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酷暑五輪に海外選手ら悲鳴 「今までで最悪」の訴えに対策は?

2021年07月25日 20時58分00秒 | 社会・文化・政治・経済

7/25(日) 20:47配信

毎日新聞

試合中に汗をぬぐうノバク・ジョコビッチ=24日、AP

 東京オリンピックで懸念されてきた猛暑に対し、選手から不満の声が上がり始めている。最高気温が30度を超える真夏日が続く中でプレーした選手は「信じられない暑さだ」と驚き、競技時間の変更も提案。「酷暑五輪」に対応しようと、特別にルールを設けた競技もある。

【写真特集】コロナ下の五輪、人々は…

 「今までで最悪の暑さだ。でも、私はプレーしなくてはならない。(日本に来たのは)暑さに泣くためではなく、メダルを取るためだから」

 東京都江東区の有明テニスの森公園で24日に行われたテニスの男子シングルス1回戦後、世界ランキング2位でROC(ロシア・オリンピック委員会)のダニル・メドベージェフ選手(25)は、不満をあらわにした。気象庁によると、会場周辺の気温は午前10時時点で30度を記録。試合が始まった正午ごろには、センターコートは激しい暑さに見舞われた。メドベージェフ選手はストレート勝ちした試合内容に関するコメントもそこそこに、こう提案した。「試合は午後6時に行われるべきだろう。私はその時間に練習している」

 ◇IOCは「先手先手でアプローチ」?

 この動きに賛同したのが世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手(34)=セルビア=だ。同じセンターコートでメドベージェフ選手の後に試合を終えると、「ハードコートが熱を吸収し、(暑さが)こもってしまう」と指摘。暑さが和らぐ「夕方開催」の提案について、「彼(メドベージェフ選手)に100%同意する。正直なところ、なぜ午後の遅い時間に試合をしないのか理解できない。欧米のテレビ局にとっては、試合時間が遅くなるほど(自国の)タイムゾーンに合わせることができて好都合だろう」と、皮肉とも受け取れる言葉を交えながら語った。

 これに対し、国際オリンピック委員会(IOC)のキット・マコネル競技部長は25日の記者会見で、「すべての競技で暑い時間を避けて試合をすることはできなかった」と説明。メドベージェフ選手らの不満は把握済みとした。その上で、「(IOCは)先手先手でアプローチを取っている」とした。

 IOCと東京五輪・パラリンピック組織委員会は競技時間の変更などに関しては競技団体側が判断するというスタンスで、組織委の小谷実可子スポーツディレクターは「国際競技団体(IF)の経験が生かされてIFの許可を得て決まっているが、暑さへの懸念は理解している。早急に話し合いたい」と述べた。

 テニスでは、熱中症予防の指標になるWBGT(暑さ指数)を参考にした「異常気候ポリシー」を導入。暑さが一定の水準を超えた場合、選手が要望すれば第2セットと第3セットの間に10分間の休憩が認められる。その間にシャワーを浴びたり、ユニホームを着替えたりできるという。24日には、男子のダニエル太郎選手(エイブル)の1回戦で適用された。WBGTが上昇し続けた場合は試合を中断する場合もある。また、東京五輪ではコートチェンジの休憩時間は当初は1分だった。メドベージェフ選手は「冗談のようなもの」と批判し、国際テニス連盟は25日から休憩時間を30秒延長した。

 一方で、ロイター通信などによると、23日にはアーチェリー女子のROC選手が暑さの影響で競技終了後に倒れた。マコネル氏は「対策に全競技統一のルールがない」としており、暑さの影響を最小限に抑える対策が求められている。【岩壁峻】

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競輪人間学 競輪ファンは怒っているのだ!

2021年07月25日 20時55分12秒 | 未来予測研究会の掲示板

繰り返し、言及すのであるが、競輪ファンたちは、お金を賭けているのだ。
だが、多くの競輪ファンたちの期待を裏切り、選手たちは無様なレースを繰り返す。
「仕掛けが遅い!あの位置から届くのか!」
「何を考えているのか!」
「レースをなめている!」
「ふざけやがって!」
「やる気あるのか!」
競輪場に怒りが飛び交う。

いわゆる、本命選手がスタートを取って<捲りが不発>のケースが大半!
特に、直線が短い33バンクの競輪場では、人気薄のラインが逃げ切って大穴をなる。
富山競輪場の後半の3レースは、皮肉なもので本命車券が消えて穴車券となる。
このために競輪ファンたちの憤り、怒りが3レースも重層して、言うに言われぬやり場のなさからファンたちの<負の感情>が最高潮に達したのだ。

1レースに1万円を投じた競輪ファンは、3レース続けて車券を外せば3万円も失う。
3万円を投じれば、9万円。
さらに言えば、サラ金で50万を借りて、車券を買う愚かな競輪ファンも、存在するのだろう。

GⅢ 富山競輪場 瑞峰立山賞争奪戦

7月25日 3日目

10RS級準決勝

並び 2-9 1-7 5-3-8 6-4
 
レース評
激戦も岩本を信頼。阿部がマークを主張。取鳥の仕掛けが決まれば井上が浮上。関東勢に
は数的優位。地元の宮越は藤井に託す
 
2-9(4.7倍)
9-2(6.6倍)
 
結果
4-6 4,580円(14番人気)
4-6-9 3万5,320円(101番人気)
 
なぜ、競輪ファンたちは怒りをぶつけたのか?
 
本命として多くの競輪ファンたちに支持されている自覚が選手たちには、希薄なのだろう。
無様なレースをする選手たちばかり。
選手の不甲斐なさに、全く呆れるばかりだ。
これでは、お金を賭けている競輪ファンたちのの怒りは収まらにのは必然!
続く11レース、12レースも同様に、本命を背負った競輪選手たちが、無様なレースをしたのだ。
特に、12レースの浅井選手の失格とは論外!
 
10レース
 



選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
  1 4 宮越 孝治   10.0   藤井を利し
  2 6 藤井 侑吾 微差 10.2 B 打鐘カマシ
3 9 阿部 力也 1/2車身 9.7     目標交わし
4 3 神山 拓弥 1/2車身 9.5     自ら捲上げ
5 2 岩本 俊介 1/4車輪 9.9     叩かれ急追
  6 8 岡田 泰地 1/2車身 9.5     前に続いて
× 7 7 井上 昌己 1車身 9.5     切替も後方
8 5 恩田 淳平 3/4車輪 9.8     動けず一杯
9 1 取鳥 雄吾 大差       併され浮き

戦い終わって

戦い終わって写真

 S級2戦目の藤井侑吾が赤板過ぎにスパートし、別線を完封の逃げ。最後は番手から宮越孝治が差して地元で嬉しい1着突破。「作戦とは違いましたが初手で前中団の一番良い位置を取れました。前もゴチャ付いていたし藤井君もジャンはハンパないカカリで行ってくれた。バックで2、3回後ろを確認したけど、全然車間が詰まってこないので、バック過ぎにあるんじゃないかと思いました。これが地元記念で初の優出。しかも1着突破なんて最高です」。
 2着に逃げ残った藤井は「ちょっと緩んだので1コーナーの上りで持ち出していきました。出切ってから少し流しましたが、そこからは無我夢中で全開で踏んでました。昨日は変なタイミングの仕掛けになりましたが、今日のタイミングは良かったと思います。ただ記念の準決を突破できるとは思わなかったので今年の運を使い切っちゃったかも(苦笑)」。
 3番手に収まっていた岩本俊介だったが仕掛けられず、その岩本を利した阿部力也が直線で岩本を交わしての3着。「岩本さんの行けるところから行ってもらおうと。良い位置にいたんですが、藤井君のカカリも凄くて誰も行けない感じでしたね。最後は自分も岩本さんを抜けないかと思いましたが抜けているので脚は悪くないと思います。ただ凄い良い訳でもないですね。自分はとにかくやるべき事をやって最後に抜ければっていつも思っていますから」。

11レース

天候 晴/風速 1.9m

天候 晴/風速 1.9m




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 7 稲垣 裕之   9.7   3番手捲り
2 3 三谷 将太 1車身 9.7   稲垣マーク
3 5 柿澤 大貴 3/4車輪 9.9     番手牽制も
  4 4 谷口 遼平 1/4車輪 9.7     動けず追込
  5 6 北野 武史 1/2車身 9.7     切替突込も
× 6 1 黒沢 征治 1/2車輪 10.1   B 赤板前先行
7 9 高橋 晋也 3/4車輪 9.6     後方置かれ
8 2 山崎 芳仁 1車身 9.5     高橋晋共倒
  9 8 北村 信明 8車身 10.0     最後方では

結果

結果

7-3 3,180円(11番人気)

7-3-5 2万4,620円(72番人気)

戦い終わって

戦い終わって写真

 高橋晋也に併せて上昇した黒沢征治が主導権。前受けから三番手に飛びついた稲垣裕之がBS前に仕掛け柿沢大貴のブロックを凌いで捲り一着「早い展開になると思ってたので位置が取れるように前受けに。黒沢君の先行意欲が強くて良いペース。捲りに行くのにも厳しかったがあそこで行かないとラインで決まらないので。連日脚に余裕はあったが一着争いに絡めてなかったので早めに仕掛けてゴール前勝負をの気持ちでした。富山記念連覇は意識してきた。決勝戦もまずは全力を出し切ることを考えて」。
 稲垣をマークした三谷将太が二着「スタート取れて自分の役割は果たせた。黒沢が落ち着いて駆けてたけど稲垣さんが位置取って捲ってくれて二着で良かった。地元の北野武史さんは絶対に内来ると思ってたし、当たられたけど凌げました」。
 黒沢の逃げに乗った柿沢が三着「二次予選は菊池岳仁君の番手で車間斬って失敗したので今日はまずは付け切ってからと。真後ろからの捲りで結構張ったけど、スピード良く行かれてしまった。最後は何着か分からなかったし無我夢中で。記念の決勝は今回で二回目。連日関東の選手が頑張ってくれた気持ちに応えられるように」。

12レース

結果

5-2 6,280円(16番人気)

 5-2-7 5万9,550円(119番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
  1 5 堀内 俊介   9.8   掬い番手奪
2 2 小原 太樹 タイヤ差 9.5   はぐれ捲上
3 7 竹内 雄作 1車身 10.2   B 赤板先行し
  4 6 近藤 俊明 1/2車身 9.5     落避け急追
5 9 内藤 宣彦 微差 9.6     目標落車し
6 8 岩本 和也 1車身 9.8     絡まれ苦戦
  7 4 須永 優太 3/4車輪 9.6     追えず後方
× 8 3 阿部 拓真         1角妨害受
1 浅井 康太         斜行し1失

戦い終わって

戦い終わって写真

 逃げた竹内雄作の番手の浅井康太が最終1センターで外の阿部拓真を牽制した間隙を突き、内を追い上げた堀内俊介が番手へ。最後は堀内が抜け出したが、3番手で立て直した浅井が強襲。ただ浅井は失格となり堀内が繰り上がりの1着。「ホーム過ぎに浅井さんの牽制で阿部君が転びそうだったので避ける感じで内へ。そのまま前々に行かないとと思って行った感じです。番手に入って勝ち上がれたけど、自分としては内容というか感触に納得ができていない。悪い感じを引きずっていますね。道中でニュートラルに入れて休める感触がないので何らかの対処が必要ですね」。
 ホーム手前で堀内との連係を外してしまっていた小原太樹だが、自ら捲り上げてゴール前で集合の2着。「堀内は横浜高校からの付き合いなので信頼はしていましたが、ホームは正直、堀内と一緒に内を付いていったらダメだなと。それなら外して自分のタイミングで行った方がいいと判断しての結果です。難しい判断でしたけどね。2着には来れているので自転車は出ていると思います。3日間、人の後ろに付いての競走ですが着をまとめられているので悪くない」。
 逃げて入線順は4着だったが繰り上がりの3着となった竹内は「堀内君が切ってくれて自分のペースで駆けられたかと思ったんですけど、ラスト半周が保ってないので…。ペース配分だったり反省ですね。今回はアップの段階から体が重たい感じがする。逃げ、捲り、逃げで来ていますが、明日は軽くなってくれれば」。

 

 

 


創作 人生の計算 続2)

2021年07月25日 12時31分20秒 | 創作欄

昭和40年代から50年代にかけて、農業の機械化が進んでゆく。
川口雄介が薬業新聞を退社して転職した農林新聞は、その農業政策の大きな転換期であり、新聞の広告収入が大幅に伸びた時代であった。

彼は編集部の記者としてではなく、営業職として採用されたので、社長の広田明彦の指示で農機メーカーを回った。
だが、営業成績は芳しくなかった。
経理の勝俣美紀が「川口さん、広田社長がお呼びです」内線電話で言う。
社長に呼ばれて社長室に入ると、社長は秘書の伊藤亜里沙に肩を揉ませていた。
「君は、頑なになっているのではないか!どういう営業をしておるのか?」上目遣いのギロリとした視線だった。
「頑な?」言われて、川口は心で投げかけられた言葉を反芻した。
「いいかい、営業はどこまでもだね、押しなんだよ。農機企業や農薬・肥料企業にとっても、好機到来なんだ。そこをどこまで、川口よ、新聞人として、営業マンとして理解しているのかね」声のテンションが上がっていくので、川口は気圧された。
さすが、元農林省のキャリア官僚の押し出しの強さだった。
「わしが新たな企画するから、企画書を持って各企業を回れ、全国農業協同組合連合会 の道県本部も回るんだん。いいかい」
「分かりました」川口は恐縮したまま頭を下げて社長室を出る。

前の職場では、製薬企業を担当したのはベテラン記者たちだったので、彼と製薬企業の接点はほとんどなかったが、営業を担当したことで農薬・肥料企業との接点ができた。

 日産化学工業、日本曹達、石原産業、クミアイ化学工業、日本農薬、北興化学工業会社などを回った。また、北海道はじめ、各県の全国農業協同組合連合会の支部も訪問する。

ちなみ、川口の従兄たちが農家を継いでいたので、彼岸などの法事で彼らと出会うと農機企業や農薬・肥料企業のことを話題にすることがあった。
「零細の農家にとっては、農機は過剰投資になるんだ」群馬や長野で農業を営む従兄たちの本音であった。
「我々の一部では、農業専門新聞を購読している者もいるが、あれらの新聞は農業政策のお先棒を担いでいるじゃないの」群馬の従兄の川口司郎が指摘していた。

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参考

昭和50年代農業の機械化へ

農村風景を一変させた。

 昭和 40 年代後半(1970 ~1974 年)には、田植から稲刈り、脱穀、乾燥まですべて機械で行う中型機械一貫体系が確立。
その後、農業機械は大型化・高性能化し、労働時間はさらに短縮。

 コシヒカリ、ササニシキに代表される良食味品種の作付けが、昭和 50 年代(1975~1984 年)に入り急増。
これらの品種は病害に弱く、倒伏しやすい欠点があるため、水管理と窒素の分ぶん施しを組み合わせたきめの細かい生育調整技術が発達。

ビニールハウス内での育苗

乗用田植機による田植
コンバインによる刈取り機械化の進展等により生産力高まる。

一方で、昭和 50(1975)年以降は、米の生産調整を進めるに当たって国が田畑複合経営を指導するなか、農業経営、営農上の問題等から、国等と農家との間で対立がみられるようになり、稲の青刈り問題、稲作の上限面積を守らない農家の増加、不正規流通米検問等様々な問題が発生しました。

 


努力は嘘をつく でも無駄にはならない

2021年07月25日 11時07分48秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

新潟市立茨曽根小学校
学校だより
令和2年3月26日

(第142回卒業証書授与式 式辞から)
校長 平山 健児
卒業生の皆さんは,これまでいろいろなことに挑戦し,多くの壁を乗り越えてきたことと思います。しかし,ときには,うまくいかずに悩んだこともあったことでしょう。

これからの長い人生において,何もかも全て成功するとは限りません。
フ ィ ギ ュ ア ス ケー ト で オ リン ピ ッ ク 二連 覇 を 果 た して い る 羽 入結 弦 選 手 が,「未 来 の ヒーローたちへ」というテレビのインタビューで語った言葉を,私は名言だと思っています。
そ れ は ,「 努 力 は 嘘 を つ く 。 で も 無 駄 に は な ら な い 。」 と い う 言 葉 で す 。

こ れ と 全 く 反 対の 言 葉 と し て ,「 努 力 は 裏 切 ら な い 」「 努 力 は 報 わ れ る 」 と い う 言 葉 が よ く 使 わ れ ま す 。
しかし,現実を考えるとどうでしょうか。努力しても思い描いた結果が出ず,報われないこともあるのが現実です。
羽入選手は「努力は嘘をつく」と言いました。努力するのは無駄だと言うことでしょうか 。 そ う で は あ りま せ ん 。

羽入 選 手 の 言葉 に は 続 き があ り ま す。「努 力 が 嘘を つ か な い んだったら,やっぱり練習量を一番している人が毎回毎回優勝できると思う。どれだけ努力している人も勝てない時は勝てないんだなって思った。そういう意味では努力っていうのは 嘘 を つ く 。

『 努 力 の 正 解 』 を 見 つ け る こ と が 大 切 。」 と 語 り ま し た 。 こ れ を 私 な り に 解釈すると,自分で努力したと思い込む自己満足の努力では結果は出ない。しかし,その時,本 当 に 必 要 な 努 力と は 何 な のか を 考 え る機 会 に な る ,と い う こ とだ と 思 い ます 。

「 努 力 の正 解 を 見 つ け る 」と い う の は,「結 果 が 出る 努 力 を すべ き 」 と いう こ と で す。 例 え ば , 中学校の定期テストで良い点をとろうと思って簡単な練習問題ばかり何時間もやっても結果は出ないはずです。

自分にとって,どのような内容の勉強をすれば良いのかを考え,それ
を実行することが大切だということです。
4月からの中学校生活,そしてその後の長い人生において,皆さん一人一人が「努力の正解」を見つけ,自らの目標や夢の実現に向けてがんばることを願っています。卒業後も,私たちは皆さんをずっと応援しています。

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羽生結弦の言葉

羽生 結弦 言葉 能登 直 

 

quote-life

「努力」については、イチローも言及している。

「努力は報われますか?」
こう問われた彼は次のように答えている。

「報われるとは限らないですね。
もっと言えば努力と感じている状態はまずいでしょうね。
その先に行けばきっと人には努力に見える、
でも本人とってはそうでないという状態が作れる。
そうすれば勝手に報われることがあるんです」

努力と感じているようではダメ。
大成する人は努力だと思っていない。

イチローはそう言いたかったのだろう。

作家五木寛之が週刊誌でこう書いている。

「たぶん羽生結弦は、人並みはずれた努力家にちがいない。
その彼だからこそ許される率直な発言なのである。
人生は厳しい。この若さで、それを見切る視線の強さに、あらためて驚嘆せずにはいられない」

そして、こうも言っている。

「善人が不幸になり、努力家が不遇に終わるのが人生である」

「努力して成功する確率は5%。努力しなくても成功する確率も5%くらいなんじゃないか」

それは不条理なんじゃないかと責められれば、私は答えるだろう。
「そうだ、世の中は不条理なものなんだよ、と」

五木は自分が80歳を過ぎて達した境地に羽生が若くして達していることの驚きを隠せないという。