今月の便り(2020年11月)
朝の吐く息が白くなるまでもありませんが寒くなり、朝晩のエアコンが欠かせなく
なりました。これから先もっと寒くなるでしょうが今月は紅葉という楽しみもあります。
11月7日
エアコンを使うと寝室の乾燥が気になり濡れたタオルを掛けておくなどしていましたが乾くのも早くこれではいけないと加湿器を買いました。湿度が高いと暖かく感じるといいますがその通りでエアコンだけでは得られない暖かさがあります。
11月11日
自分史の会の例会です。Mさん(散歩②)は先月に続き散歩についてですが、体に促されて続けているようです。この文章では散歩しながら浮かんでくる過去の記憶やこれからなどを披露していますが、最後の私の夢を述べそこに「私がいる」と結んでいました。Iさんはご主人が残されたカメラからスタートしたカメラマンとして経歴を書いています。次々と獲得した賞の数々もさりながら講座できいた文言をたくさん並べているのも見事。Sさん(新聞を読んで)は欠席でしたがこの一文は新聞に記事を引用しながらコロナ禍の現状を正確に述べていました。後半の「感染怖くて打ち明けられない」は女子大学生の経験を述べながら社会は優しい目で感染者に注いでくれることを願うと結んでいます。Aさん(テニスの友人)は長い付き合いのある友人、認知症のある友人のエピソードを紹介していますがその適切な対応、思いやり、強さそしてそのユーモアには感動、感服しました。Iさん(体験 GOTOトラベル)は政府の推奨するGOTOトラベルを利用して行った東尋坊Kホテルやそこへ行くまでのサンダーバードやホテルでのとられていた感染予防策に触れながら快適な旅行だったといいますがその費用の一部が税金だと思うと何だか複雑だと言っています。Nさん(片付け)はホームに入っている従姉の家の片付け(ほとんど遺品整理)を見せていますが、忙しそうでしたがやはり悲しい仕事だったろうなと思いました。「カビがうっすらとかかる食器棚」という文末が立派。Kさん(手紙が来た)はコロナ禍の一日、平穏な一日を穏やかな語り口で書いていますがやはりコロナの終息の日を待ち望んでいるのが私も同感。画家のNさん(花の色香の漂っているときに)は届いた大学の会報を見て同期に亡くなっている人が多いのに驚くと同時にこれから先、特にアトリエにたくさんある作品に思い悩んでいるが自分の最後を考えなくてはとため息をついています。
11月25日
地元の老人会のバスツアーで比叡山の山麓、坂本にある西教寺に行ってきました。バスに乗る前には検温、手指消毒、バスも二人がけのシートに一人という感染予防は万全です。駐車場からお寺に通じる「紅葉のトンネル」は少し最盛期を過ぎた感もありますが見事。私はいちばん見たかった鬼の顔から手足が四方に伸びているという不思議な仏元三大師像は角大師という名前でした。猿の顔をした仏、真盛上人「身代わりの手白猿」というユニークな仏像、諸仏の鎮座する本堂に私達の外に参拝客のいない広大な本堂、お焼香の煙が流れ、時折響く鉦の音が響くという一時、西教寺に来たのをしみじみ味わうことができました。
午後になると光秀大博覧会に来るたくさんの人、人、コロナは大丈夫なのでしょうか。
[今月の本]
井伏鱒二『屋根の上のサワン』角川文庫、角川書店平成六年(第四版)
以前著者に詩集に「サヨナラダケガジンセイだ」に触れたのを機会に読んだ本。登場する時代は江戸時代から戦前あたりまで。短編ありかなり長いものあり、文体もさまざま。しかし、この本のタイトルにもなっている「屋根の上のサワン」は独特のユーモアとペーソスに満ちた短編でした。貧しい人達の暮らしを描いた「川」も読み応えがある小説。小説を読む楽しみはこういうことかと思いました。
今や晩秋を越えて初冬。寒くなりました。ウイルスは寒さと乾燥が好きだと言いますが、そのせいか新型コロナウイルス感染者が急増し第三波襲来かといわれています。何とか早く収まり普通の暮らしにもどりたいものです。寒さに向かいます充分お気をつけて師走をお迎えになりますように。では、また。
朝の吐く息が白くなるまでもありませんが寒くなり、朝晩のエアコンが欠かせなく
なりました。これから先もっと寒くなるでしょうが今月は紅葉という楽しみもあります。
11月7日
エアコンを使うと寝室の乾燥が気になり濡れたタオルを掛けておくなどしていましたが乾くのも早くこれではいけないと加湿器を買いました。湿度が高いと暖かく感じるといいますがその通りでエアコンだけでは得られない暖かさがあります。
11月11日
自分史の会の例会です。Mさん(散歩②)は先月に続き散歩についてですが、体に促されて続けているようです。この文章では散歩しながら浮かんでくる過去の記憶やこれからなどを披露していますが、最後の私の夢を述べそこに「私がいる」と結んでいました。Iさんはご主人が残されたカメラからスタートしたカメラマンとして経歴を書いています。次々と獲得した賞の数々もさりながら講座できいた文言をたくさん並べているのも見事。Sさん(新聞を読んで)は欠席でしたがこの一文は新聞に記事を引用しながらコロナ禍の現状を正確に述べていました。後半の「感染怖くて打ち明けられない」は女子大学生の経験を述べながら社会は優しい目で感染者に注いでくれることを願うと結んでいます。Aさん(テニスの友人)は長い付き合いのある友人、認知症のある友人のエピソードを紹介していますがその適切な対応、思いやり、強さそしてそのユーモアには感動、感服しました。Iさん(体験 GOTOトラベル)は政府の推奨するGOTOトラベルを利用して行った東尋坊Kホテルやそこへ行くまでのサンダーバードやホテルでのとられていた感染予防策に触れながら快適な旅行だったといいますがその費用の一部が税金だと思うと何だか複雑だと言っています。Nさん(片付け)はホームに入っている従姉の家の片付け(ほとんど遺品整理)を見せていますが、忙しそうでしたがやはり悲しい仕事だったろうなと思いました。「カビがうっすらとかかる食器棚」という文末が立派。Kさん(手紙が来た)はコロナ禍の一日、平穏な一日を穏やかな語り口で書いていますがやはりコロナの終息の日を待ち望んでいるのが私も同感。画家のNさん(花の色香の漂っているときに)は届いた大学の会報を見て同期に亡くなっている人が多いのに驚くと同時にこれから先、特にアトリエにたくさんある作品に思い悩んでいるが自分の最後を考えなくてはとため息をついています。
11月25日
地元の老人会のバスツアーで比叡山の山麓、坂本にある西教寺に行ってきました。バスに乗る前には検温、手指消毒、バスも二人がけのシートに一人という感染予防は万全です。駐車場からお寺に通じる「紅葉のトンネル」は少し最盛期を過ぎた感もありますが見事。私はいちばん見たかった鬼の顔から手足が四方に伸びているという不思議な仏元三大師像は角大師という名前でした。猿の顔をした仏、真盛上人「身代わりの手白猿」というユニークな仏像、諸仏の鎮座する本堂に私達の外に参拝客のいない広大な本堂、お焼香の煙が流れ、時折響く鉦の音が響くという一時、西教寺に来たのをしみじみ味わうことができました。
午後になると光秀大博覧会に来るたくさんの人、人、コロナは大丈夫なのでしょうか。
[今月の本]
井伏鱒二『屋根の上のサワン』角川文庫、角川書店平成六年(第四版)
以前著者に詩集に「サヨナラダケガジンセイだ」に触れたのを機会に読んだ本。登場する時代は江戸時代から戦前あたりまで。短編ありかなり長いものあり、文体もさまざま。しかし、この本のタイトルにもなっている「屋根の上のサワン」は独特のユーモアとペーソスに満ちた短編でした。貧しい人達の暮らしを描いた「川」も読み応えがある小説。小説を読む楽しみはこういうことかと思いました。
今や晩秋を越えて初冬。寒くなりました。ウイルスは寒さと乾燥が好きだと言いますが、そのせいか新型コロナウイルス感染者が急増し第三波襲来かといわれています。何とか早く収まり普通の暮らしにもどりたいものです。寒さに向かいます充分お気をつけて師走をお迎えになりますように。では、また。