政府、社会の問題、提言など

社会、経済、政治などの問題点について投稿して行きます。 又、テレビ報道しない重要な出来事や、注目すべき出来事も対象です。

ウクライナ航空機のイラン政府による誤射爆破事件 ~「最高指導者ハメネイ師」は、どのように責任を取るのか?!。

2020年01月12日 19時23分58秒 | 中東諸国

イラン軍組織のミサイルを発射した者らは、上官の指示命令により発射したのだ。その事を考えれば、「誰に行き着くのか?!」と言う事になる。軍隊組織において、部下は悪くはない。全ては上級幹部らの責任と言える。ウクライナ航空機に搭乗していた、イランへの攻撃意図の無い、罪のない180名もの人々が、「ミサイルの誤射だったとしても、民間航空機は爆破され全員死亡してしまった!。」個人的に思うが、今回の「ウクライナ航空機へのイランミサイル誤射爆破事件」についてはイランの国内法において「最高指導者ハメネイ師」は裁かれるべきと言える。「ただでは済まない」と言える。


* 尾翼のついた対空ミサイル(ロシア製のSA-15)のような部品の破片も発見されたようだ!。



今回のウクライナ航空機の爆破事件は「米国 vs イラン」の対立から引き起こされた事件だ。

今回の「ウクライナ航空機 誤射爆破事件」を考えた場合、これまで「小さな事件はそれぞれで発生させていた」と思うが、 今回の事件に直接結びつく決定的な事件の根本は、「米国トランプ氏指導による、イランのソレイマニ司令官の空爆殺害」が根源だったと言える。

それを行わなければ、「ウクライナ航空機 誤射爆破事件」発生しなかった、と言える。

しかし、事件を発生させた「直接の理由 / 出来度」を考えれば、イランの「最高指導者ハメネイ師」の米国への報復攻撃が原因と言える。

駐留米軍への攻撃は、非常に正確なピンポイント攻撃で、兵舎家屋などを爆破したが、その時間帯と近い時間帯で、イランから飛び立つ民間航空機(ウクライナ航空機)を、米国からのミサイルと勘違いし、対空ミサイルで攻撃してしまったと言える。

「最高指導者ハメネイ師」も、「これは思ってもいない事になってしまった!」と考えていると思う。

「最高指導者ハメネイ師」が、米軍基地の攻撃を指示しなかったならば、起こらなった事件である。

「目には目を!」、「歯には歯を!」と言う事での報復攻撃が、「思ってもいない方向から、ブーメランのように、自らに跳ね返ってきてしまった事件」と言える。

イラン国、イラン政府として、「最高指導者ハメネイ師」の「償い」について、どうするのか?!、と言う事が、世界中が注目せざろうえない事件になってしまった。




記事参照。



旅客機撃墜 イラン国内で抗議デモ 指導部への批判高まる
2020年1月12日 7時05分米イラン対立




この司令官は「最高指導者ハメネイ師」の尻拭いとして、斬首刑になる可能性がある。しかし「最高指導者ハメネイ師」の罪が無くなる、と言う事があってはならない。














イランの軍がウクライナの旅客機の撃墜を認めたことを受けて、イラン国内では多くのイラン人乗客が犠牲になったにもかかわらず、当初、撃墜が隠ぺいされたとして抗議デモが起きるなど指導部への批判が高まっています。

今月8日、イランの首都テヘラン近郊の空港を出発したウクライナ国際航空の旅客機が離陸の直後に墜落し乗客乗員176人全員が死亡したことについて、イランの軍統合参謀本部は、11日、一転して、誤って撃墜したことを認めました。

革命防衛隊の航空部隊のハジザデ司令官は、イラン全土でアメリカからの攻撃に備えて防空システムの警戒レベルが最大限引き上げられる中、旅客機を敵の巡航ミサイルと誤認し、迎撃するためのミサイルが発射されたと説明しました。

これを受けて、イランでは、旅客機に乗っていた多くの自国民が犠牲になったにもかかわらず、当初、撃墜が隠ぺいされたとして指導部への批判が高まっていて、11日にはテヘランで抗議デモが行われました。

デモには、1000人以上が参加し、集まった人たちは、「独裁者に死を」などと叫び最高指導者のハメネイ師を非難していました。厳格なイスラム体制のイランで、最高指導者を公然と非難するのは異例のことです。

市民からは「政府は、何が起きていたか最初からわかっていたはずだ。最悪のうそをついた」といった声があがっていました。

アメリカとの関係が緊張していることに加えて、旅客機の撃墜に対する国内からの批判の高まりで、イラン指導部は厳しい状況に直面しています。


トランプ大統領 抗議デモを支持

ウクライナの旅客機の撃墜を受けて、イランで起きた抗議デモについてアメリカのトランプ大統領は、ツイッターに「トランプ政権は引き続きあなた方を支持する。われわれは抗議デモを注視しており、あなたたちの勇気に力づけられている」と投稿し、抗議デモの参加者を支持する考えを示しました。


英首相「国際的な調査必要」

イギリス人を含む乗客乗員180人近くを乗せたウクライナの旅客機が墜落したことについてイラン軍が誤って撃墜したと認めたことを受け、イギリスのジョンソン首相が11日、声明を発表しました。

この中で、イランが撃墜を認めたことについて「重要な最初の一歩だ」としたうえで、「包括的かつ透明性が高く、独立した国際的な調査が必要だ」と指摘し、イラン政府に国際的な調査への協力を求めました。



https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200112/k10012242951000.html





関連する各記事。


イラン当局が会見 旅客機撃墜の見方否定 公正な調査を強調
2020年1月10日 20時13分



ウクライナの旅客機がイランの空港を離陸後まもなく墜落したことについて、イランの航空当局は10日会見し「いかなるミサイルによっても撃ち落とされていないと断言できる」と述べて、イランが撃墜したという見方を改めて否定しました。事故の調査についてイランは今後、欧米の専門家らを招く方針を示し、公正な調査を行うと強調しています。

イランからウクライナに向かっていたウクライナ国際航空の752便は8日、首都テヘラン近郊の空港を離陸後まもなく墜落し、180人近い乗客乗員全員が死亡しました。

ウクライナ政府によりますと、乗客にはイラン国籍の82人とカナダ国籍の63人、またウクライナ、スウェーデン、アフガニスタン、ドイツ、イギリス国籍の人が含まれていたということです。

この事故でカナダのトルドー首相は「イランの地対空ミサイルで撃墜されたことを示す証拠がある」と述べるなど、欧米各国はイランが誤ってミサイルで撃墜したという見方を示しています。

これに対してイラン航空当局の責任者は10日、記者会見を開き「旅客機はいかなるミサイルによっても撃ち落とされていないと断言できる。1分30秒以上にわたって旅客機は火を出しながら飛んでいるし、旅客機の位置情報は、パイロットが引き返そうとしていたことを示している」と述べて、改めて撃墜されたという見方を否定しました。

操縦席の会話などが録音されるブラックボックスについては「通常の状態であれば、イランでデータを読み取ることができるが、損傷がひどい場合は、ほかの国に支援をお願いすることになる」と説明しています。

またイラン外務省は声明で、今後の事故調査で機体を製造したアメリカのボーイング社や、多くの乗客が乗っていたカナダなどからも専門家を招く意向を示しました。

欧米各国が旅客機は撃墜されたという見方を相次いで示す中、イランとしては国際社会に対し、公正な調査を行うことを強調しています。


テヘラン市民は

墜落の原因について、イランの首都テヘランに暮らす26歳の男子大学生は「技術的な理由だと思っています。撃墜だという情報を出すことで、アメリカがイランのイメージをおとしめようとしているのではないか」と話していました。

23歳の女性は「イラン側の主張は真実だと思います。仮にミサイルならば、それは本当に悲しいことです」と話していました。

一方で、58歳の男性は「何が起きたのかわからないが、単純な事故ではないように思います。今後、各国との関係に100%影響を与えると思う」と話していました。


住民「2回の爆発音」

墜落した現場から数キロのところに暮らす30代の女性がNHKの電話インタビューに応じました。

この中で女性は「まず爆発音が聞こえ、それと同時に建物も揺れた。ほどなく2回目の爆発音も聞こえた。とても怖かったし、近所の人が叫んでいるのを聞いて、もっと怖くなりました」と話し、当時の様子を振り返りました。

また「2度目の爆発音は、最初の爆発音よりも比較的小さく感じました」としています。

そのうえで「私は報復攻撃に関するニュースを見るため起きていました。そのため、旅客機の事故ではなくアメリカ側が反撃としてイランにミサイル攻撃を行ったのかと思いました」と話していました。


墜落機 離陸から約3分で記録途絶える

旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと、墜落したウクライナ国際航空の752便は、首都テヘラン近郊の国際空港を現地時間の午前6時すぎに離陸しました。

その後、高度を上げながら北西方向に飛行しましたが、離陸からおよそ3分後、高度およそ2400メートルで記録が途絶えています。

機体は、上空を飛んでいる段階で突然データを発信できない状態になった可能性があります。


イランの地対空ミサイルシステムとは…

イランはミサイル攻撃などに備えて地上からミサイルを迎撃する複数の地対空ミサイルシステムを導入しています。

ロシア製の地対空ミサイルシステム「S300」を導入しているほか、国産とされる移動式地対空ミサイルシステム「ババル」も開発し、S300を上回る能力があるとしています。

こうした中、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズなど複数のメディアは、旅客機は撃墜され、防空システムの「SA15」が使われたというアメリカ政府当局者の見方を伝えています。

「SA15」は、1990年代にロシアが開発した防空システムでイランは、2000年代半ばに導入したと言われています。

NATO=北大西洋条約機構では、「SA15」という名称で呼ばれていますがロシアでは、「トール」と呼ばれています。

SA15は、レーダーで空中の目標物の位置を捉えて移動が可能な発射台からミサイルを発射でき、都市など広い範囲を防御できるS300に比べて、特定の部隊や施設など比較的狭い範囲を防御するために使用されます。

ロシアの軍事に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠特任助教は「アメリカ当局者の見立ての真偽はわからないが、旅客機は離陸直後で速度も出ておらず、システムの能力を考慮すると、技術的には撃墜することも可能だと思われる」と話していました。



https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200110/k10012241771000.html





ブラックボックスの解析開始 運航見合わせる航空会社も
2020年1月11日 4時26分米イラン対立



ウクライナの旅客機がイランの空港を離陸後、墜落したことについてイランの調査委員会は、操縦席の会話などが録音されるブラックボックスの解析を始めたことを明らかにしました。

今後必要であれば各国の協力を求めるとしており、調査の透明性をアピールするとともにイランが誤って撃墜したという見方を示す欧米をけん制するねらいもあるとみられます。

イランからウクライナに向かっていたウクライナ国際航空の752便は、8日、首都テヘラン近郊の空港を離陸後まもなく墜落し、180人近い乗客乗員全員が死亡しました。

欧米各国は、イランがミサイルで誤って撃墜したという見方を示していますが、イラン航空当局の責任者は10日に開いた記者会見で、この見方を改めて否定しました。

また、イラン国営通信によりますと、イランの調査委員会は、10日、テヘランのメフラバード空港にある研究所で、操縦席の会話などが録音されるブラックボックスの解析を始めたと明らかにしました。

そして、墜落に関するデータを自力で引き出せない場合は、ロシア、ウクライナ、フランス、カナダから協力を得ることで合意したとしています。

また、すでに現地入りしているウクライナの調査団に加えて、アメリカ、カナダ、フランスの専門家も到着しだい、調査委員会に加わって原因究明を目指すとしています。

イランとしては、調査の透明性をアピールし、撃墜の可能性を指摘する欧米各国をけん制するねらいもあるとみられます。


ウクライナ調査団も墜落現場で検証始める

ウクライナのプリスタイコ外相は10日、首都キエフで会見を開きウクライナの調査団が墜落現場で検証活動を始めたことを明らかにしました。

そのうえでプリスタイコ外相は「調査団はブラックボックスにアクセスできるようになり、近く、操縦席の会話が再現されるだろう。またパイロットと管制塔の会話の録音も、聞くことができるようになった」と述べ、イラン側と協力して行っている調査の状況について説明しました。

その一方、これまでにアメリカ政府から寄せられた情報については「機密事項」として明かさず、今後もさまざまな可能性を視野に調査を進める方針を示しました。


運航を見合わせる航空会社も

ヨーロッパのオーストリア航空は10日、オーストリアの首都ウィーンとイランの首都テヘランを結ぶ直行便について、1月20日まで運航を見合わせると発表しました。

理由について、「テヘラン周辺の空域の安全状況が変わったため」としています。

また、ドイツのルフトハンザ航空も10日、ドイツのフランクフルトとテヘランを結ぶ直行便について1月20日まで運航を見合わせるとしています。

カナダのトルドー首相が9日、ウクライナ国際航空の旅客機はイランによって撃墜されたという認識を示したことなどから運航の見合わせを決めたものとみられます。


スウェーデン イラン航空の運航許可を一時的に取り消す

スウェーデンの運輸当局は10日、スウェーデンとイランを結ぶイラン航空の運航許可を、一時的に取り消すと発表しました。理由について「旅客機の墜落原因と、民間機の運航に対する安全性が不確実なため」としています。

今回イランで墜落したウクライナの旅客機には、7人のスウェーデン人が搭乗していました。


ウクライナの空港に献花台

ウクライナの首都キエフのボリスピリ空港には、墜落の犠牲となったウクライナ国際航空の乗員9人を追悼する献花台が設けられました。

献花台には乗員の遺影が置かれ、10日、市民が次々と花束をたむけ、涙ぐむ姿も見られました。

献花台を訪れた男性は「機体は十分に整備されていたはずだ。ウクライナで最も経験豊かな乗員たちがミスをしたとは思えない」と話していました。

ウクライナ政府は今回の墜落で、乗客2人、乗員9人の合わせて11人のウクライナ人が犠牲になったとしています。



https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242111000.html





イラン大統領「悲劇的なミス 深く遺憾」関係者の責任追及へ
2020年1月11日 14時40分米イラン対立

イラン軍が誤ってウクライナ国際航空の旅客機を撃墜したと認めたことを受け、イランのロウハニ大統領はツイッターで、「人為的なミスによって発射されたミサイルが残念なことにウクライナの航空機の墜落と、176人の罪のない人たちの死を引き起こしてしまったことが分かった」と述べました。



そのうえで、「この悲劇と許されざるミスの原因を究明し、訴追するための捜査を続ける」として、関係者の責任を追及する意向を示しました。

そして、「イランはこの悲劇的なミスを深く遺憾に思っている。喪に服しているすべての遺族に祈りをささげ、心から哀悼の意を表したい」と述べました。



https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242491000.html





イラン軍 撃墜を認める ウクライナ機墜落 人為的なミスで
2020年1月11日 18時10分米イラン対立


アメリカとイランの軍事的な緊張が高まっていた今月8日、180人近くの死者を出したウクライナの旅客機の墜落に関して、イランは誤って撃墜したとして謝罪の意を示しました。

欧米各国がイランによる撃墜を主張し、原因究明の動きが本格化する中、この問題での対立の長期化を避けたいという思惑があるとみられます。




今月8日、イランからウクライナに向けて首都テヘラン近郊の空港を飛び立ったウクライナ国際航空の752便は離陸後まもなく墜落し、180人近い乗客乗員全員が死亡しました。

旅客機が墜落したのは、イランがアメリカ軍のイラクの拠点を攻撃した4時間後で、欧米各国はイランが誤ってミサイルで撃墜したとの見方を示していました。

イランは当初、撃墜を全面的に否定していましたが、イラン軍は11日、声明を発表し、「ウクライナの旅客機は人為的なミスによって攻撃された」として、一転して旅客機を撃墜したと認めました。

声明でイラン軍は「旅客機が旋回時に革命防衛隊の重要な施設に接近し、飛行形態や高度から敵の航空機にみえた」として、敵機と誤認して攻撃したという認識を示しました。

これを受けて、ロウハニ大統領は声明で「この悲劇の遺族に深い哀悼の意を表し、必要な手だてをとって罪を償いたい」として、犠牲者や遺族に謝罪の意を示しました。

一方で「イラン軍はアメリカによる威嚇と攻撃に備えて100%の警戒態勢にあり、これが人為的なエラーにつながって誤射を起こしてしまった」として、アメリカが緊張を高めたことが事故につながったと主張しました。

墜落した旅客機の乗客にはイラン国籍の82人とカナダ国籍の57人、またウクライナ、スウェーデン、アフガニスタン、ドイツ、イギリス国籍の人が含まれていて、カナダやイギリスなどはイランに調査団を派遣する方針を示しています。

またイラン側もこれを受け入れる姿勢を示し、10日にブラックボックスの解析など調査を始めたことを明らかにしていました。


イランとしては欧米各国の原因究明の動きが本格化する中、これに先立って独自に調査した結果としてみずから撃墜を認めることで、この問題での対立の長期化を避けたいという思惑があるとみられます。



またアメリカのポンペイオ国務長官も10日、「イランのミサイルによって撃墜された可能性があると考えている」と話していました。

今回の事故で犠牲者を出したカナダやイギリスはイランに調査団を派遣し、合同で調査に当たる方針で、イラン側も協力する姿勢を示しています。


“ハメネイ師が撃墜公表を指示” イラン通信社

イランの政府系通信社「ファルス通信」は最高指導者ハメネイ師が前日の10日、緊急の最高安全保障委員会の開催を指示し、調査結果を踏まえ、誤って旅客機を撃墜したことを公表するよう指示したと伝えています。

それによりますと、これまでの調査委員会の調査の結果、旅客機が人為的なミスが原因で防空システムによって撃墜されたことが明らかになり、10日朝に最高指導者ハメネイ師とロウハニ大統領に報告されたということです。

これを受けて、ハメネイ師は10日昼、国の最重要政策を決定する最高安全保障委員会を緊急で開催するよう指示しました。

そして、10日夜に最高安全保障委員会が開かれ、その後、ハメネイ師の指示に基づき、誤って旅客機を撃墜したことをイラン国民や関係者に公表したとしています。


イラン市民「最悪のうそ」

首都テヘランでは、市民の間で怒りや悲しみの声が相次ぎました。

このうち55歳女性は「非常に憤慨している。イラン政府は何が起きていたか最初から分かっていたはずだ。これは最悪のうそだ。彼らは謝罪しなければならない」と話していました。

また61歳男性も「このような過ちが起きたことをとても申し訳なく思うし、怒っている。アメリカと対決しているという非常に難しい状況の中で、アメリカが反撃してくるかもしれないということで、このような人為的な間違いが起きてしまったのだろう。関係者は謝罪すべきだ」と話していました。

また別の65歳男性は「謝罪するべきだし、犠牲者の家族には償われるべきだと思う」と話していました。


カナダ首相「深い悲しみ感じている」

イラン軍が誤って撃墜したと認めたことを受け、カナダのトルドー首相が声明を発表しました。

この中でトルドー首相は「私たちが優先すべきは透明性や正義の精神に基づいてこの問題に光を当てることだ。これは国家の悲劇であり、すべてのカナダ人が亡くなった方々への深い悲しみを感じている」としています。

そのうえで、「世界中のパートナーとともに徹底した調査が確実に行われるよう努めていく。カナダ政府はイラン当局の全面的な協力を期待している」と述べ、事故の原因究明に積極的に関わっていく考えを示しました。


カナダ外相「イギリスなど合同チームで調査」


イランが撃墜を認めるのに先立って、カナダのシャンパーニュ外相は10日記者会見し、犠牲者が出たイギリスやスウェーデンなど各国と合同チームを編成し、調査に当たる考えを示しました。

この中でシャンパーニュ外相は「優先事項は犠牲者の家族を支援することだ。できるかぎりのことをする」と述べ、遺族の支援に全力を尽くす方針を示しました。

またカナダ国籍の犠牲者に関して、これまで発表していた63人から57人に修正し、「状況は流動的だ」として引き続き確認を進めるとしています。


ウクライナ大統領 イランに謝罪要求

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、声明を発表し、「イラン政府が完全に罪を認めることを望む」としたうえで、遺族や航空会社の損害を補償し、ウクライナ政府に対して公式に謝罪するよう求めました。

さらに撃墜の責任を追及し、犠牲者の遺体を返還するよう求めたうえで、全容の解明に向けて今後もウクライナをはじめとする各国政府の調査に全面的に協力するよう要求しています。


ウクライナ市民も憤り

ウクライナの市民の間ではウクライナ国際航空の撃墜の全容を解明するよう求める声が上がっています。

首都キエフの中心部でNHKのインタビューに応じた男性は「イランが罪を認めても、ウクライナ社会は永遠に苦しみ続けるだろう。死んだ人は戻ってこない」と話しました。

また女性の1人は「イランは航空会社と犠牲者、それにウクライナ政府に対して補償しなくてはならない」としてイラン政府を非難しました。

そのうえでイラン政府が当初、墜落の原因はウクライナ国際航空の旅客機の技術的なトラブルだとしたことについて「国際社会でウクライナは大きな信用を失った。すぐには回復されないだろう」と述べました。

今回の撃墜によってウクライナでは乗客2人、乗員9人の合わせて11人が死亡し、社会に大きな衝撃を与えました。


日本政府関係者「これ以上緊張高まること考えにくい」

政府関係者はNHKの取材に対し、「イランが誤って撃墜したことを認め、謝罪の意を示したことで、少なくとも旅客機の墜落に関してはこれ以上、関係国間の緊張が高まることは考えにくい」と述べました。


日本外務省幹部「情勢安定に向け外交努力する」

外務省幹部はNHKの取材に対し、「イランが撃墜を認めたことは一歩前進であり、謝罪の意を示していることは当然の対応だ。今後はイランがさらなる調査や関係国とともに賠償などの手続きを進めていくことになると思うが、日本としてはしっかり見守っていきたい。それとともにイランを含め中東地域の情勢が安定するよう、引き続き外交努力を行っていきたい」と述べました。



https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242451000.html





ウクライナ旅客機撃墜 ハメネイ師 “責任の所在明らかに”
2020年1月11日 20時49分米イラン対立


破壊されたウクライナ航空機の胴体部分の至る所に、小さな凹みや穴が空いているが、これは、ロシア製のSA-15ミサイルが接触する前に爆発するシステムになっているので、その破片が、胴体に突き刺さった証拠でもある。エンジン由来の爆発墜落の場合、このような細かな凹みや穴は発生しない。















イラン軍がウクライナの旅客機を誤って撃墜したことを認めたことについて、イランの最高指導者ハメネイ師は深い哀悼の意を示すとともに、原因の究明や責任の所在を明らかにするよう軍に指示したことを明らかにしました。

今月8日、イランの首都テヘラン近郊の空港を離陸したウクライナ国際航空の旅客機が墜落し180人近くが死亡したことについて、11日、イラン軍は一転して、誤って撃墜したことを認めました。

これについて、イランの最高指導者ハメネイ師は声明を発表し、「調査の結果、今回の旅客機の事故で、人為的な過ちが認められたことが報告され、この悲しい事故で人々が亡くなったことに衝撃を受けている」としたうえで犠牲者の家族に深い哀悼の意を示しました。

そのうえで、イラン軍に対して今回の撃墜についての原因究明や責任の所在を明らかにするよう指示するともに、すべての関係機関に再発防止のためにあらゆる措置をとるよう求めたということです。

また、イランの政府系通信社ファルス通信によりますと、前日の10日朝にこれまでの調査の結果から人為的なミスによって旅客機が撃墜されたことがハメネイ師やロウハニ大統領に報告されたとしています。

これを受けて、ハメネイ師は、国の最重要政策を決定する最高安全保障委員会を緊急で開催するよう求め、10日夜に会議が開かれたあと、ハメネイ師の指示に基づき、公表に至ったとしています。



https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200111/k10012242751000.html





ウクライナ大統領 “イラン大統領から正式謝罪受けた”
2020年1月12日 7時09分米イラン対立


* 突然すぎる事件になってしまったようだ。お悔やみ申し上げます。


イランの軍がウクライナの旅客機の撃墜を認めたことを受けて、ウクライナのゼレンスキー大統領はイランのロウハニ大統領との電話会談で正式な謝罪を受けたことを明らかにしました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、イランのロウハニ大統領と電話会談したあと、国民向けのメッセージを発表しました。

この中でゼレンスキー大統領は、ロウハニ大統領がウクライナ政府と遺族に対して正式に謝罪し、犠牲者の遺体の引き渡しと補償に応じると伝えてきたことを明らかにしました。

そして、今後の調査で操縦席の会話などが録音されたブラックボックスの解析にウクライナの専門家が加わることにも同意したとしています。

ゼレンスキー大統領は、イランが早期に撃墜を認めたのはアメリカやカナダ、イギリスなどから提供された貴重な情報のおかげだとして、欧米各国に謝意を示しました。


カナダ首相「完全な調査行わなければならない」

ウクライナの旅客機の撃墜で57人の犠牲者が出たカナダのトルドー首相は11日、イランのロウハニ大統領との電話会談のあと記者会見を行いました。

この中でトルドー首相は、「遺族が求めているのは正義と説明責任だ。完全な調査が行われなければならない」と述べ、カナダも参加する調査が透明性が高く独立したものとなるよう求めたことを明らかにしました。

これに対して、ロウハニ大統領は「地域における緊張の高まりによる犠牲者をなくすことや対話を続けていくことに協力する」と応じたということです。



https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200112/k10012242991000.html





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https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/569251048ff4cf4007015d9decacd393

「米国」vs「イラン/イラク」の戦いは、もはや回避不可能か?!~ イラン「アメリカに必ず報復!」/ 米国「イランが報復の場合、大規模な報復!」。
2020年01月06日 18時40分32秒 | 中東諸国
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/78a5af2b9ac460aa30bc60a87c95cb02

米国は再び「IRAQ ATTACK」を行うのか!!~ 「イラク国内のアメリカ国民に対し、直ちに国外に退避勧告!」。
2020年01月04日 02時54分21秒 | 中東諸国
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/12c567ff0b143c0ceaa1fbe47615695e

安倍氏ら、「自衛隊 外国派遣」を閣議決定!~「安倍氏と内閣の大臣らだけで決定!」し、自衛隊を外国に派遣する事は、法律に抵触するのでは?!。
2019年12月29日 15時52分45秒 | 政治・自衛隊
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/d911eff0ea730543604f5275d2d44212

「平成」から「令和」へ、新元号は「令和」に決定!~ 安倍氏の「安」が入っていなくて良かった!が・・・。
2019年04月01日 11時43分01秒 | 政治・自衛隊
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/f73d3f2cafa24d0fb49c39f287a487b6

安倍氏は、本当に国益を害している!「サイバー、宇宙、電磁波の脅威」などと述べているが、結局のところ、トランプに「負担を強要されている!」のだ!。
2019年03月25日 17時42分29秒 | 政治・自衛隊
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/ba2b6f1cc63a7666dffc4c531e7bd1b6

シリアは、激しい空爆を受けているが、過去における「闇の世界政治」を考えれば、「何故、米国はシリアを空爆しているのか?」が理解できる。
2019年03月03日 19時13分51秒 | 政治・自衛隊
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/b16ce81c2a2253ebb4cceab9d27d98ff




イスラエルに現れた有名なUFOの動画。

日本政府、安倍政権、「安倍氏と菅官房に問う!」~ 以前、エルサレム上空に、突然現れた「輝く飛行物体」について、どう思う?。
2019年12月24日 01時06分32秒 | 科学/ハイテク
https://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/f45832eeac58681e4e2058d073b1aa77










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1 コメント

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torl_001 (去年の7月、イランの「カマル・ハラジ師」、「北方領土は、元々、日本の領土」と言う考えのようだ。)
2024-01-16 01:37:32
イランの場合、カスピ海のイランの領土も、ロシアの強引な実行支配で、「不正占領!」されているようだ!。
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