水木 しげる (著)
ゲゲゲの水木サンが見たこの世の天国と地獄とは!?
水木しげるが、その半生をユーモアたっぷりに綴ったエッセイの数々
水木しげるの感性はどこからきたのか?
「水木さんの妖怪や自然に関するアンテナはすごく感度が良くて一般人とは違うと思うんです。<のんのんば」と出会って感性が見いだされ、磨かれ、そのまま研さんを積んで、磨かれてていったのではないでしょうか」水木しげる記念館の庄司行男館長の見解。
<のんのんば>とは実家のお手伝いさんの影山ふみさんである。
地元にまつわる伝説や妖怪の話から、幼い水木さんは「見えない世界を感じる力」を育んだようだ。
「見えない世界」とは「目の前に現出していることだけが事実ではないと考えています。見えないから存在しない、だからそんなものは教える必要はない、という考え方が明治以降、日本の教育の根幹をなしてきました。江戸時代までの迷信や非科学的な古い発想を捨て、文明開化の科学的教育をと考えられたのでしょう」水木さんは指摘する。
だが水木さんによれば、電気や気圧など「感じる」ことはできても「目の見えないもの」を形にする学問が科学。
見れないものが不要なわけではない。
自分も妖怪と言う見えない「命」に形を与える。
見えない世界を感じようにしていると、「死後も自分は存在する」というような考え方になり、「なんとなくおだやかな感じに」になれる。
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