澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

強気に戻った菅首相の演説 これで原発危機は去ったのか?

2011年03月18日 20時31分54秒 | 政治

 大震災と原発問題でしばらく姿を見せなかった菅直人首相が、いま「国民へのメッセージ」を発表した。大震災当初の記者会見では、目がうつろ、言葉も力が無く、小心者の本性を露わにした。

 福島原発事故のこれまでの経過を見てくると、昨日までは炉心融解(メルトダウン)への道を一直線という印象を受けた。北沢防衛相が「第3号炉については、今日が限界」と言ったくらいだから、本当に危機一髪の状況だったのだろう。

 だが、今、菅直人はいつもの居丈高で強気の「イラ菅」に戻った。この人の発言は、まるで人間味が感じられず、いつも演説口調だ。加えて、「必ずや」「…に対して」「…も含めて」「あるいは、ある意味では」「そして、そのまた」 「まずは」などの接続詞等が散りばめられるので、独特の回りくどい「漢語」ならぬ「菅語」になる。

 今夜の菅首相演説は、昨日とは表情も喋りも別人のようになった。間違いなく、原発事故が終息に向かう確証を得たはずだ。
 一国の宰相であるのに、大震災が起きた直後は、おどおどとして目がうつろ、目に涙を浮かべているようにさえ見えた。原発問題が深刻化すると、菅は東京電力に怒鳴り込んだという報道が流された。これはもちろん、菅側のリーク。なにしろ、辻元某をボランティア担当に任命するなど、未曾有の大災害を自己の政権浮揚策に利用しようとしていたのだから


 
 原発事故が「首都圏壊滅」の一歩手前まで行った昨日までは、関係者を怒鳴り散らし、当たり散らしていたと伝えられる。それが、原発問題にめどがついたとたん、いつもの「強気で偉そうなイラ菅」に戻った。
 この人、何と分かりやすい、底の浅い人間なのだろうか。到底、日本国を任せられるような器ではない。

 もし、菅直人がまともな感覚を持った日本人ならば、この大震災の前後では、出てくる言葉が変わるはずだ。菅は「"君が代”は嫌いだ。もっと明るい行進曲のような国歌がいい」と何度も言っている男だが、この大災害に命をかけて挑んでいる自衛隊員の姿を見れば、これまでの自分の言動を恥じ入るはずだ。だが、菅にはそういう気配は全くない。

 東京の吉祥寺あたりで、「平和」「憲法」「市民」「反戦」などという耳障りのいい言葉を掲げて駅頭演説を繰り返したこの口先だけの男は、未曾有の惨事の前では何の役もたたなかった。「何をすれば一番トクか」「誰に付けばトクか」が政治行動原理の男に何が出来るというのか?
 もし、この大惨事が一段落したら、菅直人の言動を思いだそう。こんな人を選んでしまった愚かさと、「政治主導」を掲げる民主党政治が如何に愚かかが浮かび上がってくるはずだ
 
 最後に、納得できないのは、政府によるこれほどの情報統制に従いながら、統制が解除(?)された途端、なし崩し的に日常のワイドショー的番組に戻ってしまうTV、ラジオのいい加減さだ。この未曾有の災害から何も学ばないのだろうか。
 石原都知事は「今の日本は、グルメ、お笑い、温泉だけだ」と言う。こんな大災害が起きても、またそこに戻ってしまうのだろうか?
 
  

 
 



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