今月の便り(2019年11月)
本格的に秋になったというより寒くなってきました。寒がりの私には辛い季節です。けれど今月は地域の文化祭、老人会のバスツアーと楽しみもいっぱいです。
11月1日
高島市安曇川町のY先生宅へお線香を上げに行きました。Y先生は私の学校の先輩ですがその後歯科医になった人です。いろいろ文通などもあり一度はお目に掛かって親しくお話もしたことがあります。私にしては久しぶりの大旅行。湖西線に乗るのも久しぶりですが霧のため楽しみにしていた比良山もびわ湖もあまりよく見えず残念至極ですがやはり旅は良いものです。
11月10日
地域の文化祭「東祭り」の日。私達は各人のベストエッセイをまとめた作品と作品をまとめた文集を出展。文集は「毎年楽しみにしている」という人もいて順調に出ていきます。いろいろな人が寄ってくれますが、かつての務め先で知り合った獣医のAさんと長らく話したのが収穫の一つ。周りのいろいろな作品が展示されていますが水墨画のYさんの作品は例年ながら秀逸。午後は小学生の太鼓の演奏、中学生のブラスバンドの演奏などを楽しみましたが、当日は快晴無風、汗ばむ陽気。今年の仕事が一つ終わったという感じです。
11月13日
恒例の「自分史を作ろう会」の例会です。Nさん(郁子―むべ)の実を始めて見た感激、食べてみた時の感じ、広辞苑での記載、『近江植物風土記』記載の伝説や現状などを詳細に書いていました。従来の氏のスタイルとは少し異なるエッセイでしたが上々の出来。Iさん(偶然の再会)は写真クラブの展示会の受付をした際、記入された名前と出身地を見て、だれだかは思い出せたが、顔を思い出せなかったというエピソード。老いの嘆きになりそうなところを明るく書いているのはこの人の人柄でしょう。Aさん(囲碁の思い出その③米俵)はかつての農村に行われていた米俵次いで「かます」作りの際の検査官の接待の時、碁を打ち、その間に兄たちが合格印を押していたが、その様子をみた魚の行商人が見かねて検査官と一局。その腕前もたいしたことはなく、その間に兄の自己検査での合格印が次々と押されていたという楽しい物語。すべてが緩やかに流れていた昔の農村風景でもありました。Iさん(関電の原発マネー還流)は関電幹部に3億をこす金品が地元に助役から流れていたという最近のニュースに基づいた一文。Mさん(誕生)出生からの物語。お母さん、お父さんさんについてのエピソードを交えた構成はたとても楽しく、この会には最初に出された作品でしたが次を期待させる出発になっていました。Nさん(台風雑感)は台風襲来で強い風雨の中、作品を国立美術館に搬入するまでの業者とのやり取りに様子という異常な現象が頻発する日本の将来を危惧する文章。Kさん(災害と祭典)は災害で困っている人がたくさんいる日本でオリンピックかと憤慨していましたが。私も同感。ともあれいろいろな話題も出ていた楽しい例会でした。
11月27日
地元の老人会恒例の秋のバスツアー。今回は今NHKが放映中の朝ドラ「スカーレット」の舞台滋賀県甲賀市の水口の大池寺と信楽の陶芸の森への旅。大池寺では小堀遠州がサツキを刈り込んで作った枯山水を見ました。白砂の中に浮かぶ宝船、それを取り巻く大波小波その後ろに大きな紅葉の木、その後ろの山と不思議な感興を呼び起こす庭でした。信楽では陶芸の森へ。陶芸館(美術館)では北大路魯山人の作品展が開催されていてこの人の多彩な陶芸品や昭和の陶芸巨匠の作品など多数を鑑賞。
11月26日~29日
Aさんと共通のタイの友人Pさんと息子のT君とその彼女が来日。T君たちは京都にショッピング、大阪のUSJへと忙しそうです。26日はコックでもあるT君の料理27日は回転寿司、Pさんを交えてAさん夫妻とわれわれで鍋料理を囲むなど忙しくも楽しい日を過ごしました。29日にはそれぞれ離日。8年ぶりの再会の日々は慌ただしく過ぎていきました。
[今月の本]
小山田浩子『穴』新潮文庫、新潮社平成28年
ネットサーフィンで見つけた本。「仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ私は暑い夏の日、見たこともない黒い獣を追って、土手にあいた胸の深さの穴に落ちた。甘いお香の漂う世羅さん、庭の水撒きに励む寡黙な義祖父に、義兄を名乗る知らない男。出会う人々もどこか奇妙で、見慣れた日常は静かに異界の色を帯びる。芥川受賞の表題作に、農村の古民家で新生活を始めた友人夫婦との不思議な時を描く二編を収載」(本書の裏表紙から)-芥川賞作品というのはどうしてこんなに変な感じがする作品が多いのでしょう。ともかく、読んでいる間は分からないにしても面白かったのは確か。
今月の前半はこれが秋と思うほど暖かくここにきて急に寒くなった晩秋。11月はいろいろな出来事があったりタイの友人の来日があったりと瞬く間に過ぎていった感があります。そして師走という月も目前。皆さんもお忙しいことでしょうがお元気で。では、また。
本格的に秋になったというより寒くなってきました。寒がりの私には辛い季節です。けれど今月は地域の文化祭、老人会のバスツアーと楽しみもいっぱいです。
11月1日
高島市安曇川町のY先生宅へお線香を上げに行きました。Y先生は私の学校の先輩ですがその後歯科医になった人です。いろいろ文通などもあり一度はお目に掛かって親しくお話もしたことがあります。私にしては久しぶりの大旅行。湖西線に乗るのも久しぶりですが霧のため楽しみにしていた比良山もびわ湖もあまりよく見えず残念至極ですがやはり旅は良いものです。
11月10日
地域の文化祭「東祭り」の日。私達は各人のベストエッセイをまとめた作品と作品をまとめた文集を出展。文集は「毎年楽しみにしている」という人もいて順調に出ていきます。いろいろな人が寄ってくれますが、かつての務め先で知り合った獣医のAさんと長らく話したのが収穫の一つ。周りのいろいろな作品が展示されていますが水墨画のYさんの作品は例年ながら秀逸。午後は小学生の太鼓の演奏、中学生のブラスバンドの演奏などを楽しみましたが、当日は快晴無風、汗ばむ陽気。今年の仕事が一つ終わったという感じです。
11月13日
恒例の「自分史を作ろう会」の例会です。Nさん(郁子―むべ)の実を始めて見た感激、食べてみた時の感じ、広辞苑での記載、『近江植物風土記』記載の伝説や現状などを詳細に書いていました。従来の氏のスタイルとは少し異なるエッセイでしたが上々の出来。Iさん(偶然の再会)は写真クラブの展示会の受付をした際、記入された名前と出身地を見て、だれだかは思い出せたが、顔を思い出せなかったというエピソード。老いの嘆きになりそうなところを明るく書いているのはこの人の人柄でしょう。Aさん(囲碁の思い出その③米俵)はかつての農村に行われていた米俵次いで「かます」作りの際の検査官の接待の時、碁を打ち、その間に兄たちが合格印を押していたが、その様子をみた魚の行商人が見かねて検査官と一局。その腕前もたいしたことはなく、その間に兄の自己検査での合格印が次々と押されていたという楽しい物語。すべてが緩やかに流れていた昔の農村風景でもありました。Iさん(関電の原発マネー還流)は関電幹部に3億をこす金品が地元に助役から流れていたという最近のニュースに基づいた一文。Mさん(誕生)出生からの物語。お母さん、お父さんさんについてのエピソードを交えた構成はたとても楽しく、この会には最初に出された作品でしたが次を期待させる出発になっていました。Nさん(台風雑感)は台風襲来で強い風雨の中、作品を国立美術館に搬入するまでの業者とのやり取りに様子という異常な現象が頻発する日本の将来を危惧する文章。Kさん(災害と祭典)は災害で困っている人がたくさんいる日本でオリンピックかと憤慨していましたが。私も同感。ともあれいろいろな話題も出ていた楽しい例会でした。
11月27日
地元の老人会恒例の秋のバスツアー。今回は今NHKが放映中の朝ドラ「スカーレット」の舞台滋賀県甲賀市の水口の大池寺と信楽の陶芸の森への旅。大池寺では小堀遠州がサツキを刈り込んで作った枯山水を見ました。白砂の中に浮かぶ宝船、それを取り巻く大波小波その後ろに大きな紅葉の木、その後ろの山と不思議な感興を呼び起こす庭でした。信楽では陶芸の森へ。陶芸館(美術館)では北大路魯山人の作品展が開催されていてこの人の多彩な陶芸品や昭和の陶芸巨匠の作品など多数を鑑賞。
11月26日~29日
Aさんと共通のタイの友人Pさんと息子のT君とその彼女が来日。T君たちは京都にショッピング、大阪のUSJへと忙しそうです。26日はコックでもあるT君の料理27日は回転寿司、Pさんを交えてAさん夫妻とわれわれで鍋料理を囲むなど忙しくも楽しい日を過ごしました。29日にはそれぞれ離日。8年ぶりの再会の日々は慌ただしく過ぎていきました。
[今月の本]
小山田浩子『穴』新潮文庫、新潮社平成28年
ネットサーフィンで見つけた本。「仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ私は暑い夏の日、見たこともない黒い獣を追って、土手にあいた胸の深さの穴に落ちた。甘いお香の漂う世羅さん、庭の水撒きに励む寡黙な義祖父に、義兄を名乗る知らない男。出会う人々もどこか奇妙で、見慣れた日常は静かに異界の色を帯びる。芥川受賞の表題作に、農村の古民家で新生活を始めた友人夫婦との不思議な時を描く二編を収載」(本書の裏表紙から)-芥川賞作品というのはどうしてこんなに変な感じがする作品が多いのでしょう。ともかく、読んでいる間は分からないにしても面白かったのは確か。
今月の前半はこれが秋と思うほど暖かくここにきて急に寒くなった晩秋。11月はいろいろな出来事があったりタイの友人の来日があったりと瞬く間に過ぎていった感があります。そして師走という月も目前。皆さんもお忙しいことでしょうがお元気で。では、また。