのマントヴァーニ、ミューラー、そしてスタンリーブラックはずいぶん沢山入手しました。今になってノイズの無い音で聞けるとは思ってもみませんでした。サントスのイン・ ジャパンなどCDが出るまでに入手したアナログが何枚あることやら。
ツァハリアスの、tea time in tokyoは僕にとって長く、幻の垂涎アルバムでした。中学生のころに買った、4曲いり盤で、「水色のワルツ」と、「串本節」(これがとてもいいです)を何度聴いたことやら。
4曲入りには、ほかに「雪の降る町を」と「北上夜曲」が入っておりました。フルアルバムは如何に!と期待しましたが、それら以外は、意外ににキッチュな雰囲気でちょっとがっかりしました。
ポリドール時代の音源はもっとCD化してほしいですね。サントスのニッポンの「伊那節」「馬子唄」は傑作で、その後の日本人のアレンジャーには大きな影響を与えたと思います。
トミタの「新日本紀行」のテーマをはじめとしてチエミの民謡や、後の多くの日本のメロディーもののアレンジには多くの片鱗を聴くことができると思いますがいかがでしょうか?
そうそう、ポリドール時代のA・ハウゼのの日本ものや、タンゴ以外のワルツ集などもCD化してほしいですね。
先年、ウェルナー・ミューラーの4枚組(日本盤 Teldecレーベル)が出ましたが、大江田信の選曲が極端(ストリングス主体の曲がほとんど収録されていない)で、ガックリしました。音は、Vocalionより遙かにいいのですが。この中に、Connie Stevensが2曲入っていて、ウェルナー・ミューラーの伴奏も見事です。それだけはよかったのですが。
Deccaに遺した日本民謡集の中で、「南部牛追い歌」は印象に残っています。もう聴けないですね。
「ヤフオク」では、「Spectacular Strings」のCD(King盤)を見つけました。これはよかったです。
スタンリー・ブラックは、もはや買う人も少ないようで、極めて安価に入手できます。
W.ミューラーのMP3 CD(ロシア製)が出ています。17枚のオリジナル・アルバム(LP)を2枚のCD(MP3仕様)に入れたモノ。これです。
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w95185625
私も買いましたが、オリジナル音源を使用していないので、音質にはばらつきがあります。私はこれをUSB(8GB)に入れて、USB端子付きのラジカセで流しています。居間が喫茶店になったようで、なかなかいいです。ラジカセは4千円のものです。
どうでしょうか。試してみては?
特にCascading strings、と East of Indiaは以前から内容が分からず、CD復刻や中古LPでの詳細情報もつかめず、気になっております。
それぞれ、どんな曲が入っておるのでしょうか?よろしければお教えください。
torumontyさんが仰るとおり、サントス時代のあの潤いのあるストリングスこそ、彼の魅力であると思います。そこに時折挟まる、楽器ソロや、たまに派手派手なブラスと、パーカッションが踊るのが、サントス~ミューラーのいいところですけどね。
大江田氏の選曲は確かにミューラーの一面のみになってますよね。
南部牛追い歌は、あのNEW ~IN JAPAN中のベスト トラックですね。 ノーエ節もそれに次ぐと思います。
僕も、キングがCD化した時購入しなかったので、擦り傷の多いアナログで聴いております。中古アナログも見たことがないですね。
まず、二枚のアルバムの曲名です。
East of India
1 The banguest (黒田節)
2 The raftman’s ballad
3 Bazaar melody
4 Ferry boat serenade
5 Lotus and chrysanthemum
6 Ritual Dance (八木節)
7 on the Kyushu island
8 Merry Geishas (おてもやん)
9 moon over the pagoda
10 Chinese title- tattle (串本節?)
11 Sampans on the river
]12 Lamento (会津磐梯山)
Cascading Strings
1 Tango in the rain
2 Lisboa antiqua
3 Bistro
4 La Cumparsita
5 Simonetta
6 Monte Carlo Melody
7 Arpanetta
8 Song of the pearlfisher
9 Guitar mambo
10 Valse baccarat
11 Bolero blue
12 Tango of the drums
「East of India」は、もう得体の知れない遠く、地球の果て・日本でした。このアルバム、日本では「ホリデイ・イン・ジャパン」の第●集だったんでしょうか?
「Cascading Strings」も日本語タイトルは分かりません。ご存じでしたら、教えてください。
やはり、W.ミューラーのよさは、聴き手を飽きさせないこと。編曲の妙と演奏技術の高さは、特筆モノです。
もし、よろしければ、マントヴァーニのHPにあるメール欄からメールをいただければ、より詳しい情報交換が可能かと思います。お待ちしております。
詳しい情報ありがとうございました。
East of india は僕が捜し求めておる、ホリデイ イン ニッポンかもしれませんね。おてもやん、八木節、黒田節 等々、その他の英語曲名は何に該当するのか?興味津々です。イン ニッポンは6枚くらい持っていますが、どれも今ひとつです。この続きは、マントヴァーニHPのメール欄にトライしてみます。