阪神・高山、代打サヨナラ満弾!

2019年05月30日 16時39分24秒 | 社会・文化・政治・経済

甲子園今季初G倒に矢野監督感激「野球ってすごい、こんなドラマが」
5/30(木) サンケイスポーツ
阪神・高山、代打サヨナラ満弾!甲子園今季初G倒に矢野監督感激「野球ってすごい、こんなドラマが」
代打サヨナラ満塁弾を放った高山(右)は矢野監督と歓喜の抱擁(撮影・河田一成)
 (セ・リーグ、阪神8x-4巨人=延長十二回、9回戦、巨人6勝3敗、29日、甲子園)聖地が虎党が沸いた! 阪神・高山俊外野手(26)が巨人戦で4-4の延長十二回1死満塁から、球団史上初となるG戦代打サヨナラ満塁本塁打を放った。甲子園での伝統の一戦は、昨年から1分けを挟んで9連敗中だったが、ようやくストップさせて2位浮上。聖地でのG倒はやっぱり気持ちええわ~!!

 ホームで待つ歓喜の輪に、クールな仮面はいらない。最高の笑顔で飛び込んだ。高山が巨人戦球団初の代打サヨナラ満塁弾。令和初、甲子園での伝統の一戦で大仕事だ。祈るように行方を見つめ熱く、右腕を聖地の夜空に突き上げた。

 「切れないかだけ心配でしたけど、完璧でした。何も考えられなくて…。夢中で走りました。自分じゃないような感じです」

 7投手をつぎ込み、たどり着いた延長十二回。1死から福留が四球を選び、梅野が二塁後方へのポテンヒットでつなぐ。D3位・木浪が必死に四球をもぎ取り、代打・高山の登場だ。

 「(植田)海の代打。『頑張ってください』といってもらったし、(木浪)聖也もつないでくれたので」

 2ボールとなっても、積極的にいった。左腕・池田の133キロを振り抜き、ゆっくりと走り出す。右翼ポール際への着弾を見送り、勝負ありだ。昨年から続いていた甲子園の巨人戦の連敗(1分けを挟む)を「9」でストップ。
一気に宿敵を抜き去り、2位に浮上した。

 「うれしいですけど、野球ってすごいですね。こんなドラマが。想像しないようなことばかり起きて…。ほんとに興奮しました」

 十一回に無死満塁の絶好機を逃していたが、最後の攻撃で劇的な幕切れ。矢野監督も何度も“矢野ガッツ”を作り、ホームで出迎えた。野手全員を使い切り、残った最後のひとりが高山だった。「今、ベンチにいるのはすごくつらいと思うんですけど。心の成長というのを感じてたんでね」。チルドレンと浴びるウオーターシャワーは格別だった。

 “どん底”を経験した男だからこそ、ファンも虎将もスポットライトを浴びる姿がうれしかった。待ち遠しかった。2016年、球団新人記録となる136安打で新人王。しかし、ここ2年は伸び悩んだ。

 「新聞とかは、あんまり読まない」というがSNSの全盛期。気にしないようにしていても、自身の記事が目に入ってきた。肩にのしかかる虎の重圧。「(関西には)慣れましたよ」と笑うかつての新人王は矢野監督とともに、今までの「高山俊」をぶっ壊してきた。

 「超積極的」を掲げ、日本一に輝いた昨季の虎弟。勝敗が全ての1軍で1年目から戦ってきた高山は何事も“石橋をたたきがち”だったという。それでも2人で何度も顔を突き合わすうちに「今のいけましたか?」「あの走塁、どうでしたか?」と自ら発するようになった。この日も昼間は志願して、鳴尾浜でオリックス戦に出場してから甲子園へ。2軍で磨いてきた全てが、この歓喜へとつながっていた。

 「2年間悔しい思いをした。なかなか結果が出ていないですけど、きょうをきっかけにやっていけたら」

 貯金は今季最多となる「5」にまでふくれあがった。高山の野球人生が、ここからまた始まる。

 

 

 

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